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Vol 24:不妊治療の経験から創業にかける想い

黒田朋子さん、沙緒里さん、西村さん、アンディさん

病院の先生方をゲストにお招きし、不妊治療の最先端医療技術についてわかりやすくお伝えしていきます。今週のテーマは「不妊治療の経験から創業にかける想い」。

番組情報

放送分:2018年6月17日放送分
ゲスト:株式会社ライフサカス 代表取締役 西部 沙緒里さん 共同経営者 黒田朋子さん
テーマ:不妊治療の経験から創業にかける想い
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番組紹介

ここからのお時間は「妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ」をお届けします。
最近「妊活」という言葉をよく耳にしませんか?
妊娠の「妊」、活動の「活」、ひとことで言えば文字通り「妊娠するための活動」という意味があります。
まさに妊活中のあなたに届けていく20分間です。

この番組では、ゲストをお迎えし、テーマに沿って不妊治療の最先端技術を紹介していきます。
お話を進めていただくのは、スペイン発の不妊治療を専門とした遺伝子検査会社アイジェノミクス・ジャパンの法人代表であり、医学博士のアンディさんです。アンディさん、よろしくお願い致します。

番組内容

アンディ: よろしくお願いします。今日はスタジオに、株式会社ライフサカス代表取締役の西部沙緒里さんと、共同創業者の黒田朋子さんにお越しいただいています。西部さん、黒田さん、よろしくお願いします。

(二人): よろしくお願いします。

アンディ: 今週のテーマは、『不妊治療の経験から創業にかけるまでの想い』についてお話を伺います。

西村: 今日はスタジオに、株式会社ライフサカス代表取締役の西部沙緒里さんと、共同創業者の黒田朋子さんにお越しいただいております。お二人とも、よろしくお願いいたします。

(二人): よろしくお願いします。

西村: アンディさん。スタジオに女性三人がいるの、これ珍しいですね、この番組では。

アンディ: 初めてですね。いつも男性が多いですね。

西村: そうですね。男性の先生方がゲストでお越しいただく機会が多いので。今日はでは、女性のパワー、三人で。

西部: 華やかに。

西村: ぜひよろしくお願いいたします。

(二人): よろしくお願いします。

西村: まずは、アンディさん。このアイジェノミクスの会社と、お二人とのつながりってどんなところなんですか?

アンディ: 一番最初に連絡いただいたのは西部さんからですね。お会いしましょう、という話になって。会ってお話をいただいて、弊社の今実際やってること、理念やミッションに賛同していただきまして。お互い考えていること、方向性は一緒なので、何か共有できるミッション、コラボできることは無いかということから、今でも探りながらこれから何ができるか考えて一緒にやってるところで、常に会っているんです。

西村: そうなんですね。では、まずは西部さん。代表をされてらっしゃる株式会社ライフサカスなんですが、まさにアンディさん、アイジェノミクスさんとタッグを組んでっていうところの話がありましたが、どんな会社なんですか?

西部: 私たちの会社は、子どもを心から望む女性がみんな母になれる社会を作るために生まれた会社です。創業は2016年の秋になります。やっていること、ミッションは、中でも一番切実に母になりたいということで妊活を頑張っている不妊治療当事者の応援をするために、彼女たちをサポートする事業を展開しています。大きくやっていることは三つあります。一つは、UMU(ウム)というウェブメディアを運営しています。もう一つは、研修や講演を企業さま向けに届けています。

西村: 研修。

西部: はい。最後の三つ目が、これからまさにリリースする当社のメイン事業になっていくんですが、GoPRE(ゴープレ)という不妊治療当事者向けのサポートアプリをリリースしていきます。この三つをやっている会社です。

西村: 黒田さん。共同創業者としてご活動だと思うんですけども、今、企業に対する研修という言葉が西部さんからあったんですが、具体的にどんな研修なんですか?

黒田: 私と西部二人とも、非常にまあ、私自身は急性骨髄性白血病という病気で、彼女は乳がんという病気を患った後に二人で創業した会社になっておりまして。そういう二つの特殊な、というかなかなか無い経験値をした上で、そういうバックグラウンドを生かして、ストーリーテリングという私たちの実体験を最初にお話しするような流れをくんだ研修とかワークショップをやっている、というところです。

西村: 反響はいかがですか?

黒田: たくさん聞かれる声としては、そういう経験者の人が直接名前を出したり顔を出したりしてその自らの、要するに痛みを伴うような経験を話す、というところがなかなか無いというところで、そういうお話を聞けて良かったです、とおっしゃってくださる方が多いです。

西村: 西部さん。今のお話、お二人の出会いのストーリー? ここの最初に本当、お二人が出会ったきっかけはどんなことなんですか?

