Vol 57:不妊治療の気になるあれこれ~赤ちゃんの性別は男の子?女の子?~
病院の先生方をゲストにお招きし、不妊治療の最先端医療技術についてわかりやすくお伝えしていきます。今週のテーマは「不妊治療の気になるあれこれ~赤ちゃんの性別は男の子?女の子?~」
番組情報
放送分:2019年6月2日放送分
テーマ:「不妊治療の気になるあれこれ~赤ちゃんの性別は男の子?女の子?~」
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番組紹介
ここからのお時間は「妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ」をお届けします。
最近「妊活」という言葉をよく耳にしませんか?
妊娠の「妊」、活動の「活」、ひとことで言えば文字通り「妊娠するための活動」という意味があります。
まさに妊活中のあなたに届けていく20分間です。
この番組では、ゲストをお迎えし、テーマに沿って不妊治療の最先端技術をご紹介していきます。
お話を進めていただくのは、スペイン発の不妊治療を専門とした遺伝子検査会社アイジェノミクス・ジャパンの技術責任者で、工学博士のトシさんです。トシさん、よろしくお願い致します。
番組内容
トシ: よろしくお願いします。今日のテーマは「男の子と女の子、生まれるのはどっち?」話していきます。
西村: トシさん、今週もよろしくお願いいたします。
トシ: よろしくお願いします。
西村: さて、この『妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ~』。今日で61回目。
トシ: すごい。あっ、そうですか。
西村: あっという間に、実はもう50回はとっくのとうに(笑)
トシ: いや、ちょっと知らない。いつだったの?(笑)
西村: いつだったんでしょう? 過ぎておりまして、今日の放送が61回目になりました。
トシ: ああ、そうですか。もう皆さんのおかげで、ありがとうございます。
西村: 多くのクリニックの先生方、ゲストの皆さんも。
トシ: 出てくれて、本当に感謝です。
西村: そう。内容も本当に。
トシ: いろいろ話しましたね。本当です。
西村: せっかくなので、まあ61回目ってなんか、ジャストな50回目とかじゃないんですけど。
ところで改めて、私いつも、アイジェノミクスの技術責任者で工学博士のトシさんです、と一部ご紹介してるんですが。工学博士ってどうするとなれるんですか?(笑)
トシ: (笑) そうですよね、まず工学? って感じですよね、そもそも。
西村: そうそう(笑) そこなんですよ。
トシ: いや、これはですね。まあ日本の大学院が、僕が出た当時ですよ? その大学、学部、大学院ですね。決まってます、ここを出たらどの博士課程のものを学位としてもらえるか。
実際、私が学んでいたのは生物であります。本当に、マウスを使ってですけども、受精卵であったりとか、着床ももちろんどのように精子ができるのか、卵子ができるのか、その研究をしてましたけれども。
ただ、学部、大学院としては工学しか与えることができなかったんです(笑) なので私、工学博士です。私が学位についてからですね、2、3年後に選べるようになりました。なので新しい、私が見たこと無い学位を後輩とかで見たときに、あっ。
西村: 今そんなの(笑)
トシ: そうそう(笑) そういうのあるの? ってうらやましいです。そう、私、工学ってなるんで、工学分かるんだって思われたりするんですよ。工学はそんなには分からなくてですね(笑)
西村: (笑) でも、その学生時代に研究をされてたその遺伝子だったりとか、精子とか、染色系の研究が今から何十年前ですか? 学生時代ですから。
トシ: いやあ、そうですよ。もう20年、とは言いませんが、15年は余裕でいきますね。
西村: ですよね。15年経つと相当、その医療の現場というか、そういった研究の現場って全然、そもそも機材から違うんじゃないんですか?
