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新型コロナウィルス(COVID-19)の妊娠・妊婦への影響に関するウェビナー

Tiempo de lectura: 1 minuto
Carlos Simon MD,Ph

新型コロナウィルスによる世界的パンデミックの発生を受け、アイジェノミクス最高技術責任者兼バレンシア大学及びハーバード大学教授であるカルロスシモン教授が、新型コロナウィルス(COVID-19)の妊娠・妊婦への影響に関するウェビナーを配信致しました。当日のレコーディング映像をご紹介致します。

※全編英語。日本語字幕は、後日改めて公開させていただく予定となっております。

ウェビナーレコーディング

日本時間の2020年4月3日深夜1時から配信された、ウェビナーの収録映像です。

ウィルスと人間の生殖活動に関する研究においては、データ数がまだ少なく、信頼性に欠ける点もございます。その点も踏まえて、最新の情報も併せてご確認いただきつつ、ご覧頂けますようお願い申し上げます。

COVID-19 in Reproductive Medicine Webinar Series
1 hour lecture – COVID-19 in Pregnancy
Speaker: Carlos Simon MD,PhD

ウェビナーのポイント

過去のSARS、MERS研究から得られた、ウィルス感染時の妊婦への影響について

過去のSARS、MERSウィルス研究では、妊婦がウィルスに感染した場合、

  • 致死率が高くなる傾向がある
  • 重症化率が高くなる傾向がある
  • 流産率が高くなる傾向がある
  • 早産率が高くなる傾向がある
  • 胎児の発達遅延が増える傾向がある

ということが確認されました。

一方、過去のパンデミック発生時においては、ウィルスの垂直感染(母子感染)は確認されませんでした。また、流産検体の検査において、胎児組織からウィルスが確認されることもありませんでした。

※流産率や早産率の上昇については、ウィルスの影響と共に、感染の治療に使用された薬剤による影響も考えられます。

SARS-Cov-2(新型コロナウィルス)の最新の研究データについて

  • SARS-Cov-2:新型コロナウィルスのこと
  • COVID-19:新型コロナウィルス感染症のこと

COVID-19においても、当初は垂直感染(母子感染)の可能性が否定されていましたが、2020年4月に入ってから発表された最新の研究結果によると、SARS-Cov-2ウィルスによる垂直感染(母子感染)の可能性を強く示唆するデータが確認されました。感染予防に十分配慮された環境において、生後2日の新生児がSARS-Cov-2に感染するケースが複数確認されているとのことです。

※より詳しい情報が、日本新生児成育医学会のウェブサイトに掲載されています。

アイジェノミクスの取り組み

現時点では、妊婦・胎児におけるウィルスの影響について不明確な点が多いことから、アイジェノミクスとしても、不妊治療については一時延期を推奨せざるを得ません。しかし、この状況下においても、私たちの生活は続いて行くのであり、パンデミック収束後、速やかに治療を再開するためにも、今こそ科学的研究に力を入れるべきであると考えています。

これまでの研究では、ウィルスに感染した患者様の生殖器官において、ウィルスを確認できた例はありませんが、垂直感染(母子感染)の可能性が認められた今、妊娠初期の子宮内膜環境にウィルスが存在する可能性や、その影響についての研究を進めるべく、各種連携施設やその他の医療機関に対して協力の呼びかけを行っています。

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