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Vol 12:不妊治療における統合医療

遺伝子疾患保因者検査と残留受胎生成物検査

病院の先生方をゲストにお招きし、不妊治療の最先端医療技術についてわかりやすくお伝えしていきます。今週のテーマは「不妊治療における統合医療」。

番組情報

放送分:2018年3月25日放送分
ゲスト:HORACグランフロント大阪クリニック 森本義晴 理事長
テーマ:不妊治療における統合医療
FM西東京のページ:こちら

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番組紹介

ここからのお時間は「妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ」をお届けします。
最近「妊活」という言葉をよく耳にしませんか?
妊娠の「妊」、活動の「活」、ひとことで言えば文字通り「妊娠するための活動」という意味があります。
まさに妊活中のあなたに届けていく20分間です。

この番組では、ゲストをお迎えし、テーマに沿って不妊治療の最先端技術を紹介していきます。
お話を進めていただくのは、スペイン発の不妊治療を専門とした遺伝子検査会社アイジェノミクス・ジャパンの法人代表であり、医学博士のアンディさん。そして、技術責任者で、工学博士のトシさんと、お届けしていきます。それでは今週も、アンディさん、トシさん、よろしくお願い致します。

番組内容

(二人): よろしくお願いします。

アンディ: 今週も、先週に引き続きHORAC グランフロント大阪クリニックの理事長、森本義晴先生にお越しいただきました。今日のテーマは、不妊治療における統合医療についてのお話をいただきたいと思います。先生、よろしくお願いします。

全員: よろしくお願いいたします。

西村: さあ今週は、不妊治療における統合医療、こちらをテーマにお届けしていくということなんですが。先生、まず統合医療というのはどういうことなんでしょうか?

森本: 難しく聞こえるんですけど、要するに体質づくりということですね。人間の妊娠というのは、ほとんどその体質が一番大事で、それプラス良い治療、ということになる訳ですけどね。統合って何かというと、今までわれわれがやってる西洋の、普通の医療があるでしょ? こういうものと、他の、心の医療とか、栄養とか、東洋医学とか、そういうのを全部組み合わせた非常に贅沢(ぜいたく)な医療というふうに言えると思います。

アンディ: その中で、例えばエイジングというところも関連してますでしょうね。

森本: そうですね、最近やっぱり若い方が少ない、患者さんの中でね。なぜかと言うと皆さんやっぱり仕事を持って、なかなか結婚しない。結婚したと思ったらしばらく病院来ないので、来られた頃にはもう40を過ぎてる、っていう方多いので、エイジングっていうのはこの不妊治療現場でも大事なんです。エイジングをなんとかすればかなりの方が妊娠する、というふうに僕は思っております。

松岡: 実際このエイジングにはどういうふうに対応というか、したら。

森本: 活性酸素というのがありまして、体の中で人間は呼吸するとその呼吸の副産物みたいな悪いものが出てくる。これがまあ、一歩はまあがんに関係あるとか言われてるらしいです。それから、老化に関係あると言われてるし、不妊治療でも、活性酸素が多いと妊娠しないんです。だから、そういうものをできるだけ減らしていくっていうことがこの統合医療の一つの目的で。 
また、その活性酸素がミトコンドリアを攻撃するんです。ミトコンドリアはエネルギーの基になっているので、先週もお話しいたしましたけれども、それを大事にしていくことが大事なのに活性酸素が高いと、ミトコンドリアが非常に傷ついてしまうといった訳で。どういうふうに減らしていくかっていうのが一つの統合医療の目的なんです。
まずは、食事ですね。食事の中に活性酸素を消してくれる、難しく言うとスカベンジャーっていうのですが。そういう消すものが、例えば玉ねぎとか、それから緑茶。

