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Vol 30:ERA検査のQ&A

病院の先生方をゲストにお招きし、不妊治療の最先端医療技術についてわかりやすくお伝えしていきます。今週のテーマは「ERA検査のQ&A」。

番組情報

放送分:2018年7月29日放送分
ゲスト:FM西東京ディレクター 近藤菜穂子さん
テーマ:ERA検査のQ&A
FM西東京のページ:こちら

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番組紹介

ここからのお時間は「妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ」をお届けします。
最近「妊活」という言葉をよく耳にしませんか?
妊娠の「妊」、活動の「活」、ひとことで言えば文字通り「妊娠するための活動」という意味があります。
まさに妊活中のあなたに届けていく20分間です。

この番組では、ゲストをお迎えし、テーマに沿って不妊治療の最先端技術をご紹介していきます。
お話を進めていただくのは、スペイン発の不妊治療を専門とした遺伝子検査会社アイジェノミクス・ジャパンの、技術責任者であり、工学博士のトシさんです。トシさん、よろしくお願い致します。

番組内容

松岡: よろしくお願いします。今回のテーマは『ERA検査のQ&A』についてです。どうぞよろしくお願いいたします。

西村: さあ、それでは今週は、アイジェノミクス・ジャパンのトシさんとお届けしていきます。トシさん、よろしくお願いいたします。

松岡: よろしくお願いいたします。

西村: さてトシさん。今週、アンディさんは海外に今お仕事に行かれてるんですって? どの辺りに?

松岡: 私たち、やっぱりアジア支社ですので、今週タイに行ってからシンガポール、マレーシアと回って帰ってくるというところで。今日はタイですね、行ってます。

西村: ということで、スタジオにトシさんと私と。実はもう一人、いつもこの番組のディレクターをしてくれておりますFM西東京のコンちゃんこと、近藤さんが隣にいます。

近藤: はい。近藤菜穂子です。今日はよろしくお願いします。

西村: お願いします。トシさん、なんで急にコンちゃん、いつもディレクターなので私たちのお話をうん、うんと聞きながらディレクションしてくれてるんですけれども、今日は私たち女性二人、妊活のことを考える年齢でもありますので、ぜひこの私たち女性陣二人からトシさんに、今日のテーマが『ERA検査のQ&A』ですから、近藤さん、ぜひばんばん質問を。

近藤: していきましょうか。

西村: よろしいです?

近藤: はい。

松岡: どんどん気になったことを質問お願いいたします。

西村: ではまず、この番組で何度もご紹介はしているんですが、改めてこのERA検査についてご紹介を、トシさん。お願いします。

松岡: このERA検査は、日本語では着床能検査。子宮内膜の着床能検査といいます。これは何なのかと言うと、体外受精で得られた卵、受精卵を先生が子宮の中に戻す訳ですが、じゃあどの時期に卵を戻せば着床、妊娠へと導くのかですが、その戻す時期ですね。なかなか各患者さまによって、各女性の方でウインドウが違います。着床の窓というのがあって、いつ卵を戻せばその方の着床の窓のときに、卵を戻す時期の特定、それを明らかにする検査がこのERA検査になります。

近藤: なるほど。これが、着床の窓が本当に人それぞれでそんなに変わってくるものなんですか。

松岡: はい、実は私たちのこの検査を始めて、まあ始める開発の段階からですね、いろいろ調べていきました。何を調べているかというと、子宮内膜の遺伝子の発現という言葉が出てくるんですが、遺伝子の発現と聞くと、実際思い浮かべてほしいのは、DNAからRNAを経てタンパク質なんですが、私たちが見ているのはこのRNAになります。その子宮内膜が子宮内膜であるがための発現のパターンというのがあって、私たちはそれを見てます。イメージとしては、本当に皮膚が皮膚であるがための発現のパターン。例えば肝臓の細胞が肝臓であるための細胞のパターン。そういったパターンが子宮内膜にもあります。私たちはその子宮内膜のどの時期がウインドウのパターンなのかというのを見ているんです。

西村: これ、実際に着床の窓の時期がずれてると分かったら、具体的にどうしていけばいいんですか?

松岡: これは、この検査で一日ずれてますよとか、12時間ずれてますよとかいうのが分かります。ですので、分かればもう卵の方は実際に戻す時期を12時間ずらすとか、その検査結果通りに一日戻すとかそのようにしてもらえば、それでより妊娠率を高く、着床、妊娠へと可能になります。

西村: そしてこの、今ご紹介しておりますERA検査の結果の解釈。実際その結果が出たときって、どういうふうに解釈したらよろしいんでしょうか?