トシ: いや、もう、そうなんですよ。で、私思い出しました、そうなんですよ。
今でこそ不妊クリニック、たくさんありますよね。でも私が学生だった頃はまだそんなには多くなかったですね。今は日本に700施設ぐらいあるかと思うんですよ。決してそんな数ではなかったはずです。
ちょうど私のこう、そういった分野だったので、同級生だったり後輩、もちろん先輩も培養士として不妊クリニックの方で従事してますね。やっぱり同級生などは上の方に行ってしまってて。なんとか室長とか。えらくなったなあ、と思って(笑)
ただ、あと技術の面。これもやっぱりいろいろ出てきてます。機材もそうですが、われわれのような、アイジェノミクスが提供している検査もそうです。その当時はありませんでした。不妊クリニックができることってのがもう年々新しく、いろんな技術ができてます。
西村: 例えば、私たちの親世代の方々が出産を考えたときって、多分40歳以上ってほとんどいらっしゃらない時代だったと思うんですよ。今って30代、当たり前。
トシ: そうです。
西村: 先週のエンディングでお話ししましたけど、華原朋美さんが今44歳でいらして。で、第一子を妊娠されたっていうハッピーなニュースがあって。
トシ: ありましたね。
西村: でも、なんかあんまり驚かないというか、40代でもご出産のお話ってもう。
トシ: おっしゃる通りです。やっぱり不妊クリニックに今通われている患者さん、多くはやっぱり40歳を超えてらっしゃいます。本当、それが現状です。
ですので、そういった方たちにどれだけ妊娠率を高く、いろんな検査を提供できるか。また先生たちも、あと、培養士さんも、どういった卵が一番良いとか、そういったのを調べて、妊娠率を上げようと必死に努力しているかと思います。
西村: はい。
トシ: ちょっとご紹介。世界の妊娠率。年齢別による、弊社アイジェノミクスの本社が調べたデータがあるんですが、胚盤胞期胚という、移植をして継続妊娠率、言ったら20週を超えた方の割合っていうのをお出ししてます。35歳未満であれば約50パーセント。これが35~40歳の間になってくるとだいたい35パーセントぐらいでしょうか。これが41~42歳になってくると20パーセント。これで42歳以上になってくると一気に下がって10パーセント未満になってしまう、と。こういったのが出てますね。
西村: あと、あれですよね。第一子を自然妊娠で出産されてました、と。それからしばらくして子育て落ち着いたから、じゃあちょっと第二子考えようかなっていう頃にちょうど40代に例えば入っているとか。
トシ: そうですね。そうそう。
西村: そのときに第二子、あれ? 妊娠しづらいのかしら? って言って妊活に入られるってこともすごく増えてらっしゃるんですよね。
トシ: いらっしゃいます。増えてます。
やはり私たちもよく見聞きしますね。例えば第一子のときはこういうふうにして、まあその第一子も不妊クリニックに通った、でもすぐ妊娠して誕生した。で、第二子も同じところに通おう、すぐ妊娠するだろうと思ったらしなかった、と。で、私たちの検査を使われたりして、するとすぐ妊娠するかと思いきや、また妊娠しない。そういう話もちょっとあったりしますね。おっしゃる通りです。
西村: ね、なので世界の統計もアイジェノミクスのホームページや、またブログの方でもご紹介を。
トシ: はい、していますのでぜひちょっとご覧いただけたらと思います。
西村: そして、今週なんですが。アイジェノミクスのブログの中から、ランクインしている2位のお話を進めていきたいと思うんですが。「男の子と女の子、生まれるのはどっち?」という。このブログは2018年5月9日の記事でございます。
トシ: これ、皆さんが思う通り、男の子が生まれるか、女の子が生まれるかなんてのは本当50パー、50パーだと思いますよね。私もそう思います。
ただ、統計をとってみると、いやいや、ちょっと男の子が多いんですよね。
西村: ここに2014年のイギリスの研究結果として発表された論文に、体外受精を行った場合の男女の比率が、男児が52パーセントぐらいと若干女児よりも多いという結果が発表されたと。えー。
トシ: そうなんですよ。もちろん不思議ですよね。たまたまではなくて、本当に統計をとるとそうなんです。で、これ、各国でも調べた統計があって。各国そうなんです。
西村: へえー。
トシ: なので、何かしら理由はそこにあるはずなんですけども、本当のところは分かってない点ですが、ただそれが実際です。
よく、一人目が女の子だったとか男の子だったとなったら、第二子はやっぱり期待するのは異なる性別ですよね。そうなったときにもしかしたらですけれども、一人目女の子だった場合は二人目男の子生まれやすいかもしれない。そういったのがこう、わずかですが差はあるかと思います。
これ、なぜ男の子の方が生まれやすいのかって考えたときに言われているのは、まあ、男の子が生まれるかどうかはもちろん精子側の問題になるので、男性のY染色体を持った精子が受精するのか、もしくは男性のX染色体を持った精子が受精するのかどちらかによるので、そこでまあ2分の1となるんですが、ただ、男性の方が多い。ということはY染色体を持った精子が卵までたどり着いているのが多いという話になるんですが、言われているのが、元気な精子(笑) って言われてるんです。なんでだと思います?
