Vol 79:妊活女性のためのSNSアプリ「妊活ボイス」で私たちの妊活はどう変わる?
病院の先生方をゲストにお招きし、不妊治療の最先端医療技術についてわかりやすくお伝えしていきます。
番組情報
放送分:2019年11月3日放送分
ゲスト:株式会社CURUCURU 代表取締役 時田由美子さん、事業開発マネージャー 大澤由季さん
テーマ:「妊活女性のためのSNSアプリ「妊活ボイス」で私たちの妊活はどう変わる?」
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番組内容
FM西東京にて毎週あさ10:00~放送中の「妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ」。お話を進めていただくのは、スペイン発の不妊治療を専門とした遺伝子検査会社アイジェノミクス・ジャパンの代表であり、理学博士のアンディさんです。アンディさん、よろしくお願い致します。
アンディ: よろしくお願いします。今日もスタジオに、株式会社CURUCURUの時田由美子さんと大澤由季さんにお越しいただいています。
今日のテーマは『妊活女性のためのSNSアプリ「妊活ボイス」で私たちの妊活はどう変わる?』についてです。
(二人): よろしくお願いします。
西村: 先週に引き続いてなんですが、改めて自己紹介を時田さんからお願いいたします。
時田: 株式会社CURUCURUの代表取締役をしております時田由美子と申します。よろしくお願いします。
大澤: 「妊活ボイス」事業開発マネージャーの大澤由季と申します。よろしくお願いします。
西村: お願いいたします。さて時田さん、アプリの紹介ですね。「妊活ボイス」、このSNSアプリについてご紹介をお願いいたします。
時田: 「妊活ボイス」は、妊活をしている女性が匿名で使えるSNSアプリになります。インスタグラムであるとかフェイスブックの妊活女性に特化したもの、と思っていただくと想像しやすいかなと思うんですけれども、特徴としては、自分と似た妊活仲間とつながれたり、自分に合った妊活の活動が分かったり、また、調べたいことが調べられる。こんな特徴があるアプリになっています。
西村: ありがとうございます。さて、アンディさん。先週もこのアプリ、リリースされて7月からスタートして、どんどん利用者の方も増えていらっしゃるというお話を時田さんと大澤さんにお伺いしましたけれども。アンディさん、お二人にご質問が?
アンディ: そうですね。実際このユーザーからどういった反響があるか、もし何かエピソードがあれば教えていただきたいんですけれども。大澤さん、お願いできますか?
大澤: まずSNSというと投稿に抵抗がある方もいらっしゃると思うんですけれども、投稿しなくても、見ているだけでも勉強になるというお声ですとか、一人で抱え込んでいたけれども他の人の投稿を見ているだけで一人じゃないと思えて救われた、というようなお声が届いています。
時田: そうですね。妊活している女性ばかりなので、みんな仲間のような雰囲気なんですね。妊活中に感じるちょっとドロドロしたような感情もやっぱり持ちがちなんですけれども、そういったものが否定されずにここでは吐き出したり、また、吐き出したものを分かる、分かると共感、共有していただけたりとか、そういった場になっているので、とても気持ちが楽になるという声をいただいています。
西村: 女性の「分かる、分かる、それ!」ってすごい大切ですよね。
時田: 大切です。
西村: これね、一緒にうん、うん、うんって言えるだけでちょっとスカッとするというか。やっぱり吐き出すって女性にとってもこれ、すごく大切じゃないでしょうか。
時田: そうですね。やはり周囲の友達にはどんどん言っていけなくなることが多いので、こういった場がとてもセーフティに感じられているのかなと思っています。
アンディ: この話を聞いてて、多分。男性は使えないですよね? おそらく。
時田: そうなんです。今、妊活女性だけのサービスになっています。
アンディ: 多分それで、女性同士なので話しやすいかな、という印象を受けました。
西村: 男性には内緒のあんな話、こんな話も。女性同士で妊活の相談をできる、吐き出すことができるってこれ、すごい素敵ですよね。
大澤: 結構、夫婦関係のことに対する愚痴とか、そういった投稿も結構あるので、男性がいない方が言いやすいという。そういう空気があると思います。
時田: 義理のお母様に対する圧力的なものであるとか。
(全員): ああー。
時田: そういったものもオープンに語られてますよね。もっと不妊治療のお金の話とかですかね。
大澤: あとは不妊治療自体ほとんどの方が人に話さないということで、やっぱり知らない方が多かったり、不安な方がすごく多いですよね。
そういった方が「妊活ボイス」で治療している人の投稿を見ると、あっ、だいたいこういうものなのか、というのを安心できて、前に進めるっていうことがいま実際あります。
西村: アンディさん。ERA検査も含めてなんですけれども、妊活の女性の皆さまがどんなふうに検査方法について調べているか、不安に思っているか、もしくは情報を欲しいと思っているか。このあたりはすごい興味あるんじゃないですか?
アンディ: そうですね。このSNSで聞いていただいたりすると、回答の方もあるんですよね、経験者の方も。そうですよね、大澤さん?
