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Vol 6:橋本先生が語る:ERAがわかる

Vol 6:橋本先生が語る:ERAがわかる

病院の先生方をゲストにお招きし、不妊治療の最先端医療技術についてわかりやすくお伝えしていきます。今週のテーマは「着床の窓をはかるERA検査について/橋本先生が語る:ERAがわかる」。

番組情報

放送分:2018年2月11日放送分
ゲスト:京野アートクリニック高輪 副院長 橋本朋子先生
テーマ:着床の窓をはかるERA検査について/橋本先生が語る:ERAがわかる
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番組紹介

ここからのお時間は「妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ」をお届けしていきます。
最近「妊活」という言葉をよく耳にしませんか?
妊娠の「妊」、活動の「活」、ひとことで言えば文字通り「妊娠するための活動」という意味があります。
まさに妊活中のあなたに届けていく20分間です。

この番組では、ゲストをお迎えし、テーマに沿って不妊治療の最先端技術を紹介していきます。
お話を進めていただくのは、スペイン発の不妊治療を専門とした遺伝子検査会社アイジェノミクス・ジャパンの法人代表であり、医学博士のアンディさんです。アンディさん、今週もよろしくお願い致します。

番組内容

アンディ: アイジェノミクス・ジャパンのアンディです。よろしくお願いします。
今日はお客さんがいらっしゃっています。京野アートクリニック高輪、副院長の橋本朋子先生をお招きして「着床の窓をはかるERA検査について」実際にこの検査を実施しての感想など伺いましょう。

西村: それでは橋本先生、よろしくお願いいたします。

橋本: よろしくお願いいたします。京野アートクリニック高輪、副院長の橋本朋子と申します。

西村: 先生、今日はまず、クリニックのご紹介からお話進めたいと思うんですけれども、お願いできますか?

橋本: われわれ、もともと京野アートクリニックは仙台にございまして、2007年からやっておりますが、そこが発展して、われわれの理事長である京野廣一理事長が2012年に東京に、分院と言うんでしょうか。新たに開院しまして、仙台と東京でやっております。

西村: 高輪と付いてますので、場所は高輪に?

橋本: 場所は品川駅の近くですね。港区高輪という、あのグランドプリンスホテルなんかがある、すごく環境は良いところだと思います。

西村: さて、アンディさん。先週お話進めた、ERA(エラ)検査。この話をぜひ先生とご一緒に、今週もお話ししたいと思うんですが。

アンディ: はい。今週は先生からERA検査の導入のきっかけとか、実際に扱った感想とか、患者さんの声とか、そういう話を含めて話していただきたいと思います。先生、よろしくお願いします。

西村: よろしくお願いいたします。ちょっと重複するんですけど、先週もだいぶERA検査についてご紹介をアンディさん、それからトシさんからもしていただきましたが、先生も「今週から聴いた」っていう皆さんに対しても、ぜひERA検査、具体的にどういうものかっていうのをもう少しお話しいただいてよろしいですか?

橋本: エラですね、我々イーラって呼んじゃってるんですけれども、ERAでイーラですね。それは、着床不全の方に対して内膜の組織を採って、着床ができる状態にあるかどうかということをその遺伝子の発現の仕方を調べてみる、という方法ですね。着床不全の新たな検査法ということになります。

西村: これ、全国でどのくらいのクリニックさんで実施されたりしてるものなんですか? アンディさん。

アンディ: 今はおよそ50施設は実施しています。京野アートクリニックさんは一番早期から検査を行っている、もう2年ぐらいですかね? 3年?

橋本: そうですね、2015年の7月から取り入れておりますので、だいぶ長いですね。

西村: 導入されたきっかけって、どんなところなんですか?

