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Vol 7:橋本先生が語る:ERAの成功例-その1

Vol 7:橋本先生が語る:ERAの成功例-その1

病院の先生方をゲストにお招きし、不妊治療の最先端医療技術についてわかりやすくお伝えしていきます。今週のテーマは「着床の窓をはかるERA検査について/橋本先生が語る:ERAの成功例-その1」。

番組情報

放送分:2018年2月18日放送分
ゲスト:京野アートクリニック高輪 副院長 橋本朋子先生
テーマ:着床の窓をはかるERA検査について/橋本先生が語る:ERAの成功例-その1
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番組紹介

ここからのお時間は「妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ」をお届けしていきます。
最近「妊活」という言葉をよく耳にしませんか?
妊娠の「妊」、活動の「活」、ひとことで言えば文字通り「妊娠するための活動」という意味があります。

この番組では、ゲストをお迎えし、テーマに沿って不妊治療の最先端技術を紹介していきます。
お話を進めていただくのは、スペイン発の不妊治療を専門とした遺伝子検査会社アイジェノミクス・ジャパンの法人代表であり、医学博士のアンディさんです。アンディさん、今週もよろしくお願い致します。

番組内容

アンディ: アイジェノミクス・ジャパンのアンディです。よろしくお願いします。
今週は、先週に引き続き京野アートクリニック高輪、副院長の橋本朋子先生をお招きしています。着床の窓をはかるERA検査について成功例をお話しいただきましょう。

西村: 先生、今週もよろしくお願いいたします。

橋本: よろしくお願いいたします。京野アートクリニック高輪、副院長の橋本朋子と申します。

アンディ: よろしくお願いします。

橋本: よろしくお願いいたします。

アンディ: ERA検査ですね。弊社ではエラ検査、イーラ検査と言ってる先生方もいらっしゃるのですけども、ERA検査というのはEndometrial Receptivity Analysis、子宮内膜着床能検査です。何を検査してるかと言いますと、着床の窓というのは子宮内膜が胚を受け付けられるタイミングというのがありまして、そのウインドウの中に移植すると妊娠率は非常に高くなります。この辺の検査を、ERA検査と言います。
先生、今日はERAの成功例について紹介していただくのですけれども、まずは患者さんの皆さんが聞きたいことを私が代わって質問させていただきます。この検査を導入して以来、実際どれだけの効果があったかについて、もう少しお話をいただけませんか?

橋本: われわれ、仙台と高輪で2015年の7月からこの検査を導入してまいりました。おそらく今200例以上はやっていると思うんですけれども、2015年7月からのまる二年間を集計したのがこの間の日本生殖医学会、昨年の11月にありました、そのときに138例、反復着床不全症例というのがありまして、過去三回以上失敗しちゃってる、妊娠に至れてない方の138症例に関して研究、というか公募し検討をしました。その結果、やはりアイジェノミクスで報告されている通り、35%ぐらいの方が・・・

アンディ: ずれていると。

橋本: ・・・ずれているんです。ノンレセプティブという結果で返ってきますけれど、そんなにずれてたんだ、ということをですね。実際、そのうち移植をした人が117名。205周期いらっしゃるんですけども、妊娠率はだいたい50~60%ぐらいです。患者さんだったり、その検査をして移植をした方です。移植と言っても胚盤胞という進んだ胚を戻してはいるんですけれども、結構な方が妊娠してます。すでにもう30例以上の出産例の報告が返ってきております。
40歳未満の方に関してなんですけれども、このERAの検査をした後にウインドウを補正して、内膜がずれてた、ウインドウがずれてた人に移植をした場合、7割もの方が妊娠されました。患者さんあたり7割ですね。ですので、40歳未満の方に関して言うと、その受精卵が異常である率が低いですので、この検査の有効性が特に示しやすいかなと考えております。

アンディ: では、成功例について話していただけませんか?

橋本: まず、今日ご紹介しようかなと思っている一例の方は30代前半の方です。この方は不妊期間が非常に長くて8年ぐらい。相当長いですよね。過去、移植が10回以上やってらっしゃる方で、当院においでになりました。当然、この検査のことをお聞きになってすぐにおやりになりたいということで、ホルモン補充周期で行いました。
その結果、やはりウインドウがずれてました。1日遅れて着床の窓が開いているということがわかりまして、補正した着床の時期をずらして移植をした結果、一度で妊娠に至って相当喜んでいらっしゃいましたけれども、われわれとしてもまだこの検査をはじめて割と早期だったので、あ、こんなに有効なんだな、ということですね。

西村: だってその方、8年間も。

橋本: 本当に長い期間ですよね。ですのでこういう、特に若くて通常であればすでに妊娠しててもいいかなと思われるのに、なかなか妊娠に至れない方というのはこの検査をされるといいと思います。
ただもちろん、こういう方だけじゃなくても、まだ不妊治療歴が浅くても、まだそんなに移植とかを経験してなくても、その人たちの中にもウインドウがずれてる人というのはいる訳なので、調べる価値は非常にあるかな、と考えております。

アンディ: 先生、先ほど35%がずれているとおっしゃったんですけれども、やはり一日ずれてる方が多かったでしょうか?

