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Vol 5:着床の窓をはかるERA検査について/シンクロが大事!

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Vol 5:着床の窓をはかるERA検査について/シンクロが大事!

病院の先生方をゲストにお招きし、不妊治療の最先端医療技術についてわかりやすくお伝えしていきます。今週のテーマは「着床の窓をはかるERA検査について/シンクロが大事!」。

番組情報

放送分:2018年2月4日放送分
ゲスト:
テーマ:着床の窓をはかるERA検査について/シンクロが大事!
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番組紹介

ここからのお時間は「妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ」をお届けしていきます。
最近「妊活」という言葉をよく耳にしませんか?
妊娠の「妊」、活動の「活」、ひとことで言えば文字通り「妊娠するための活動」という意味があります。
まさに妊活中のあなたに届けていく20分間です。

この番組では、ゲストをお迎えし、テーマに沿って不妊治療の最先端技術を紹介していきます。
お話を進めていただくのは、スペイン発の不妊治療を専門とした遺伝子検査会社アイジェノミクス・ジャパンの法人代表であり、理学博士のアンディさんです。アンディさん、今週もよろしくお願い致します。

番組内容

アンディ: アイジェノミクス・ジャパンのアンディです。よろしくお願いします。

西村: 今日はどんなテーマでお届けしましょうか?

アンディ: はい。今日のテーマは「着床の窓をはかるERA検査について」お話をさせていただきます。「シンクロが大事!」ってことです。

西村: さあ、それでは今週もアンディさん、よろしくお願いいたします。

アンディ: よろしくお願いします。

西村: アンディさん。まず、この番組。先月1月は10分の番組としてお届けしてきたんですけれども、なんと。2月から、倍。

アンディ: 20分にしました。

西村: はい。その分たくさんの情報を多くの方に聴いていただけると思いますので、どうぞお楽しみに。さて、アンディさん。あと今日は、スタジオにもう一人。この方はどなたでしょうか?

アンディ: もう一人呼んできました。弊社の技術の責任者のトシくん、呼んできました。

松岡: よろしくお願いします。アイジェノミクス社ジャパンでラボマネージャーをしております、松岡俊樹と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

西村: 松岡俊樹さんで、トシさん。

松岡: はい。トシと呼ばれてます。

西村: アイジェノミクスではどういう活動をされてらっしゃるんですか?

松岡: ラボマネージャーとして、ラボの中で行う実験であったり検査だったり、そういった中での業務を主にしております。その他、外に出て技術営業も含めて行っております。

西村: じゃあもう、タッグを組んで力強くお仕事されてらっしゃるということですか? アンディさん。

アンディ: はい、もちろん。客先やセミナーでプレゼンもしてもらってます。

西村: じゃあもう、すでに息が合ってるお二人だと思いますので。

アンディ: と、思いますが。

松岡: いや、合ってます。

西村: さっそくお話を進めていきたいと思います。じゃ、アンディさん。まず今日、お二人でお話しいただく内容なんですが。

アンディ: そうですね、今日は「着床の窓をはかるERA検査について」の話なんですけれども。西村さん、着床というのはどういうことかご存じですか?

西村: 着床って、漢字で「着く」に「床」ですから、意味は分かってるんですけど、着床の窓ってなると、何のことですか? トシさん、アンディさん、教えてください、ぜひ。

松岡: そうですね。いい例えとしては「畑」をイメージをしてもらえるといいかと思います。種を畑にまく。そこでまた着床というと、そこで根が張る、こういったイメージがいいかと思います。

アンディ: 着床の「窓」ということですね。窓と言うのは英語で言ったらウィンドウで、「開く」のと「閉まっている」のとあるんです。
着床の窓というのは、種を埋めるタイミング。不妊治療で言いますと、胚を子宮に移植するときに胚が子宮の内膜に着床するかしないか、という話なんですけれども、その窓がタイミングなんです。移植するタイミングによって子宮内膜の準備ができてないときもあるので、それでは着床しないことになります。

松岡: そうですね。卵のタイミングと子宮内膜のタイミング。これがシンクロしないと、うまく着床、妊娠へとはつながらないと。そこで、重要なところはこのERA(エラ)検査。着床の窓ですね。

