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Vol 28:卵のベットに関するお話

Tiempo de lectura: 1 minuto
西村さん、松岡さん、遠藤康浩 先生

病院の先生方をゲストにお招きし、不妊治療の最先端医療技術についてわかりやすくお伝えしていきます。今週のテーマは「卵のベットに関するお話」。

番組情報

放送分:2018年7月15日放送分
ゲスト:サンテ研究所 代表取締役 遠藤康浩 先生
テーマ:卵のベットに関するお話

番組紹介

ここからのお時間は「妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ」をお届けします。
最近「妊活」という言葉をよく耳にしませんか?
妊娠の「妊」、活動の「活」、ひとことで言えば文字通り「妊娠するための活動」という意味があります。
まさに妊活中のあなたに届けていく20分間です。

この番組では、ゲストをお迎えし、テーマに沿って不妊治療の最先端技術をご紹介していきます。
お話を進めていただくのは、スペイン発の不妊治療を専門とした遺伝子検査会社アイジェノミクス・ジャパン、技術責任者であり、工学博士のトシさんです。トシさん、よろしくお願い致します。

番組内容

松岡: よろしくお願いいたします。今回のゲストはサンテ研究所社の代表取締役、遠藤先生に来ていただいています。よろしくお願いいたします。

遠藤: 遠藤と申します。よろしくお願いいたします。

松岡: 今回のテーマは、卵のベッドに関するお話についてです。

西村: それでは今週はアンディさん、ではなく。トシさんがお一人でスタジオに。

松岡: はい。ちょっとアンディが今日、会社の方で別の用事が入ってしまって。今日は私一人で、ゲストの遠藤康浩先生と来ました。よろしくお願いいたします。

西村: よろしくお願いいたします。それでは今日は、技術責任者であり工学博士のトシさんとお届けしていきます。さらにゲストの方、ご紹介させていただきます。サンテ研究所代表取締役の遠藤康浩先生です。遠藤先生、よろしくお願いいたします。

遠藤: はい。よろしくお願いいたします。

西村: 遠藤先生、今日はこのFM西東京、どちらからお見えいただいたんですか?

遠藤: 今日は関西の方から新幹線で来させていただきました。

西村: 関西も暑いですか?

遠藤: かなり暑いです。

松岡: 暑いですよね。

西村: そしてこの西東京も、ばっちり暑さは感じられますね。でも水分補給もしっかりしながらこの放送もお届けさせていただこうと思います。さて、今日はサンテ研究所代表取締役、遠藤康浩先生とご一緒にお話進めていきますが、まず遠藤先生。皆さまに自己紹介をお願いします。

遠藤: わかりました。私は日本の大学を出た後、アメリカの大学院に進学しまして、そこで妊娠中毒症という病気を研究させていただきました。最初はまず小さい動物、マウスを使って、その次に大きくなりましてヤギ、その次がヒトに近い動物ということでサル、最後はヒトの胎盤を使って、どのような原因で妊娠中毒症が起きるのかということを研究させていただきました。その後、今回ご紹介させていただきます乳酸菌と女性の妊娠の関係を、研究させていただいています。

西村: 今日、まさに乳酸菌、これ、今日のかなりキーワードに。トシさん。

松岡: そうです。もうこれは大事なキーワードです。

西村: そしてテーマなのですが、オープニングでトシさんがお話しくださいましたけれども、卵のベッドに関するお話、ということで。ここを具体的に、卵のベッドとは?

松岡: これはもう、一言で言えば子宮内膜です。今日は膣と子宮内のお話ですが、赤ちゃんを作る上でできた卵が育つベッド、この子宮はとても大事なところです。その子宮内、膣内も含めて、これまでは無菌だという話がありました。これは先週のお話を少しさせていただきましたが、今日はさらに深く話していきたいと思っています。

西村: まさに先週の放送で、無菌と思っていたけど違うということを知って、私もびっくり、だったのですが、そういった部分を今日は遠藤先生、さらに細かくお願いします。

松岡: 私も、一緒に勉強させてもらおうと思っています。

西村: はい。遠藤先生、よろしくお願いいたします。

遠藤: こちらこそお願いします。

西村: まずはこの膣内の環境について、具体的にご紹介をしていただけますか?

遠藤: まず女性の膣内というのは、多分女性ですと非常に清潔な場所というイメージを持たれていると思うのですが、実際はちょっと微妙な表現になりますが、細菌がうじゃうじゃといます。その細菌がうじゃうじゃといることによって膣が健康な状態に保たれています。

松岡: 面白いですね。うじゃうじゃいることで健康に、ということなんですね。

西村: ということは、細菌は悪いものではない、ということですよね?