大澤: そうですね、先生から例えば検査の提案を受けたけれども、まだやっぱり迷ってる方というのがいらっしゃって、そういった方が実際にもうERA検査受けた方いますか? というような質問を投稿されて。
それに対してもうすでにされた方から、こんな感じでしたよ、ですとか、費用はこれぐらいで、とか、例えば期間はこれぐらいかかって、痛みはこうでしたよというような実際の体験の声があると、その方も少し安心して検査を受けることができる、ですとか。
やっぱり、体験者の方の「して良かった」っていうような声が、迷っている女性の背中を押してくれたり。そういったことが今あります。
アンディ: はい。そうですね、やはり検査会社としてはもちろん患者さんにはたくさん説明していきたいですけれども、同じ妊活の経験をされている方からの経験談とかは多分もっと他の方、実際これから受ける方にとっては非常に良い情報ではあると思いますね。
ちょっと時田さんに質問があります。この「妊活ボイス」のアプリ、他のSNSアプリとどう違うか、どういった特徴があるか教えていただきたいんですが。
時田: 分かりました。SNSで言いますとやはり今、インスタグラムであるとかツイッターやフェイスブックといったような一般的なソーシャルがあるんですけれども、そういった中で確かに投稿されている方がいらっしゃいます。
しかし反面、妊娠した方の情報であるとか、子ども情報が目に入ってくるであるとか、やはり友達、家族にこのアカウントがばれてしまうんじゃないか、そういったお声もあって、なかなか、みんながそれを使えているかというと、使えていない状態があるかと思っています。
「妊活ボイス」は妊活に特化していますし、またそういった妊活の情報の中でも見たいもの、見たくないもののフィルタがかけられるので、その部分がとても反響が大きいかなと思っています。
西村: さて、ここでですね。じゃあその「妊活ボイス」をダウンロードしてみましょう、ということで。これは私はiPhoneからちょっと今拝見しております。App Storeのところに「評価とレビュー」って、アプリに対して利用者の方がコメントを書ける欄があるんですけれども、そこからご紹介をコメントさせていただきたいと思います。
「早く子どもが欲しいと思って、インスタグラムの妊活アカウントをやっていました。でも身バレ、つまり身元がばれるのが心配だし、妊娠したという報告にガックリきたり、つわりがつらいとかにイラッときてて。「妊活ボイス」は妊娠報告や二人目妊活の投稿は見ない設定にできるのが嬉しいです。インスタグラムより妊活や治療のことを詳しく書いている人が多いので、より詳しく知りたいときにも助かります、という利用者の方のお声でございます。」
こういったコメントを読まれると、やはり時田さんも大澤さんも、作ったかいがあると思われるんじゃないでしょうか?
時田: そうですね。とっても嬉しいですね。
西村: 実際、やはりこの身バレ、身元がばれるのがやだなあとか、このフィルタをかけることができるのすごく良いですね、見たくない情報を設定できる。
時田: そうですね。例えば年齢幅でも設定ができますし、またその治療の段階的なもの。また、映画のネタバレじゃないですけれども、妊娠報告は見ないであるとか、そういったものも設定ができます。
西村: なるほど。逆に言うと他のSNS、例えばインスタグラムとか、こういったものは利用しづらいというか、ちょっとむわっとしちゃう瞬間っていうのは、大澤さん、出てきやすいこともあるってことなんですか?
大澤: そうなんです。やっぱり妊活している人にとっては、妊娠をすでにして陽性反応の報告ですとか、あと実際にもうすでに子どものいる人というのは、ものすごくそこに大きな壁があるんですよね。
なのでインスタグラムとかツイッターですと、本当は見たくない気分のときもやっぱり妊活中ってありますよね。そういったものが自然にアップされてしまうので、こう妊活アカをやりながらも無駄に気持ちが落ち込んでしまったり、そういったことが今起こっています。
そういうストレス無く使っていただきたいので、例えば一人目妊活の方は二人目妊活の投稿を見ないようにするですとか、妊娠報告は鍵を付けていただくようにしているんですけど、それはもう見なくするですとか、そういったことができます。
西村: なるほど。だから、自分の心の状態によってこれは見たい、これは見たくない、を決めることが自分でできる。その不本意に目に入ってしまうのがね、そこは正直、嫌ですもんね。
時田: そうですね。それを見てドロドロする自分がまたその自己否定になってしまうような状況になるようで、それがならないのが良いかなと思います。
西村: そういったメリットも、他のアプリケーションと大きく違うところなんですね。続きまして、もう一つご紹介をさせていただきたいと思います。
「クリニックに行ったら、すぐ人工授精と言われました。最初は未知だし、お金がかかるし、不安要素はあったけれど「妊活ボイス」で人工授精をした人たちの投稿を見て、こういうものかとだいたい分かって安心できました。
妊活をやっていてうまくいかないことが多いし、年齢のこと、旦那さんとのこと、体のことで葛藤する気持ちや悲しい気持ちや不安を分かってもらえる貴重な場です。誰にでも言える話じゃないから、一人で抱え込んでモヤモヤしているだけじゃなくて、顔も分からないけど全国に同じような悩みを抱えている人がいるということはすごい力になります。」
というコメントを、レビューのところから読ませていただきました。やっぱりアンディさん、こうやって女性の皆さんね、不安になって治療について、この方は人工授精に関してですけれども、クリニックに行ってまずその、こういうふうにするべきですよという治療方針を言われたときにやっぱり、さて、というふうに一歩身構えるというか、そういうところがあるということですよね。
アンディ: そうですね。それでやはり予備知識が無いと悩んでしまいますよね。こういったSNSアプリがあって相談できるのは非常に良いと思いますね。
それと、先ほど細かく設定できるところ、見たくない情報を見なくていいというような繊細な部分でも設定されているのは本当に、私も男として、そこはすごいなと思いました。これはやはり開発者が、特にそういった繊細な部分も考慮できる方でしょうか?