松岡: これですね、実際には6パターンございます。まず、検査結果がちょうどあなたの着床の窓はその日でしたよ、と。先生の着床の窓と思われる時期で合ってますよという結果パターンですね。その次は、12時間早いですよというパターン。あと、12時間遅いですよというパターン。これで合計3パターンですね。残り3パターンは、一日、もう次の日に着床の窓が来ますよというパターン。もう一つは、二日後に着床の窓が来ますよというパターン。最後が、もうウインドウは過ぎてましたよというパターンです。そういった6つのパターンがあります。それ以外にも、実際には検査結果が出なかったときの、それがパターンという訳じゃないですが、結果が出ませんでしたという、そういう知らせもあるんですが、そういうのがあります。

西村: あとこの、自然周期とか、体調によってとか、いろんな体のバランスとともに、どんな場合でもERA検査ってのはできるんですか?

松岡: はい、できます。この検査で一番大事、キーになるところは、自然周期であってもホルモン補充周期であっても、そのスタートのポイントを決めなければなりません。そのスタートのポイントというのは、例えばホルモン補充周期ですとプロジェステロンを・・・

西村: ん? なになに? (笑)

松岡: ・・・プロジェステロンというですね(笑)

近藤: プロジェステロン?

西村: 近藤さん、ご存じですかこの言葉?

近藤: きっと聞いたことあるんですよね? もう一度説明をお願いします。

松岡: プロジェステロンという、一般的にP4とか言ったりもするんですが、それを注射か何かでこう打っていただきます。そうすると子宮内膜の方に働きかけて、子宮内膜がどんどん成長していって、ウインドウの時期が来る。そういったのを促すホルモンなんです。でも、それをいつ打ったのかというスタートポイントがすごい大事です。その打ってから、実際に子宮内膜を採取する必要があるので、採取するまでの間、この時間が大事でして。ホルモン補充周期であればP4を打ったときの時間から採取するまでの時間ですね。これが自然周期の場合は、LHサージを見たときの時間なのか、もしくはhCGという、これもホルモンですね、こういったのがあって、これを打って排卵を誘発させたときの時間。そういったスタートとなる時間さえ決めることができれば、この検査は受けることができます。

西村: なるほど。近藤さん、今その、ERA検査に関して子宮内膜組織を採取する、ってトシさんがおっしゃったでしょう。どう思います?

近藤: 単純に、やっぱり子宮内膜、この子宮の中の組織を採取するというと、多少痛みを伴うんじゃないかなという心配はありますよね。どうなんですか?

松岡: まあ確かに、痛くない訳ではない訳でして。この子宮内膜の厚みというのはだいたい7~10数ミリあるんですが、そこからだいたい採取する大きさでいうと、5ミリぐらいのサイコロでしょうか、それぐらいの組織を採取する必要があります。痛みについてなんですが、やはり痛いという声を聞くときがあります。よく患者さまのブログとかで拝見、僕見るんですが、やっぱりそういったコメントがあると。たまに、思ったほど痛くなかったとかいうコメントもあったりして、そのときは良かった、と思う訳でして。なかなか私も男性で、やったことが無いのがあれですが。

近藤: まあ、いろいろな検査の中で、無痛でできることって実はそんなに無かったりして。ただ、痛みはそのときだけ? 後々引く訳ではない?

松岡: 無いです。個人差があるようで。

西村: 「妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ~」。後半も私、西村華奈穂。それからFM西東京のディレクター近藤と一緒に、トシさんに質問を。

松岡: よろしくお願いします。

西村: ぶつけまくって今日は『ERA検査のQ&A』について進めていきたいと思います。さて後半なんですが、近藤さん。

近藤: はい。前半でERA検査のお話いろいろとしていただいてましたけれども、ERA検査で全ての人に結果が出るものなんですか? 結果の出ない人ってのもいらっしゃるのかしら。

松岡: そうですね、正直申しますとやはりいらっしゃいます。もちろん少ないですよ、そういった方は。ただし、私たちもやはりこう患者さまから検体をお預かりして検査結果を回していく中で、あっこの方二回目だとか、三回目がいるとか、もちろん分かった上で検査をする訳です。そのときに私たちもちろん、二回目、三回目になるほど何とか結果が出てほしいと思う中で、やっぱり出ないときってあるんです。この出ないときってのは、本当の原因は分かってません。一応、本社の担当者と話しながら、どういった方が出ない傾向があるのか、とかいうのを話をします。そのときに一つ言われたのは、子宮が委縮してるケースがあるのは今分かっている、と。

近藤: 子宮が委縮? こう縮んでいるようなってことですか?