西部: それはですね、実は先ほど黒田も言いましたとおり、私たち共にがんサバイバーという経験を共有してるんです。一番最初に会ったきっかけとしては、私が2014年に乳がんが発覚するんですね。30代で女性でがんになるとしたときに、やっぱり頼れる先というか相談できる先で、この経験をリアルに分かち合える友達っていうのは、当然ながらいないし、いなかったんです。ただ、一人で闘病していて、とてもつらい、としたときに私の夫が、実はあなたより一回り先に同じくがんを経験して、今は経過観察というか、という状況に入っている人がいるけれども、よかったら一度会ってみる? と言われて、紹介されたのが彼女だったんです。という経緯から会っていて、二人ともがんという共通体験を持っていて、かつ、がんからのきっかけで不妊になっている。というその体験も共通しているというところで非常に馬が合って。当然、初めからこんな会社を作るなんてことは1ミリも想像していなかったですけれども、でも、すごく深いところで分かり合える、友人以上の関係になったという中で、密に話の関係が始まっていったってのが一番最初のストーリーのいきさつです。

西村: アンディさんも、今のお二人の出会いのきっかけのお話、すでに聞かれて、っていうことだったんですか?

アンディ: はい。詳しくは聞いてなかったんですけども。

西村: 今、初めて? じゃあ。

アンディ: ただ、その経緯の話は一応認識してます。西部さんと黒田さんは弊社と話をし始めてから、経験者からの声もたくさん聞けるようになりましたし、それから経験者がここまで創業してこれからやっていくというようなことは非常に感心というか、感動してるんです。というのもあって、非常に弊社のニーズと合ってるかなと思います。

西村: そして、不妊のご経験をされたお二人のお話もぜひリスナーの皆さんにお届けできればな、と思うんですが。まずは黒田さんからお話しいただけますか?

黒田: 私は2011年の、ちょうど今ぐらいの時期だったんですけれども、最初、風邪のような症状から耳鼻科に行きましたら、今すぐに大きい病院に行った方がいいと言われて。行ったところ、すぐに入院してください、と。病名としては急性骨髄性白血病です、と。最初はもう病気自体がよく分からない。過去に亡くなった人の名前とかがこう出てきてですね、夏目雅子さんとか。なんか、なんとなくそういうふうには分かっていた。これは良くないことが起きてるなと。
そこから、名前のとおり非常に急性期に進んでしまう病気なので今すぐに抗がん剤の治療をやります、と。たいした説明も無く、ほぼこちらも気が動転してるようなところからいきなりそういう治療がもう始まっちゃって。その治療をするにあたって同意書を渡されるんですけども、そこに小さく不妊という言葉が書いてあったんですね、その抗がん剤の副作用として。ですけども私自身も家族も、誰もそのことがどういう意味なのか分からないままに治療がすぐに始まったと。
そこから治療しながら、最初の抗がん剤のクールのときに白血病とは何たるや、というところで自分でいろいろ調べたら、不妊というのは要するにできにくくなるということなのかな、という程度にしか思っていなかったら、それは完全にできなくなるというところだった。いろんな皆さんの闘病ブログとかが今たくさんあるんですけれども、そういうのを拝見した後そのことを自分の主治医に言いましたら、そうですよ、と。同意書に書いてありましたよね、というふうに突きつけられ。でも大丈夫です、生きられますから。生きられるからいいでしょ? って言われたんです。その言葉に非常に愕然としまして。
そのとき私は32歳で結婚2年目で。生きられる、生き延びられるんだったら当然というか、子どもを持つ未来が欲しいと思っていた。病気になってしまったことを今向き合わなきゃいけない、そのことはしんどいけれども、でもその未来さえももう無いんだっていうふうになったら、自分はこの先この病気と向き合っていけるだろうかと思いまして。
それを自分でまた一生懸命調べたところどうやら、いわゆる卵子凍結ということがある、という情報を得ました。それが2011年、今から七年前なんでまだこんなに、今よりもさらにその情報ってのは無かった時代だったんです。ですけどもそれを突き詰めて、自分でアポイントを取って、治療の合間に行くことになるんです。
それが幸いして、本当に一つだけなんですけれども受精卵として今保存をしているんですが、そのことが非常にその後の自分を支えるものになったんですね。自分自身は大変苦労したというところもあるし、それは情報が無いことに苦労したのもあるし、なかなかそういうことが一般的じゃないような考え方であるところもやっぱりまだまだ変える余地があるんだなと。それがきっかけになった、というところです。それで西部と出会うことになり、っていうふうにつながっていくんです。

西村: 『妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ~』。今週はスタジオに株式会社ライフサカス代表取締役の西部沙緒里さん、そして共同創業者の黒田朋子さんにお越しいただいております。西部さん、黒田さん、後半もよろしくお願いいたします。

(二人): よろしくお願いします。

西村: 西部さんのお話もぜひお伺いできますか?