西村: お茶も良いなあ。お茶は毎日飲みますからね。

森本: お茶の中でも特に良いのが玉露。それからルイボス茶。そういうのを飲むのが非常に役に立つ。そういうものをできるだけ摂っていくっていう献立を、われわれの病院では作って、患者さんに教えている訳なんです。そういうふうに食事はどんなお薬よりも良く効くんです。

松岡: なるほど、やっぱり日々の食事はちゃんと採らないと。

西村: 食事も、やっぱり食生活が、私も気にしないでそのときに好きなものを食べちゃってるんですけれども。

松岡: なりがちになっちゃいますね。

西村: 例えばお野菜の方が良いとか、お肉を摂った方が良いとか、お魚が良いとか、そういうところも。

森本: やっぱりそこは、バランス良く摂ることが大事です。今は腸内のフローラっていうのが、このアイジェノミクス社でもこのフローラを調べて、フローラっていうのは細菌叢(さいきんそう)ですね、良いフローラだと妊娠する、悪いフローラだと妊娠しないんです。だから野菜はちゃんと摂って、繊維は摂って、それでフローラをきれいにしていくということが大事ですしね。また、あとサプリメントですね。皆さん大好きなんですよ。

松岡: いっぱい出てますもんね。

西村: 手頃になったの、すごく良いなと思います。目にする機会も、サプリメント増えましたよね、以前よりね。

森本: ただ、サプリメントは良いものと悪いものの差が激しいんです。品質を、しっかりとしたものをちゃんと飲む。つまり、いろんなものが入ってて良いですよ、っていうのはだいたい効きません。

(一同、笑い)

西村: 笑っちゃいけない。そういうふうにいろいろ入ってるからこれ一個で、みたいのだと。

松岡: そう、これ一個で済むっていう。

森本: ちゃんと学問的に裏付けられたサプリメントをきちっとある一定の量飲むと、非常に効きます。例えばミトコンドリアもあっという間に活性化していきます。だからサプリメントも大事ですが、ちょっと気を付けてほしいのは、あんまり根拠の無いものを飲まない、ということです。
一番今、ミトコンドリアに良いと言われているサプリメントは、L-カルニチンというものが一番です。。品質の良いL-カルニチンを飲むと、ミトコンドリアは活性化します。飲んでいるだけではオシッコの中に流れていきます。お金だけ払って満足しているっていう感じなんですね。それは駄目なんです。
何をするか? これは、運動なんです。有酸素運動をすることによって、カルニチンが細胞の中に入って、そしてミトコンドリアが活性化します。これは何も難しいことじゃない、ウォーキングでいいんです。

西村: そう、だから今、先生が運動っておっしゃられて、私、運動(笑)。 本当に、何か、ジムとか通ってももう、三日坊主というか。

森本: 目安は、一日30分。週三回。これで必ず効果出ます。

西村: でも、そしたら一駅前で降りて、お散歩しながらみたいなふうに。

森本: よく、運動してくださいって言ったら、筋トレしにいく人あるんですけど。

西村: そう、なんかそういうイメージ。

森本: 筋トレは逆効果です。活性酸素が出ますので。

松岡:  有酸素運動の方が。

森本: だから、ウォーキングか、スイミング。

西村: 水泳も良いですね。

森本: あるいは、ヨガ。それもね、毎日やると負担になるんです。そうすると心理的なストレスが大きくなって逆に。だから、週三回でいい、一日30分だけでいいです。それだけでもう、二カ月経ったらメキメキ変わってきます。もう、根気よく続けると何が起こるかというと、まずやる気になってくる。脳の中の活性酸素が減って、すきっとする。非常にやる気になって、どんどん続ける。

松岡: やっぱそこからですね、そこも本当、メンタルな部分を含めて。

森本: メンタルな部分が一番大事ですよ。

西村: 『妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ~』。後半も先生、よろしくお願いいたします。前半も統合医療というところで、体質づくりに有効な、例えばサプリメントだったり、それから簡単な運動でいいから、例えば一駅前からお散歩してこう歩いたりとか、30分の運動が効果的だよ、なんていう話も伺ってきましたけれども、他にも効果的なことってありますか?