大澤: はい、もともとアプリの設計の段階からユーザーインタビューをたくさんして、それを実現するものを取り込んでいるため実現できています。
アンディ: なるほど。
西村: 実際にこのようなレビューを、他にもあるのでぜひ皆さんご覧いただくと良いかなと思うんですけれども、この一人で抱え込んでいてモヤモヤしているんじゃなくて、こう、全国に同じような悩みを抱えてる方がいるというのがすごく力になったと、レビューを書かれてましたけれども。大澤さん、やっぱりこの、一人で抱え込んでいる方が、でも、実際まだまだ多いというところもありますよね?
大澤: そうですよね。やっぱり、結構妊活している人ってすごく周りの目を気にしていたり、周りの人の期待に応えようとするような方が多いなと私は個人的に、ユーザーさんとお話をしていて感じるんですけれども、すごく真面目な、正直な方が多くて。
そういう方って、やっぱり不妊治療をしているということに対して周りからどう思われるかというのが心配されることがあるので、なかなか人には言えないというのが実際は多いんじゃないかなと思います。
西村: この「妊活ボイス」を通して、そんな心の悩み、体の悩み、それから検査についての知識。いろんなコミュニティが増えていって、いろんな妊活の情報がこれから更に広がっていくっていうのは期待大ですね、アンディさん。
アンディ: はい。そうですね。
西村: さて、今週のテーマは『妊活女性のためのSNSアプリ「妊活ボイス」で私たちの妊活はどう変わる?』と題してお届けしてまいりました。
さて、ずばり、妊活はどう変わるのでしょうか? 大澤さん、お願いします。
大澤: はい。今皆さん、一人で頑張ってらっしゃる、孤独を感じてらっしゃる方が多いと思うんですけれども、そういった妊活から、自分だけじゃないんだ、と思える、そういう安心感のある妊活へ変わると思っています。
西村: そして時田さん、お願いします。妊活はどう変わりますでしょう?
時田: 何をしたら良いか分からない妊活から、迷わない妊活へ変わると思っています。現在インターネットで情報はありふれていますし、その中で何を情報として使うかというのは本人が選ぶものなんですけれども、より自分と似た人を見つけてそこで学んでいく、そういったことで迷わない妊活へ一歩進めていけると思います。
西村: はい。ありがとうございます。そして大澤さん、アプリのダウンロードの仕方をぜひ教えてください。
大澤: はい。iPhoneの方はApp Storeで、Androidの方はGoogle Playで「妊活ボイス」と検索してダウンロードしてください。会員登録はもちろん無料で、メールアドレスとニックネームがあれば簡単に登録できます。
「妊活ボイス」のインスタグラムですとかツイッターのアカウントもありますので、お気軽にフォローしていただけたら嬉しいです。
西村: アイジェノミクスさんとCURUCURUさんの何かコラボレーションみたいなのも、私は実は期待しちゃうんですけれども。
アンディ: そうですね。これからもいろんな情報発信は一緒にやっていければ嬉しいと思いますので、ぜひよろしくお願いします。
大澤: よろしくお願いします。
西村: 二週にわたってご出演いただきました、株式会社CURUCURUより、時田由美子さん、それから大澤由季さんでした。ありがとうございました。
(二人): ありがとうございました。
アンディ: 今度の11月の7日と8日、神戸の日本生殖医学会に参加するんです。そこでまたいろんな新しい技術の話とか、新しい研究の話もたくさん聞いて、勉強して、またラジオで皆さんに紹介できればと思います。
西村: はい。神戸は、結構行かれる機会ってあるんですか、学会とかで?
アンディ: よく行きます。仕事でも行きます。神戸、大好きなんで。
西村: (笑) じゃあ、美味しいものもいっぱい、神戸の。
アンディ: いっぱいありますよ。
西村: 少し、じゃあその話も。
アンディ: はい。また今度します。
西村: 番組でお伺いできるのを楽しみにしております。
アンディ: はい。
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