アンディ: シンクロが大事ですね。

西村: ERA(エラ)検査っていうのは、英語でイーアールエー、と書いてERA検査というふうに呼ばれてるんですよね? ERA検査についてぜひ、アンディさん、トシさん、教えてください。

アンディ: 本語で言いますと子宮内膜着床能の検査です。実は、その子宮内膜の着床の窓について60年前からもうその概念があるんです。ただ、はっきりとその窓はいつあるのかがなかなかわからなくて。最近も一般的にっていう検査もあるんですけれども、その検査はですね。

松岡: 日付診の方は日付診を行うスタッフの方の経験であったり、そういった、目で見て行う検査ですのでやはり差が出てきてしまう、と。そこで出てきたのが、私たちのこのERA検査ですね。

西村: 60年もの歴史があって、最近でもどうなんですか、その検査を受けられる方っていうのは増えてらっしゃるんですか?

アンディ: 去年までは弊社の、本社のスペインに直接送っていただいて検査してる施設もいくつかあったんです。弊社は去年の4月にできて、そこからどんどん広がってきて、今は毎月百数十件の検査を受けてます。

西村: そういうERA検査を受けられる患者さん、どんな方にお勧めしていらっしゃるんですか? トシさん。

松岡: これは、不妊クリニックに通ってらっしゃる、着床不全を何度か繰り返してらっしゃる患者さまに対して推奨させていただいております。ただ、本当に卵が貴重ですので、子宮に戻す胚が極めて大事な患者さまにはまずこのERA検査をしていただいて、なんとしても一度で着床、妊娠の効率を上げるために推奨させていただいております。

西村: ちなみに有効性、妊娠率どれぐらいアップしたりとかっていうのは、アンディさん。あるんですか?

アンディ: これは全世界に渡っての臨床試験で行った結果なんですけれども、検査しないのとするのと比較して25%、妊娠率が上がる結果は得られています。

西村: これ、25%ってすごい大きい数字ですよね? トシさん、ね?

松岡: ええ、すごいです。やはり、これまで卵側の方だけ原因を調べて、っていうのが主だったんですけども、今回初めてERA検査を使って子宮側、受け入れ側ですね。そちらの方の状態を見ることで、よりこの着床妊娠の率が上がったのだと信じております。
まず、これはもう、今通ってらっしゃる、もしくはこれから通おうと思っているクリニックの先生に一度お話聞いてみてください。もしそのクリニックさんの方で検査を行っていなくても、もちろんそこを通して、私たちアイジェノミクス社の方にご連絡いただければすぐに伺って、ご説明させていただきます。

西村: アンディさん。このERA検査に関して、他にも何か情報ございますか?

アンディ: このERA検査に関して、実は一回検査すると何年かはずっと使えるんです。その結果は一応論文にも出ていて、3年から4年までは使えると考えられるんですけど、一つだけ。まあ一つだけではないかもしれませんが影響する要素があります。例えばBMIが大幅に・・・

西村: BMI? 待って、BMI、何? BMIとは?

アンディ: ・・・BMI。肥満度のチェックのときにBMIって結構出てくるんですよね。

西村: そっか、そのBMI。健康診断のときとかに出てくる。そうだ、それですね?

アンディ: それで大幅に変わるとずれる可能性があるので、もう一度検査していただく必要が出てきます。

西村: なるほど。あまりこう、大幅に体重の増減があったりすると、少し。

松岡: そうですね。例えば、一人目をもうけたときにERA検査をしてもうけたと。で、2、3年後に二人目をもうけたいなあと思ったときに、そのデータが使えるかどうかってのは、やはり、もしちょっとふっくらされてると、再検査をした方がより良い、と言うことになります。

西村: なるほど。他にもありますか? アンディさん。

アンディ: 今の検査は子宮の内膜の組織を採るような検査でして、少しだけ出血が伴うんです。ただ将来的に、今本社で開発しているんですけど。もう、あと数カ月で出てくると思いますが。