森本: 実は、われわれのところで、そのウォーキングを開発しているんです。名前が『ミトコンウォーク』と言いますけどね。
簡単にご説明しますと、まず少しストレッチをします、15分ほど。後の15分で、自分の心拍数のだいたい6割ぐらい、つまり、ちょっとドキドキするようなぐらいで歩きます。少し強めで。その後10分間は、今度はスローダウンしていくんですね、急に止まらずに。そういうふうにすると、ミトコンドリアが二週間で増えます。それは卵子だけじゃないんです、皮膚とかもそうです。だから、きれいになります、女性は。きれいになって若返っていきますから。

西村: 一石二鳥ですね、これは。

森本: はい。これは『ミトコンウォーク』ってのは、われわれのところでもう『ミトコンウォークスタジオ』っていうのがありまして。作ってですね、専門のトレーナーを置いてやってるんですよ。

松岡: 先生のホームページで見ました。

森本: 非常に効果がある。お金要りませんから、自分のやる気さえあれば。

松岡: そうなんですね、無償で提供を?

森本: すごく良いと思います。後は、水素を吸うとか、いろいろ最近言われることもありまして。そういうのも良いと言われておりますけれども。

アンディ: やめることはあるんですか? 逆に、生活の習慣でこれをやめたら活性酸素が減る、という。

森本: すごい良い質問なんですね。これは、食品というわけでは無いんですけれども、もちろん、非常に油の多い食事、これは活性酸素のもとになるし、肝臓にも負担がかかるので良くないと思います。
卵子が一番嫌がるものっていうのは、喫煙です。煙草です。これは受動喫煙も含めて。だからご主人が吸われる場合、ホタル族で外で吸います。で、帰ってきて呼吸したら一緒なんです。その呼気から出ますので、それを吸うだけで卵子はどんどん老けていきます。

西村: 何かお外で、とか喫煙所で吸っていただければいいのかな、と思ってたけど、違うんですね。

森本: だから、われわれのところでもまずは禁煙をしていただく。来られてもね。ご夫婦ともに、もちろん本人が吸ってたらもう言語道断ですし、あれですけども、ご夫婦で禁煙をする、これはもう大原則になります。そういうミトコンドリアにダメージを与えるのはストレスですね。これが一番大きいです。
だから、ストレスをいかに少なくしていくか。例えば赤ちゃん作りたいときには、赤ちゃんがいない状態ってストレスですよね? 病院に通うのもストレス。仕事をしながらだと余計ストレスですね。そういうものをやっぱり趣味を持って、できるだけそういうことを趣味に注いでいく。そうしながら治療する。そういうことによって妊娠する。だから、われわれのところでもしばらく、三カ月ぐらいもう休みなさいって言って、休ませたらその間に自然妊娠することもあります。

松岡: 確かに、こう聞いたことが、十年ぐらい全然できなくて、もう何か引っ越しして何も治療せずにいたら自然とできてしまった、とか

森本: だから、ストレスがいかに怖いか、ですね。脳からの活性酸素が一番多いですね。

アンディ: 先生、統合医療の中で、また東洋医学を聞いたことあるんですけど、それに関して少し話していただけますか?

森本: 東洋医学、それから新しい技術というのはありまして、東洋医学で今一番良いと思われるのは、鍼灸(しんきゅう)です。鍼灸をする、それプラス、あるいはわれわれのところでは低出力レーザー。レーザーをちょっと当てることによって、気の巡りが良くなる。

西村: レーザーを、どこに当てるんですか?