橋本: やって驚いたのは、半日ずれている、12時間ずれ、とそういう診断が返ってくることもあるんです。それは半日遅れていたり、あるいは早かったりというのがあるのですけれども、それでその12時間、こう補正して移植をしますね。そうすると妊娠するんですね。これ不思議なんですよね。

西村: そんなちょっとした、というか、少しの差で全然違ってくる訳なんですね。

橋本: そうなんです、そこが本当に驚くべきことで。それはその患者さんのウインドウがそうであるということです。
個別化した治療、というんですね。なんでもパーソナライゼーションで最近言われてますけど、例えばこれは着床関係ですけれども、排卵誘発においてもその個別化、パーソナライゼーション、その方の卵巣機能に応じてやっていくということです。なるだけ副作用の部分は最小限にして合わせた形でやっていくということ。これまでこの移植着床の分野に関してそういうのは無かったんです。
このERA検査というのは非常にパーソナライズ、個別化した治療、移植ということになるので、その重要性、有効性ということが示されるかな、と思っております。

アンディ: 弊社は、本社の技術チームからも聞いたんですけども、一般的に窓の期間はだいたい24時間で考えているそうです。その24時間は必ずみんな同じ24時間を持っている訳では無くて、人によって長い人は48時間開いてると。短い人は12時間で、もうかなり狭いウインドウを持っている人もいるんです。ですから、特にそういった方はこのような検査をしていただいた方が確実にウインドウの中に移植ができるということです。

西村: 今日は京野アートクリニック高輪、副院長の橋本朋子先生にお話を伺っています。まあ、本当にびっくり。さっきのお話は8年間クリニックに通ったりされていらっしゃった方がこの検査によって赤ちゃんが、っていう嬉しいお声があったって。

橋本: その方は8年間うちに通っていたわけじゃなくて、いろんな病院を転々とされて「なんでうまくいかないんだろう?」ってところで最終的にたどり着いて来られたということです。

西村: そうやっていろんなクリニックを巡ってらっしゃって、いろんな先生とご相談をずっと進めてらっしゃるって患者さんも多いんじゃないでしょうか?

橋本: そうですね。

アンディ: そして今クリニックに行かれる患者さんは、例えばはじめて来るときには、ERA検査したくて来ました、っていう方はいらっしゃいますか?

橋本: そうですね、比較的そういう方は。それは当院のホームページにも載っけておりますし、アイジェノミクスの方にたどり着いてっていう方もいらっしゃると思いますけれども、定期的にそういう方はいらっしゃいます。

西村: 逆に、全然知らなかったよ、っていう患者さんもいらっしゃると思うんですけれども。

橋本: そうですよね。そういう方のほうが大半ですかね。

西村: 先生が実際に、そういう患者さんにこの検査についてご紹介すると、皆さんどんな反応をされますか?

橋本: 半信半疑、というところですかね。着床の窓ということも患者さんとしては聞き慣れないということもありますし、時間をそんなにずらしただけで本当に妊娠するのかと。後は、当然いろんな意見があっていいんですけども、否定的な先生のブログを見たりするとちょっと否定的な観点から入って来られる方もいらっしゃいますけれども。信じてやられた方には損は無いんじゃないかと思いますけれども。

西村: あと先生、やっぱりいろんな患者さんがお見えになると思うんですけれども、嬉しいお声っていっぱい頂くんじゃないですか?

橋本: そうですね。特にこのERAの検査をした後、そのウインドウがずれてるというのが分かった場合、分かって調整した後、一発目の移植で妊娠成功する方が結構いるんです。患者さんとしては半信半疑で検査されてる方もいらっしゃる訳なので、それでなかなかうまくいかなかったのが、補正して妊娠すると「ああ、ここだったんだ」、「これが理由だったんだ」というふうにびっくりされるというか、そこで納得されるというか。という方もあります。
お正月に年賀状を頂いた方の中にも、この検査をやってめでたくご出産にこぎ着けられた方、そういう方から年賀状を、写真付きのですね、頂いたりするとすごく嬉しいです。
後は、妊娠判定のときもわれわれ淡々と仕事をしておりますけれども、実は陰でガッツポーズして。特にERA後の患者さんの場合はもう、よし!ってこう、ガッツポーズをしてます。

西村: 患者さんも「やっとたどり着いた!」っていうね。

橋本: そうですね。特に、反復してうまくいかない方がこの検査をやられてますので、皆さんそういう お気持ちになられるかな、と思います。

西村: この検査によってまたこの放送を聴いていただく方々の中でもそういう笑顔がどんどん増えるといいですね。
さて、今週そろそろお別れの時間が近付いているんですけれども。アンディさん、来週も橋本先生と一緒にいろいろお話進めたいんですけれども、来週はどんなテーマをお話しいただけますか?

アンディ: 来週はERAの成功例、もう一例を紹介していただきます。

西村: 先生。成功例、今日は30代前半の方でしたけど、来週お話しいただく方はどんな?

橋本: より高齢というか。今日本の不妊治療、非常に高齢化が進んでますけれども、まさにその40代の方のERA後の成功例についてお話をしたいな、と思っております。

西村: 年々、40代の患者さんというのは、やっぱりクリニックにいらっしゃる方は増えてるなっていう実感・・・

橋本: 非常に増えてますね。そうですね、もうほぼ平均年齢、体外受精の治療に関して言うと40ぐらいになっちゃうかなと思いますけれども。

西村: ・・・かつ、一人目は自然に出産されて、二人目をっていうときにクリニックにいらっしゃる方も増えてると伺ったんですが。

橋本: 増えてます。二人目不妊ですね。

西村: そういうのも、なんとなく一人目自然出産で、二人目そういうふうにクリニックに通うことになるとは、っていうふうに思われてる方も。

橋本: そうですね、皆さんそういうふうにお考えで。しばらく自然に見てみたけれども、という方が多いです。

西村: なので、そのあたりもアンディさん、来週。

アンディ: そうですね。

西村: よろしくお願いいたします。

アンディ: よろしくお願いします。

橋本: お願いいたします。

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