松岡: そうです。でも私たち原理的にはその、細胞を研究していた身としては、委縮しているからなぜ出ないのかっていうところがなかなか分からないんです、そこは。でもそういったことで検査結果が出ないっていうことはあります。やはり痛い思いをして採取されていますので、この思いは、ドクターもそうですけども、患者さんに対して一周期使ってしまう部分があるので何とかしたい気持ちは常にあるんですが、そういった検査結果が出ない方、そういうのがあるのは事実です。

近藤: 割合でいうと、全体のどのぐらいの方が出ないこともあるっていう感じですかね。

松岡: その方で出ないっていうのは本当にわずかなんですが、それ以外に検体の採取したときに、しやすさとか、子宮口の位置とかで採取しやすかったりしにくかったりして、なかなか検体がうまく採れなかったりとかいうのもあるので一概には言えません。ただし、一般的に私たち検査結果をこう見ていて、だいたい2、3%の確率で検査結果が出ないときがあって。でも、二回目も出ないって方はなかなかいらっしゃいません。でも二回目も出ないって方がいるってのが事実です。

西村: そして、この妊活ラジオの番組の中でも、ERA検査以外の新しい検査が加わったよって話もさせていただいてると思うんですが、そちらのご紹介をぜひ、トシさん。

松岡: はい、よろしくお願いします。本当に前回、lactflora(ラクトフローラ)社の代表、遠藤さんに来ていただいて話しましたが、EMMA(エマ)、ALICE(アリス)という、ERAは子宮内着床の検査、で、EMMA、ALICEで子宮内の細菌叢(そう)の検査になります。どんなバクテリアがいるのかですね。このEMMAの検査では実際には網羅的にどんな菌がいるのかをお調べします。で、乳酸菌が多い方が良いというのが分かっているので、その割合も出します。一方でALICEという検査では、悪玉菌、慢性の子宮内膜炎に関わる悪玉菌がいるのかいないのか、また、いたらどれぐらいいるのかというのをお調べします。

西村: この番組で近藤さん、子宮内に菌が、しかも乳酸菌が良いというお話を何度かお話ししてますけど、正直聞いてどうでした?

近藤: 乳酸菌って言うと、腸内環境というイメージで。

西村: そうそう。

松岡: もう、おっしゃるとおり。

近藤: おなかの調子が悪いときは乳酸菌、とは思っていたんですが、それが不妊に、妊活につながってくるというのは初耳だったんで。

松岡: 私も初めて論文を見たときにも驚きました。いったいどこから、という話も含めて。やはり腸内からつながっているんですね。これはやっぱり腸内が悪いと子宮内の環境も悪くなるようでして。前回来ていただいた遠藤さんも言ってましたが、lactflora社の出した乳酸菌の付いた膣剤とか、あとは内服も合わせて治療していく、と。それで妊娠率がまた改善する。

近藤: そうなんですよね。だから、日頃の体作りがすごく重要なんだなっていうのは思いますね。

松岡: 大事、大事。

西村: 準備する、そういったところもね。

松岡: やっぱりそういうところも関与してるんだなっていう。

西村: そしてこのERA検査、EMMA、それからALICEと三つありますけれども、これって同時に検査を行うことってできるんですか?

松岡: できます。これは、一回の採取でERA、EMMA、ALICEの三検査を同時に解析することができます。

近藤: なるほど。一回だとその分子宮内膜もやっぱり多く採らなきゃいけないのかな、っていう不安もありますが。

松岡: そんなことは無いです。ERA検査と同じ採取量から、すべての検査を行うことができます。

近藤: 良いですね。

松岡: 痛みも一度で済むというか、ね。

西村: この新しい検査のEMMA、それからALICE。この検査についての思いをぜひお願いできますか?

松岡: そうですね、やはりこのEMMA、ALICEでERA検査を受けて子宮内膜の着床論を見たときにウインドウがずれてないとなったら、じゃあなんで妊娠しないの、っていう話になるかと思うんです。この子宮内の環境、菌の環境、もしかしたらそこに問題があるかもしれません。従来の検査方法では、慢性子宮内膜炎の感染源の細菌を正確に特定することができませんでした。これは本当です。これがこの検査の登場で、より正確に検査することが可能となりました。詳しくは弊社、ブログをやっておりますので、弊社のこの「子宮の中は無菌か否か」という項目のブログをご覧いただけますと幸いです。

西村: さて、お時間となりました。アイジェノミクス・ジャパン、トシさんとお届けしてきましたけれども、どうですかこの、女性二人から集中攻撃でいろいろ(笑)

松岡: いやあ、もう(笑)緊張しましたね。今までで一番緊張しました(笑)

近藤: でも、私たちももちろんなんですけれども、聴いてくださってる方も、今このお話ししてもらったこと以外にもこんなことが聞いてみたい、あると思うんですよ。そういう方はぜひ番組宛て、「妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ~」宛てに、FM西東京のホームページでメッセージフォームがありますから、そちらからお問い合わせいただいて、また通じましたらトシさんにお答えいただけるかもしれない、と。よろしくお願いいたします。

松岡: ぜひ、よろしくお願いいたします。

西村: それではまた来週も、トシさん。

松岡: よろしくお願いします。

西村: はい。よろしくお願いいたします。

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