橋本: きっかけは、それこそわれわれの理事長である京野廣一理事長が、もともと着床不全関係の研究論文を調べていた時に、アイジェノミクスのリーダーであるカルロス・シモン教授のペーパーに当たって。それで、ぜひとも話を聞きたいということで、バレンシアまで飛んじゃったんですね。行動力のある理事長なので、直接訪問させていただいて、それで導入を決めたというきっかけがありますね。やはりそれまで着床不全にかかわる検査法で有効なものってのが存在しなかったんですね。ですので、ということになります。

アンディ:  実際、日付診の方は実施しなかったんでしょうか。

橋本: ずっと長らく、1950年代頃から日付診断がその日付診断というものを打ち出して、その後しばらく有効性が否定されてきましたよね。なので、やってもあまり意味が無いかなということで、ほとんどやってはこなかったですね。

西村: 実際に導入されてみて、そのあたりのご感想、いかがでしょうか?

橋本: 実際に、アイジェノミクスの報告どおり、本当に3割ちょっとの方ですね、われわれ34%ぐらいでしたか、ウィンドウがずれている方がいらっしゃるということにまず衝撃を受けて。3割を多いととらえるかどうかですけれども、それは非常に重要なことだと思っています。実際に内膜の着床の時期を修正して、すぐに妊娠される方がいらっしゃるということ自体にも驚きを覚えましたね。

アンディ: 先生、検査の周期に関して少しお話をいただきたいんですけれども。弊社のERA検査では自然周期とホルモン補充周期で両方行っていただけるんですけれども、先生のクリニックではどのように行っているか。それから、その検査の流れについても少し話していただければと思いますが。

橋本: われわれは、ほとんどがホルモン補充周期で行っています。その方が調節しやすいというか、患者さんの来院の回数も少なくて済みます。

西村: 先生、今お話しされたその自然周期とホルモン補充周期。これって具体的にどんなことなんですか?

橋本: 自然周期っていうのは、その患者さんの月経周期、排卵に合わせて検査をするというものになります。ですので、その患者さんの排卵を特定しなければならないので、ちょっと来院回数が多くなりますね。
それに対してホルモン補充周期というのは、月経の三日目以内までに病院に来ていただいて、そこからお薬を使います。それによって周期を作っていくというか、人工的に作っていくということで、比較的こちらの方が調節性に富んでいるということと、間違いにくいということがありますので、われわれはホルモン補充での検査をお勧めしております。

アンディ: ホルモン補充周期がほとんどということで、ホルモン補充周期を使った検査の流れを少し紹介していただけませんか?

橋本: わかりました。まず、だいたい患者さんは最初、月経の開始日から三日目以内までに来ていただきます。そこで超音波検査、ホルモン検査等行いまして、問題が無いということが分かりましたらまずエストロゲンのお薬を。貼り薬、ないしは飲み薬。

西村: 貼り薬? 貼り薬もあるんですね。

橋本: あるんです、テープタイプのお薬ですね。それを使っていただいて、途中で一回病院に来ていただいて、そのときの状況または超音波検査とホルモン検査をして問題無いということが分かったら、もう一種類のホルモン剤、黄体ホルモンというお薬を使います。それは膣剤であったり、あるいは飲み薬なんですけども、それを投与して、だいたいそのクリニックでの移植の時期と同じようなサイクルを作って、その日に、移植該当日に検査をしていくということになります。その検査というのは、内膜の組織を採っていきます。子宮体がん検査とお聞きになったことありますか?

西村: 私、無いです。

橋本: 無いですかね? 婦人科検診の中で子宮頸がん、子宮体がんの検査っていうのがあるんですけども、その体がんの検査に似たような形で子宮の内膜の組織を採ってくる、ということになります。

西村: それ、全体で検査の時間、どのぐらい時間かかるんですか?

橋本: 通常の外来でできる検査ですので、まあ5~10分で済むようなものですね。

西村: そんな。結構なんか時間かかるのかしら? って今、お伺いしてたら思ったんですけど。

橋本: いえいえ、もちろん当然準備等もありますので5分で帰るという訳にはいかないですけれども。外来に来ていただいて、特段の麻酔は無しにやって、そのまま歩いてお帰りいただけるという検査ですね。

西村: やっぱりこう、行くとき不安で。あと、痛みは無いのかしら? みたいなところとかも、正直不安です、先生。

橋本: 痛みはやっぱり、まったくゼロという訳では無いですが、当然痛み止めを使ってやっていただくことは可能ですし、皆さんだいたいの方がそれでなんとかやれていますね。また、この後アンディからもあるかもしれませんけれども、非侵襲型のERA検査というのも開発中というように伺っております。

西村: それは、何ですか?