西村: えっ、なんでですか?
トシ: これ例えば、本当にざっくり軽く考えたときに。元気ってことはエネルギーがたくさんある訳ですよね。じゃあ、エネルギーってどこから生まれてくるんだろうって、もちろんミトコンドリアから出てくる訳ですけれども、そういった中でじゃあそもそも消費されるエネルギーってどこに使われているんだろう、何になるんだろう?って思ったときにですね。精子ができた段階でですよ、Y染色体とX染色体の違いしか無い訳です。
そうしたらYの方が染色体、短いんですよね。X染色体よりもYの方が短いということは、その短い分だけエネルギーはX染色体を作る分よりもちょっと楽をしているというか。その分がこう浮いてきてるのか、もしくは重量としてXよりYは軽いから進みやすいとか、そういったのがあるのかな、とかね。ちょっとこう、想像ですけど(笑)
西村: (笑)
トシ: でもこう、元気な精子は男児の方が、っていうのはこう言われていて。よく培養士さんの方で、ある機材というか、そんな大層なものでは無いんですが、早く、精子をあるところに入れたときに、こう泳いでくる訳ですよね。例えば精子を直接卵に受精したりとか、もちろん採った精子をその中から分けて体外受精させる。こういったときに、旦那さんから採ってきた精子を全部使う訳では無くて、あるところを泳がせて、一番ここに早く到達した精子だけを使って体外受精する、そういったのもある。
西村: へえー。
トシ: 面白いですよね。そういったもので差が出るかどうかはあれですけども。
西村: 『妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ~』。今週は61回目の放送。
トシ: ね。ちょっと、初めて(笑)
西村: (笑) そう、放送回数ね。あんまり。
トシ: あんまりカウントしない、気にしなかったですね。でももう61回なんですね。
西村: 今日は、先々週からずっとこう、アイジェノミクスのブログについてご紹介をしておりまして。テーマ別にいろいろこう、記事がある訳なんですけれども、その中で私、気になったのが。
トシ: はい、どれですか?
西村: 例えばERA検査とか、新型出生前診断とか、遺伝子染色体異常についての記事とか。あとはEMMA、ALICEの検査について、っていうふうにテーマがカテゴリー別になってるんですが、ここに子授かりの神様っていう(笑) これ、何ですか? どんなブログなんですか?
トシ: これはですね、妊活中のご夫婦にぜひ、心をこう、心身ともにリラックスしてほしいとか、そういった。
西村: へえー、そういう記事なんですね。ちょっと読み上げてみますね。
妊活中のご夫婦は、心も身体も、気軽な気持ちでベビーを待っていきたいですよね。今回は技術の話から外れて「デート気分で」行きたい子授け祈願の人気スポットをご紹介します。
これからね、もうだいぶ初夏に向かって緑もきれいなシーズンに入るし。
トシ: そうそう、気持ち良いですよね。
西村: お散歩がてらこういうのも良いですね。この記事、良いですね。
トシ: そう思います。
西村: ちなみにどんなところをご紹介されてるんですか?
