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Vol 4:これからのART(生殖補助医療)

Vol 4:これからのART(生殖補助医療)

病院の先生方をゲストにお招きし、不妊治療の最先端医療技術についてわかりやすくお伝えしていきます。今回は「これからのART(生殖補助医療)」についてご紹介いただきます。

番組情報

放送分:2018年1月24日放送分
ゲスト:ウィメンズクリニック本町 院長 藤野祐司先生
テーマ:これからのART(生殖補助医療)について
FM西東京のページ:こちら

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番組紹介

この時間は「妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ」をお届けしていきます。
最近「妊活」という言葉をよく耳にしませんか?
妊娠の「妊」、活動の「活」、ひとことで言えば文字通り「妊娠するための活動」という意味があります。
まさに妊活中のあなたに届けていく10分間です。

この番組では、ゲストをお迎えし、テーマに沿って不妊治療の最先端技術を紹介していきます。
お話を進めていただくのは、スペイン発の不妊治療を専門とした遺伝子検査会社アイジェノミクス・ジャパンの法人代表であり、医学博士のアンディさんです。

番組内容

アンディ: アイジェノミクス・ジャパンのアンディです。よろしくお願いします。
今日は先週に引き続き、ウィメンズクリニック本町の院長、藤野祐司先生をお招きして、「これからのART」をテーマにしてお話しいただきます。先生、よろしくお願いします。

藤野: どうも、藤野です。またやって来ました、西東京。よろしくお願いします。

西村: 先生、クリニックでのお仕事以外にも、大学で講義を担当される機会もあるんですって?

藤野: そうなんです。年に一回、学生さんの講義。医学部の四年生、医学部の三年生でしたっけ? の講義に行ってます。

アンディ: 学生からどんな質問をされるんでしょうか?

藤野: 私の講義はこういう体外受精、生殖医療の話なんですけれども、学生さんによく言われるのは、「体外受精をしたら妊娠率は100%なのか?」あるいは「女性の年齢が40を超えても妊娠率は変わらないのか?」 こういうことの質問が多いようです。
僕はよく言うんですけども、女性の年齢がいけばやはり妊娠率は下がってきますよ、これは事実なんです。特に40歳を超えるとかなり妊娠率が下がります、10%切るっていうのは確かです。
ところがですね、逆に妊娠した後の出産までうまく結びつくかどうか、それも大きな問題なんですね。って言いますのは40歳を超えると、今度は流産率がぐんぐん高くなっていきます。としますと、だいたい43歳ぐらいの方の流産率、もう50%を超えると言われています。この辺が、今のこの不妊症治療のひとつの限界じゃないのかな、と毎日考えている次第です。

アンディ: 今日は、「これからのART」というテーマで、先生からその先端技術を使って不妊治療の妊娠率を上げる方法をご紹介いただきたいと思います。

藤野: んー、難しいテーマを与えられて、光栄です。
先ほどお話しした、その流産率が高くなるということ、治療を受ける方々の高齢化、やっぱりこれは避けて通ることができません。その結果としてどんどん流産の数が増えてくるのもまたいかがなものかと思うんで、その流産を予防する、あるいは流産を未然に防ぐ方法として、実は1990年頃にイギリスで初めて行われた検査方法なんですけど、PGS、着床前診断というのがあります。これが流産の予防、あるいは流産しやすい受精卵をあらかじめチェックするということで役に立つかもしれません。
体外受精で受精した卵子ってのは日々、細胞分裂していくんですけれども、その細胞が4つとか、8個とかになったときにひとつだけ細胞を取り出します。で、染色体の数を調べます。その染色体の数が一本多いかどうか調べるのがPGD(PGS(PGT-A)の言い間違い)と言います。着床前診断ということになります。まあ、それは染色体の数しか分からないんですけれども、最近では一本一本の染色体の遺伝子のスクリーニングをすることが可能になるんです。

西村: スクリーニング?

藤野: この受精卵、大人になるとこんな病気が出てくるんじゃないの? そういうことまで分かるという。PGS(PGD(PGT-M)の言い間違い)、と言います。スクリーニングという、こういう方法も実際に臨床的に使われ出しています。

アンディ: 先生。PGSとPGDの生検はどのタイミングで採った方がいいでしょうか?

藤野: 昔は、この技術が進んでくる前は、だいたい受精して二日、三日して細胞を一個採ってたんですけれども、最近の培養の技術って非常に進んできました。このPGDとかPGSってのは細胞の数が多いほど、より正確な結果が出ると言われているんで、今では受精して細胞分裂が始めて五日目ぐらいの、胚盤胞という細胞から5~10個の細胞を採ってきて、その遺伝子、染色体を調べるようになってます。
じゃあ、どの細胞を採ってくるのか。この細胞は果たして胚盤胞になるのかどうか。そういうことがこの生殖医療の中で非常に注目を集めるようになってきたんですけれども、それを解決する方法っていうのが、最近使われてます。これはね、顕微鏡にカメラを仕込むんですよ。で、10分おきに写真を撮る。その写真を見ながら細胞分裂の進み具合を実際に外から眺めるという方法、いわゆるタイムラプス・シネマトグラフィという方法が進んできてます。

アンディ: この技術は日本の先生が考えた、と聞いてますが。

藤野: そうなんです、米子の先生が考えました。この技術が進んでくると、実はその画像を処理しますとAIを組み込むことで、この受精卵がいいですよ、この細胞からバイオプシーしてください、というような情報、あるいはこの受精卵を戻すと妊娠しますよ、というような情報が近い将来出てくるかもしれません。

西村: なんか、お伺いしてると、SF映画のワンシーンのようですね。

藤野: そうなんですよね。これは近い将来、きっと実現すると思います。

西村: 先生。最後にこの番組を聴いているリスナーの皆さんにメッセージをお願いします。

藤野: 今回で3回目、一カ月に渡り東京まで出てきてましたけれども。これ終わるにあたりまして、この放送をお聴きの方々。私たち夫婦にどうして子どもできないのかな? 赤ちゃん欲しいな、と思ったら、遠慮なく専門クリニックのドアを叩くこと、それをお勧めします。これが僕からの皆さま方へのメッセージです。

西村: ありがとうございます。そして、アンディさん。来週は何のお話、進めていきましょうか?

アンディ: 次回は、テーマは「着床の窓をはかるERA検査について」。私と、弊社の技術責任者のトシくんと二人で語っていきます。

西村: はい。三週に渡ってゲストでお越しいただきました、ウィメンズクリニック本町院長、藤野先生。ありがとうございました。

藤野: どうもありがとうございます。

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