森本: 首のところに当てる。星状神経節といってね。もう一つわれわれがやってるのは、リフレクソロジー、足つぼマッサージ。あれをやることによって、非常に活性化する。
面白い方がありましてね。精子の状態が非常に悪いんです。精子が少ない、奇形が多いとか、弱いとか。そういう方は、足つぼマッサージを受けた日だけ精子が良くなる。って感じですかね。

(一同): へえー。

森本: だから、体外受精のときは必ずその足つぼマッサージを受けられるんですけどね。それ以外に、アロマセラピーとか、いろんなものが役に立つんです。
日本っていうのはそういう施術やってる先生多いですので、非常にそういうこと受けやすいんですよね。だから、そういうものの一つでいいですから、何かを一緒に組み合わせてやるというのは、幾つもやらなくていいですよ、お金もかかりますから。そういうふうに東洋医学をうまく使っていく。まあ、漢方薬なんかもそうですね、うまく使うと体質改善ができる。だからそういうふうに一つの治療に限らず、いろんなことをやってみるというのが大事です。

西村: リフレクソロジーなんてね、まさにリラックスして、こう静かなゆったりとした気持ちになりながら足をこう、やっていただいて、っていうのも効果的なんですね。

森本: そうなんです。ストレスの解消効果もあるといいますので。それ以外にはヨガとかいろいろあるんですけど、例えばその、体が冷えているので、温めるためにカイロ貼ったらいいですか? とか言われたことがあるんですけれども、皮膚の温度を上げてもまったく役に立たない。中から温めないと。

松岡: 先生、今日はいろいろな話、統合医療に関する話、ありがとうございます。ここから、私たちアイジェノミクス・ジャパンの紹介を兼ねて、まあ、私たちを使っていただいてるんですけれども、ちょっとそのことについてお話しいただけませんでしょうか?

森本: もともとアイジェノミクス・ジャパンの関わりってのは、スペインの本社との関わりが始まったんです。皆さんご存じのように、今はその遺伝子っていうものをいろいろとこう解析をして、不妊治療に役立てるという時代になっておりますが、このアイジェノミクス社の遺伝子分析は非常に優れておりまして、今まではいろんな検体を採りまして、外国に送っていたんですね。ところが東京にいよいよ日本の支社ができた、ということで非常に送りやすくなったんですね。
その代表的なものがERAといって、着床の窓ですね。その良い窓のところにポンと卵を入れると妊娠するけど、ずれてると妊娠しないんですね。で、アイジェノミクス社の方にサンプル、ちょっとした液とか、うまく送りますと、これは良い窓に入ってるとか、入ってないとかいうのを教えてくれるんです。つまり遺伝子を解析して、そのときにぶあーっと遺伝子がちょうどいいとか、教えてくれる。それはわれわれにとっては非常にありがたいことで。今まで妊娠しなかった人がそれを良い窓に入れたために妊娠したっていうのがいっぱいあるんです。
もう一つはPGSと言いまして、これは着床前診断なんですが、これは、これからわれわれの学会が今いろんな研究を進めていて、一般的に行われるんです。最近、NIPTと言いまして、赤ちゃんができた後に血液を採って、その赤ちゃんが元気かどうかを調べるってのが一般でできるようになったんですね。この着床前診断もおそらく、早晩ですね、一般的にできるようになる。そうすると、このアイジェノミクス社の遺伝子検索技術がそのときに非常に役に立つでしょうね。で、われわれがその卵ちゃんの一部の細胞を渡しますと、その卵ちゃんが本当に正常なのか異常なのか、前もって分かる訳です。そうすると何が良いかというと、流産が減るんです。異常な卵を育ててしまうと流産してしまうんです。そういうふうにアイジェノミクス社とは関わっていて、東京にこの日本の支社ができたのは、非常にわれわれにとってありがたいと思っております。

松岡: どうもありがとうございます。

西村: さあ、お時間となりました。今日はアイジェノミクス・ジャパン、人形町からお届けしていきました。アンディさん、そしてトシさん、それから今日のゲストは、HORAC グランフロント大阪クリニック、理事長の森本義晴先生でした。先生、ありがとうございました。

森本: ありがとうございました。

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