トシ: 一番は、やはり水天宮です。
西村: はい。これは中央区日本橋にある水天宮。
トシ: そうです、これはうちの会社から近いんです。ちょうど令和になる前に社員みんなで行きましたね。
西村: へえー。ちなみにここは、デートスポットとすると人形町って、ドラマ「新参者」のロケ地。
トシ: あっ。よくご存じで。
西村: 書いてありました、ブログに(笑)
トシ: (笑) そうです、「新参者」のロケ地です。ぜひ、映画もし観てない方は観ていただきたいですね。これ面白いですね。
西村: そして人形町と言えば、人形焼。おいしいですね。
トシ: はい。下町なんでね、いろいろな鯛焼きが売ってたりとか、老舗が。
西村: ここには、水天宮の中にはご利益があるっていう「子宝いぬ」っていうのがあるんですって?
トシ: そうそう、そうなんですよ。やっぱり行くとね、結構来てますよ。
西村: あっ、そうなんですね。ブログにもありますけど、結構海外からの参拝客の方もいらっしゃるって。
トシ: あっ、来てますね、ええ。
西村: へえー、そうなんですね。あとは、どんなところがご紹介に?
トシ: こちらです。岩蔵温泉ですね。
西村: えっ、どこですかこれは?
トシ: これはですね。
西村: 青梅市、かな?
トシ: 私はちょっと分からないところですね、これ。東京から1時間かかりますね。
西村: 温泉郷みたいですね。岩蔵温泉、東京から約1時間で行かれる、自然豊かな温泉郷だそうです。古くから不妊に効果があるとされていて、他にはリウマチ、冷え性、神経痛などに効果があるといわれています。不妊に効果があるだけではなく、女性の悩みである冷え性改善にも嬉しい温泉ですね、と。
トシ: ああ、良いですね。
西村: ええ、温泉。
トシ: 温泉、良いですね。
西村: トシさん、温泉は結構行かれたりとか?
トシ: えー、ちょっと好きですね。
西村: ちょっと好き?(笑) ちょっとですか?
トシ: 熱いのが苦手なので、足だけ浸かるとか。
西村: でも最近こう不感温泉って、何て言うんでしょう、あんまり熱すぎない温泉とか。
トシ: そうそう、本当最近、ありますね。
西村: いろんなこう、バブルがこう出るタイプのものだったりとか。温泉にもそういったものが非常に増えてる気がするんですけれども。
トシ: 増えてますね。
西村: ねえ。だからゆっくりとこうリラックスして。ここ今、多分きっとおいしいものあるでしょうから。
トシ: 絶対あるですね、良いですね。
西村: 温泉行って、おいしいもの食べて。これも良いですね。それから他は? 最後に。
トシ: 3番目。これは、子安神社っていうんですか? ちょっと私。
西村: はい。八王子だそうですね。安産祈願祭とか、名物の泣き相撲などイベントも行われています。
トシ: ああ、泣き相撲ね。
西村: へえー。という感じで、こちらも安産祈願のお札などもいただけるそうなんですが、こんな感じでもちろん、最新の医療技術についてのご紹介とともに、検査技術のご紹介とともに。
トシ: リラックスした状態でね。そうそう。
西村: こんな情報もブログに。
トシ: はい、載せておりますので、ちょっと見ていただいて、行っていただけたらと思います。
西村: さて、お時間となりました。今日はアイジェノミクス・ジャパンの技術責任者、トシさんと一緒に61回目の放送をお届けしてまいりました。来週62回目の放送は、トシさん?
トシ: はい、来週ですね。「化学流産は着床の窓がズレている?かも」というタイトルでお話をさせていただきます。
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