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Vol 32:アジアの不妊治療 その2

西村さん、アンディさん、ハンスさん

病院の先生方をゲストにお招きし、不妊治療の最先端医療技術についてわかりやすくお伝えしていきます。今週のテーマは「アジアの不妊治療 その2」。

番組情報

放送分:2018年8月12日放送分
ゲスト:
テーマ:アジアの不妊治療 その2
FM西東京のページ:こちら

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番組紹介

ここからのお時間は「妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ」をお届けします。
最近「妊活」という言葉をよく耳にしませんか?
妊娠の「妊」、活動の「活」、ひとことで言えば文字通り「妊娠するための活動」という意味があります。
まさに妊活中のあなたに届けていく20分間です。

この番組では、ゲストをお迎えし、テーマに沿って不妊治療の最先端技術をご紹介していきます。
お話を進めていただくのは、スペイン発の不妊治療を専門とした遺伝子検査会社アイジェノミクス・ジャパンの法人代表であり、医学博士のアンディさん、ラボサイエンティストであり、生物工学博士のハンスさんです。お二人とも、よろしくお願い致します。

番組内容

(二人): よろしくお願いします。

アンディ: 今日のテーマは『アジアの不妊治療 その2』です。

西村: それではアンディさん、ハンスさん、よろしくお願いいたします。

(二人): よろしくお願いします。

西村: 先週、アンディさんからもお話ありましたけれども、アンディさん台湾ご出身。それからハンスさんも?

ハンス: はい。台湾の出身です。

西村: 台湾ご出身。じゃあずっと、お二人とも台湾からこう日本に来てお仕事をされてらっしゃるっていうことだと思うんですが。そんな台湾ご出身のお二人だからこそ。今ね、夏で結構日本から台湾に旅行に行く方ってすごく増えてて。なんせ食べ物おいしいでしょ、きっと。おいしいですよね?

(二人): おいしいです。

西村: 見どころ満載ですよね?

(二人): はい。

西村: ぜひ、台湾ここが良いぞアピールを(笑) ハンスさん、ぜひ皆さんに教えてあげてください。

ハンス: 台湾では、食べ物がおいしくて。物価はもうそんなに日本よりは高くないですから、まあ、ある程度日本円を持っていったらすごくおいしいものが食べられますので、ぜひ行ってみてください。

西村: 台湾って、夜市(よいち)って言われる屋台のね、ばーって何か出るじゃないですか。夜市で行ったら、絶対あれとこれとそれを食べた方が良いっていうものありますか?

ハンス: 私からのお勧めは、牡蠣オムレツです。

西村: 牡蠣オムレツ? はい。

ハンス: とても伝統的な台湾ニーズの食べ物なんですけれども、牡蠣を焼いて、その上に卵をかけて。

西村: うん。ソースは?

ハンス: ソースは、一応まあ。

西村: ケチャップ?

ハンス: ケチャップみたいな、ちょっと甘いソースになるんです。

アンディ: ちょっと甘めですね。

西村: へえー。それがお勧め?

ハンス: そうです。

西村: 初めて聞きました、アンディさん、牡蠣オムレツって。日本ではなかなか食べないかな?

アンディ: おいしいです。番組で何回か紹介されて、見たことあるんですよ。さっき彼も言った作り方も話してたんですけど、片栗粉も使ったりするんですね。

ハンス: はい、そうです。

西村: ちょっとモチモチした?

アンディ: モチモチする。おいしいですね。

西村: じゃあぜひぜひ、今日お二人が勧めてくださいました牡蠣オムレツ。台湾に行かれる皆さま、いかがでしょうか?
さて、今週も『妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ~』。先週なんですが、代理母出産、それから卵子凍結、このアジアの不妊治療のデータなどもお話しいただいたんですけれども。今週は卵子、それから精子バンクというものがあると思いますので、こちらについてお話を進めたいんですが、まずハンスさん。この卵子、精子バンクについて皆さんにご紹介いただけますか?

ハンス: はい。そうですね、卵子または精子バンクなんですけれども、卵子凍結に似ているような技術を使って、女性の卵子または男性の精子を保存して、必要な方に提供する、ということになります。

西村: バンク、って言ってる訳ですから、それが常にどこかにあるっていうことですよね。で、提供する方に、ご依頼が来たらお届けするような機関が海外にはある? アンディさん。

アンディ: そうですね。言ったら卵子提供、精子提供になるんですけども。このバンクってのは銀行みたいなものですが、ただ自分が預けたものは自分で取り出せないですね。他の人に提供することになるので。日本では今、学会のガイドラインでは禁止されてるんですが、法律的にはイエスかノーかも言ってないんです。海外では、台湾やマレーシアではよくあります。日本のいろんなクリニックで紹介されているのもありますが、例えば台湾のどのクリニックに行けば卵子提供をやってもらえる、とか。もちろん台湾だけじゃなく、マレーシアとか他の国もあるんですが。そういった提供をしてもらって、他の人の卵子を使って受精させて、自分の子どもになるような仕組みがあるんです。