アンディ: 今までは子宮内膜の組織を採るので、ちょっと吸引しながら採るような形で少しは痛みを伴うんです。将来的には、あと数カ月で出てくると思うんですけれども、子宮内膜の内腔液を採って侵襲しない形で、血も出ないし、っていう形で。もちろん痛みも伴わないような検査を今開発していて、もうすぐ商品化にはなると思います。

西村: 今日は『妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ』、橋本先生にお話を伺っております。さて先生、このERA検査、受けてみたいなという方々、どんな方々に推奨されているものなんですか?

橋本: 基本的には体外受精胚移植の治療を行ってらっしゃる患者さんですね。IVF治療という言い方をしますけども、そういう患者さんで、何回か、少なくとも過去3回程度、非常に良い受精卵、胚といいますね、良好胚を戻しているのに妊娠されていない方。特に若年の方ですね、40歳未満の方。40歳以上の方でも当然お勧めできますけれども、受精卵の加齢による比重率が高くなりますので。40歳未満の方ですとその率が比較的低いので、それでも良い胚を戻しても妊娠しない、という方ですね。

西村: 受ける皆さんにアドバイスってありますか?

橋本: そうですね。アドバイスとしては結構、厳密な検査になるんです。ですので、意外と時間単位で、と言っても分刻みでは無いですけども、きっちり投与する時間っていうのが決まっております。ですので、お薬の投与する開始時間とですね、それは病院で指示されますので、それは守っていただくということになります。そうじゃないと、ちゃんとした結果が得られないということになりますので。

アンディ: それに関して、ちょっと私からも一つ質問があるんですけども。先生、例えば患者さんと先生の都合で少し移植の時間、もしくはホルモンを始める時間が少しずれたりすることはあるかと思うんですけれども、この検査が始まってから、検査の結果が出てるからしっかり時間を守ろう、という意識が高まりましたでしょうか?

橋本: それは高まってますね。すごく高まってますね。そこはもう厳密に、ERAの結果をもう絶対に 踏襲しようということで、スタッフ一同守っております。

アンディ: なるほど。ありがとうございます。

西村: アンディさん、他にもこのERA検査以外に着床率を上げる検査っていうのはあるんですか?

アンディ: はい。実は、弊社の本社には着床の専門チームというのがあるんです。その中で、もちろん今までの病理等の検査も今回紹介したERA検査も含まれているんですけども、今開発しているのは、例えば幹細胞で治療する方法とか、それからマイクロバイオームという検査があるんです。
マイクロバイオームというのは、子宮内の細菌を分析するような検査になります。これも弊社のペーパーになってはいるんですけれども、子宮内の乳酸菌が9割以上占めないとなかなか着床しづらい、という結果が分かったんです。この検査は弊社のオリジナルで開発した検査なんですけども、あと数カ月で出てきます。この検査を使えば、もともと乳酸菌の割合が低い患者さんも分かるので、それで乳酸菌を高めるような方法を使って、より着床しやすい環境を作ることができます。

西村: まさにこの番組の番組名、というところだと思うんですが、先端医療が本当に進んでいろんな情報が新しすぎてびっくりなんですけれども、そんな感じに本当に検査の種類もいろいろ増えてるってことなんですね。

アンディ: そうですね。これからもたくさん開発して、たくさん患者さんのために新しい検査を出していきますので。

西村: そして来週なんですが、アンディさん。

アンディ: はい。来週も橋本先生にもう一度来ていただきまして、このERA検査を使った成功例、いわゆるその生残例についてお話をいただきたいと思います。先生、来週もよろしくお願いします。

橋本: はい、よろしくお願いいたします。

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