西部: はい、分かりました。私は33歳のときに結婚していて、子どもはわりと早い時期から欲しかったので、特に、いわゆる避妊とかをそんなにしないで、子作りは比較的やっていた方なんですけれども、なかなか子どもができませんでした。
という中で、36歳から37歳に変わるときに病気が発覚しています。そこから当然時間がストップしてしまう、と。妊活はいったん止めなければいけないって中で、いったんは闘病に専念し、そこから少し時間軸を半年ぐらい空けた後に主治医から、いろいろな経験を経たけれども、いったん治療の山場は越えたので、もし良かったらいわゆる不妊治療の検査を受けてみる? っていうふうに進めていただいたところで初めて門を叩いた不妊専門のクリニックのその初診の検査の場で、あなたが妊娠出産できる確率は10%以下でしょう、というふうに宣告されたんです。で、そこからがんの種類の部分で、非常にその不妊治療との相性が悪い、要はその不妊治療をすること自体ががんの再発を促してしまうかもしれないというがん種だったこともあって、あまり正直、主治医、不妊治療の先生も含めてお勧めはされなかった。できればやらない方がいいと言われつつも、駄目もとで不妊治療をしてもいいよっていうぎりぎりのOKを貰ったんです。
というところで、そこから一気に不妊治療生活が幕を開けて、足掛け一年半から二年弱ぐらいの不妊治療を行いました。結果として2016年、ちょうどその会社を設立した一週間後に妊娠が発覚しているんです。なので、双子の子どもを育てているような感じだったね、って夫から揶揄(やゆ)されたんです。そこから子どもを育みつつ、会社を育みつつっていう生活が始まって、2017年、去年の五月の末に第一子を授かっています。

西村: それではここで、アンディさんからご質問がございますか?

アンディ: そうですね。今の話の続きですけども、二人の不妊治療の経験から、それぞれの実体験から思う問題点とか、もしくはこうなったらもっと良いとか、もしあればちょっと教えていただきたいと思います。まず、西部さんからいただけますか?

西部: はい。一言で言うと、終わりの無い迷路によく例えられるんですよね、不妊治療って。何をどこまでどのぐらい頑張ればいいのかっていうのを患者本人が知るすべが無い。もちろん標準治療は存在するんですけども、でも本人が手がかりにできるパラメーターっていうのが存在しない。当然ドクターも忙しいし、毎回事細かに時間を取って相談するってこともできないし。なので、そのよりどころが無い、何を信じていいか分からない、いつ終わるかも分からない。この、ままならなさっていうのが一番の課題であり、私たちが、そのために、そのサポートがしたいがために会社を作ったと言っても過言ではない、だなと思っています。

アンディ: 黒田さんも。

黒田: そうですね、そういうところもありますし。私は何より自分の重い病気とか、それを通じて一番思うのは、そういう状況に陥っても、人生で思い通りにいかないとか、予期せぬことが起こってなかなか前に進めないような気持ちになるときはあるんですけれども、でもやっぱり必ず道というのはあって。あるいは選択肢と言うのは生み出していける。実は自分が思っている以上にその選択肢っていうのはたくさんあるんだっていうところをいつも心においてこの仕事をさせていただいているんですけども、やっぱりそういうところを大事に考えたいなと思っています。

アンディ: これは本当に、経験者からの声なんですね。われわれも知らなかったし、ドクターの方々もおそらく、実際聞いてない方も多いかも分からないですね。

西村: さて、お時間となりました。株式会社ライフサカス代表取締役の西部沙緒里さんと、共同創業者の黒田朋子さんとお話進めてまいりました。先ほどお話があったんですが、GoPREというアプリ、それから研修や、あとUMUというウェブがあるというお話を伺ったんですが、このご紹介をぜひ最後に一言いただけますか、西部さん。

西部: はい、ありがとうございます。UMUというメディアで、サブタイトルで「不妊、産む、産まないに向き合うウェブメディア」っていうのが付いていて、主に不妊治療の経験を経た方の人生のストーリーを全て実名、顔出しで語っていただいているサイトですwww.umumedia.jpでご覧いただけるので、よかったら見てください。

西村: ありがとうございます。そして来週は、不妊治療応援アプリ、GoPREという、こちらのアプリについてもお話伺いたいと思いますので、西部さん、黒田さん、来週もよろしくお願いいたします。

(二人): よろしくお願いします。

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