遠藤: はい。ただし、その細菌の種類が大事で、一般的な乳酸菌、ちょっと専門的な言葉でデーデルライン桿菌と呼ばれていますが、そういう菌がたくさんいることが健康に良いとされています。

西村: ちなみにその菌というのが膣内にいるかどうかの検査は、気軽にどこかで受けることができますか?

遠藤: 女性の方が婦人科に行って、スメアというものですが、それを採取していただいて、先生が顕微鏡で見ればすぐに分かります。細長い棒のような形をしています。

西村: へえー。そういうものなんですね。

松岡: 弊社では、この子宮内の細菌を見る検査として、ちょうど一カ月前に新しい検査として登場させていただきました。この検査で子宮内の細菌の環境、どういった細菌がいるのか、また、悪玉菌のようなものもがいるかどうか、というあたりを見ることができます。EMMA(エマ)、ALICE(アリス)という検査です。本日は、その辺も踏まえていろいろお話聞きたいなと思っていますので、よろしくお願いいたします。

遠藤: こちらこそお願いします。

西村: 続いてこの妊娠と、子宮内にいる菌。そういったもののバランスというか、私たちはそれをどのように知識として得たらよいでしょうか?

遠藤: まず、乳酸菌が女性の健康に対してどのような役割をするかに関してですが、二つに分けられると思います:一つは膣に対する効果。もう一つは子宮に対する効果。乳酸菌のバランスが崩れると、膣においては、女性の場合でしたらおりものが多いとか、ちょっと嫌な臭いがするとか。嫌な臭いがした場合は、周りの人気付かないかなあ、とどきどきすると思うのですけども、多分そういう問題があります。子宮においては、着床後の成功率に大きく関係しています。

松岡: 先生、もし、おりものの臭いであるとか、そういった場合これはクリニックに行って気付くしかない、調べてもらうしかない、ということなのでしょうか。その子宮内とか、膣の中とか。

遠藤: おりものが多いとか、臭いは病気ではないです。だから先生によっては女性に対してちょっと気にしすぎですか、というような感じになる場合もあるし、病気ではない以上なかなか良い治療法が無いので、ちょっと膣を洗浄してみましょうか、あるいは非常に気になるのでしたら、抗生物質を入れてみましょうか、というのが今現在の一般的な対応で、標準的な方法というのがなかなかないというのが実情です。

松岡: で、乳酸菌の大切さというのが、どこで気付くきっかけになったのですかね。

遠藤: おりものの臭いがする、あるいは多いというのは乳酸菌以外の悪玉細菌と言うのですが、そういう悪玉細菌の増加が原因です。そのため、乳酸菌を増やしてあげて、その悪玉細菌がいる場所を無くしてあげるというのが対策の原理になります。

西村: なるほど。例えば今は暑い季節で汗をかいたりとか、下着も少し蒸れやすい時期なので、おりものとか下着の臭いと言うのでしょうか、もう気にしてしまって洗いすぎてしまったりとか。でも、そこを結構、繊細な女性の方は悩んでいらっしゃる方も多いのではないかと思うのですが。

遠藤: この悪玉細菌で問題なのは、そのような少し湿ったとか、空気の流れの悪い環境(よどみ)を好みます。だから、特に夏とかはそういう悪玉細菌が増える環境ができてしまうので、問題を経験する女性が多くなります。

西村: なるほど。そういった、今みたいなシーズンは少し気にかけてあげた方がいいということなのですね。

遠藤: 一番良いのは、スカートをはいていただくとか、通気性の良い下着を着用していただくということなのですけど、ただその場合、臭いがあるので難しいという問題があります。

西村: どうしてもこう暑いシーズン、風通しの良いコットンとかの下着を身に付けるとか、そういう簡単なところからでもできそうですね。蒸れないように過ごしてみる。

遠藤: はい、そうです。

西村: 「妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ~」。今回はゲストにサンテ研究所代表取締役の遠藤康浩先生をお迎えしております。先生、後半もよろしくお願いいたします。

遠藤: よろしくお願いいたします。

西村: そしてこのサンテ研究所という会社の代表をされていらっしゃいますが、具体的にどんな会社か、ご紹介いただけますか?

遠藤: サンテ研究所は、女性の健康に特化した乳酸菌を研究開発している会社です。

西村: なるほど。ちなみにそのサプリメントは、どれぐらいの量を飲むんですか?

遠藤: 基本的には、1日1カプセル。ただ、症状が強いときには朝晩の2カプセルということを推奨しています。

西村: 1錠?

遠藤: 1カプセル。

西村: そうですね。サプリメントだったら本当に空いた時間に飲む、時間の目安的にも非常にとりやすいかなと思いますけれども、ちなみにこの女性用乳酸菌を開発されることになったきっかけってどんなところなのですか?