松岡: そうですね。傷をつけないタイプのERA検査というのがこれから、今開発中です。これは、子宮内膜の体液の方から実際に検査を行って、着床の時期を、特定する、同じようなERA検査ができると。なので、痛くないっていうのが、やはり。

西村: やっぱりなんか検査っていうと、ちょっと怖いなあとか、痛いのかなあとかっていう不安を感じられる方も実際いらっしゃると思うんですけど。

松岡: ええ。まずはそこだと思います。それを今、開発中なんですが、出たら痛み無く検査が受けられるってことですので、より多くの、子どもを妊娠、着床を望まれる方たちにご提供できるかな、と思っております。

アンディ: さらにこの一回の検査で、窓だけではなくて子宮内膜のマイクロバイオーム、菌の組成を調べることができるんです。一回の検査だけで着床の窓と菌の構成がわかるんです。菌というのは、乳酸菌が90%以上無いとなかなか着床しづらいという論文が出てるんです。ですから、この検査でまず着床のタイミングを計るのと、それから乳酸菌が90%あるか無いかの検査で合わせてみると着床率はさらに上がることが期待できるんじゃないかな、と思います。

西村: さて、トシさん。今日はERA検査のお話してますけれども、なぜこの業界に?

松岡: 私、もともと学生の頃から、そういった、マウスを使ってですけども、どのように卵が発生し、精子が発生し、どのように受精し、とかですね。どのように着床するのか、そういったあたりを研究してましたので、やはりこの分野に関してはずっと興味を持っていて。今こういったERA検査、子宮側の検査が実際に出てきたので、ぜひそこの仕事に携わりたいと思ってこの業界に入りました。

西村: 先端医療のお話をこう聞く機会っていうのは、この番組以外ではなかなか無いと思うんですけれども、アンディさん。そのあたりについて、さらに今日まだお話ししきれなかったこといっぱいあると思うんですけれども、後半、何をお話ししていきましょうか?

アンディ: ERA検査は遺伝子解析の手法を使って、発現解析という手法を使っているんです。発現っていうのは、発は出発の発、現は現在の現です。
遺伝子が体のために必要なタンパクを作ることを発現っていうんです。発現するとタンパク質が作られる、必要な酵素ができる、というような体の中の仕組みなんですけれども、236遺伝子の発現のパターンを見て、今は着床の窓に入ってるか、その前の段階にあるか、もしくはもうすでに着床の窓を過ぎてるか、しかも何日ずれてるかもわかるんです。
ですから、子宮内膜の発現のパターンを見て、この患者さんはもう窓を過ぎてる、まだ窓の前、もう窓の中に入ってる、それぞれの状態がわかるんですね。この検査の集計データとして、すでに検査した30,000以上の患者の結果、7割がそのままで窓の中に入ってるんですよ。ただ残りの3割は。

松岡: 3割の方は着床の窓からずれてらっしゃいます。こういったデータが出ています。この3割ずれている方のうち、大半は後ろにずれてます。後ろっていうのは、着床の窓が実際に胚を戻した日よりも後ろの方にちょっとずれてる、というのがわかってきています。

アンディ: この場合は胚が良くても着床ができないので、何回繰り返しても失敗するんです。

松岡: ですので、このERA検査をすることで最適な着床の窓中に胚を戻してもらう。この時期に合わせて胚を戻してもらうことで着床と妊娠がうまくいく、というふうになっています。
だいたいほとんどの方が本当に一回の検査で終わります。ただ、この検査を行って、結果が大きくずれている。例えば2日以上ずれている、とかですね。そういった結果もございます。そういった場合に関しては、確認のためにもう一回検査の方をさせてもらってます。

アンディ: 検査のタイミングをずらして、そのタイミングが合ってるかどうかの検査をもう一回していただくんですね。

西村: さて、その検査の具体的な中身については来週。アンディさん、ゲストの方をお招きするんですよね?

アンディ: はい。来週は京野アートクリニック高輪の副院長、橋本朋子先生にお越しいただきます。「着床の窓をはかるERA検査について/橋本先生が語る:ERAがわかる」というテーマについて話していただきます。

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