遠藤: 乳酸菌を使って女性の問題を解決するというのは実は弊社の独自の考えではなくって、欧米ではもうかなり、二、三十年前から標準的に行われている方法です。

(二人): あっ、そんなに前。

遠藤: 日本ではまったく紹介されてなかった治療法です。なぜ欧米かと言うと、特に北欧ですが、北欧の場合、デンマーク等では酪農が非常に盛んで、そういうところでは乳酸菌を使ったヨーグルトとか乳製品が非常にたくさんあって、そういう地域の研究者の方が乳酸菌は女性の健康にも良いのではないかということを研究して、見出されました。

西村: なるほど。乳酸菌というと、どうしてもわれわれは・・・

松岡: おなかですよね。

西村: ・・・そう、腸内環境を整える。朝食で食べたりとかっていうイメージがかなり強いですけれども。

松岡: 僕もそれしか無かったんです、最初は。でも欧米ではもうだいぶ前から。

遠藤: だいぶ以前から。

松岡: その乳酸菌が膣、または子宮に良いっていう話は、どの段階でそれが出てきたのかってのがすごく気になるのですが。二、三年前とか、十年前とかなんですか?

遠藤: 乳酸菌を直接膣に使うという方法に関してはもう、1990年代ぐらいからあります。

松岡: もう二十年。へえー。

遠藤: ・・・もう実施されています。それ以前は、ちょっと乱暴ですけど、ヨーグルトを直接自分で女性が膣の中に入れて、乳酸菌を増やしたっていう報告もあります。ただ、ヨーグルトといってもいろんなものが入っていますので・・・

(二人): そうですよね。

遠藤: 副作用の心配もあるので、ちょっとお勧めできませんけども。

松岡: そういう時代があったんですね。

西村: でもこの女性用乳酸菌、開発されて何年目で実際にこう、皆さんが使用していただけるまでに至ったのですか?

遠藤: この製品を日本でご紹介したのが今から約5年ぐらい前です。

西村: 使用者の方々のお声はいかがでしょうか?

遠藤: 非常に評判がよくて、今まで医療機関に行ってもあまり改善しなかったが三日ですぐに臭いが無くなったとか、たくさん良いフィードバックが届いています。

松岡: 実は、私の会社の方に患者さまから問い合わせがたまにあります。そこでEMMA、ALICEのこの検査の話もしたのですが、そのときに患者さんの方からですよ、「女性用乳酸菌を使っています」っていうのを聞いたときに、僕ら驚いたのです。結構皆さん、知ってらっしゃる人は知っているのだなと思いました。

遠藤: 弊社の場合この女性用乳酸菌以外にも、抗がん剤に伴う脱毛の副作用が社会的に問題になっていますが、その研究開発も実施しておりまして。その関係でスウェーデンとかデンマークによく研究の打ち合わせに行きます。そのときに偶然、この乳酸菌を使った製品というのを紹介されまして。日本で調べるとまったく誰もやってないということなので、ぜひ紹介したいなと思いまして、日本の先生と協力して、販売させて頂きました。

西村: でも、実際にこういった製品があるんですよって最初に遠藤先生がいろいろなところにお話しされたとき、やっぱり私やトシさんのように、えっ? 乳酸菌が?っていうリアクションではなかったですか?

遠藤: 基本的に、なぜ抗生物質ではなく、細菌なのかと。

松岡: わざわざね。

遠藤: 細菌といったら何か感染症とか、そういう病気を思い付かれるのですが、そういう面ではちょっと否定的なリアクションはありました。ただその一方で、乳酸菌が原因の感染症はまったく無いです。本当に良い効果のみです。その意味で、乳酸菌は、有用性のみの珍しい細菌です。

西村: だんだんそうやって利用者の方も、それから先生方もご理解がすぐ、もう、していただけたっていう感じでしょうか?

松岡: はい、そうです。しかも日本でこのように乳酸菌を活用できるっていうのはすごく患者さんにとってもありがたいですし、私たちやっぱり検査を出す側であって、その治療する側ではないのですよね。検査結果が出て、乳酸菌が少ないですよ、ってなったときの対処法っていうのをこうお話しできるのは、すごく私たちは助かる話です。

西村: さて、お時間となりました。今日はアイジェノミクス・ジャパン技術責任者のトシさん、そしてサンテ研究所代表取締役、遠藤康浩先生とお届けしました。遠藤先生、来週もよろしくお願いいたします。

遠藤: こちらこそよろしくお願いします。

西村: そしてトシさん。来週のテーマは?

松岡: 来週のテーマは『卵のベットにもし悪玉菌がいたら』ということでお話しさせていただきます。

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