西村: そして、日本は結婚したカップルの六組に一組の方々が不妊治療に悩んでいるということなんですけれども。これ、アジア各国、全体の不妊治療の規模、それから成功率を知りたいんですが。

ハンス: そうですね。今回は2016年のデータなんですが、日本は、皆さんご存じかもしれませんが800件ぐらいの施設がありまして、年35万サイクルぐらいは実施されている、という数字なんです。一方アジアと言えば中国もあるんですけども、中国は500施設ぐらいあって、年間110万のサイクルがあります。そして台湾の方は、私の出身国なんですが80施設ありまして、年4万ぐらいのサイクルが実施されています。

西村: それから出産率。このあたりについては、ハンスさん。

ハンス: はい、そうですね、出産率なんですけれども、採卵一回あたりの出産率として、つまり、採卵一回して最後に赤ちゃんになる、という出産率は、アジアで一位は台湾です。そして二位はインドネシア。三位は韓国になります。そして、ちょっと残念ですけれども、日本は最下位、しかも出産率は10パーセントも無いという状況になっています。

西村: この最下位っていう現状。アンディさん、この件に関してどう思われますか?

アンディ: そうですね。もちろんその治療のクリニックの考え方とかもあるんですけど、後は倫理問題っていろいろあって。以前この番組でも話したことあるんですけど、着床前診断が禁止されていて、要は胚は胚の遺伝子検査じゃなくて、染色体の状況は確認されていない状況で戻すんですね。ですから、良い胚かどうか今は形で判断してるんですけども、遺伝子的には判断できてないですね。ですからそれを、要は、これを言ったら悪いですけど、目をつぶって戻す状況に近いときもあるんですね。ですから、なかなかそれをできない現状では成功率を上げることは難しいかな、とは思うんですよね。

西村: そういった現状がある中で、アイジェノミクスのこの番組の中でもERA検査という検査のお話をさせていただいておりますが、このERA検査、日本とそれから世界、海外との比較というんでしょうか、このあたりはいかがですか、ハンスさん?

ハンス: ERA技術はアイジェノミクスが世界に提供しているんですけれども、日本での検査結果はその着床の窓は世界各国とほぼ一致しています。つまりERAは人種間差はほぼありません。そして、今までは世界で45,000以上の検体を実施しまして、世界各国で2,000以上の施設がこのERA検査を提供しています。アジアでは日本も含めて130施設以上のクリニックが提供しています。(注:今はもっと多い)

西村: このERA検査で着床の窓が分かることによって、不妊治療の少し光が見えてる部分が現実としてあると思うんですけども、その一方、やはりこの日本ではまだ最下位、出産するところまでのバランスが低いというところの現実と、ここ、ちょっともどかしいなあって感じる部分ではないでしょうか?

アンディ: そうですね。やはりホルモン使ったりとか、刺激しないような療法が結構日本で主張されてるんです。それはもうそれで、患者さんのためではあると思うんですけど。海外の現状を話しますと、海外ではたくさん刺激します。卵子がたくさん出てくるから胚もたくさんできて、その中で検査によって良いものを選び出す、というやり方なんですね。ですから当然、出産できるまでの期間が短くなるんです。たくさんやって、たくさん選んで、良いものを選び出して、出産までの期間が短い、というのが海外の現状です。もちろんERA検査というのは戻すタイミングを確認できる、というような手法なんですけれども、ただ胚自体が良いかどうか分からないので、着床のタイミングだけ分かっても良いものを戻さないと意味が無くなります。特に35歳以上の方ですね。日本は特に不妊治療の平均年齢が高いんです。よく言われるんですけど、高いからこそ染色体の異常がよく起きるんです。それは逆に年齢層が高い、それに検査ができないっていう現状が多分、成功率が低い原因であると思います。

西村: さて、二週に渡ってなんですが、アジアの不妊治療の現状についてお話をしてきました。代理母出産、卵子凍結、卵子精子バンク、このあたりですね。それから不妊治療の規模とか、あとはいろんな国での成功率なんかもご紹介してまいりましたが、アンディさん。トータルで今日のまとめをぜひお願いします。

アンディ: はい。日本でできる、できないという話はいろいろ先週から話してきたんだけども、じゃあ、できないならどうするか? もちろんお勧めはしませんが、そういったやり方もあるよ、ということで。例えば日本から、着床前診断受けたいけどできない、という場合は、例えば海外に紹介されたりとか、同じ系列のクリニックが海外にもあって、その国だったらできる、という国に行ってもらう。アメリカとか台湾とか、他のアジアの国に行って、それを受けて、そちらで不妊治療を受けるという選択肢もあるんですね。さっき言った代理出産とかも、よく海外に行ってやられてる方もいらっしゃいます。ですから、悩んでて結局行き詰まってる方もいると思うので、われわれの立場としてはそれを推奨できる訳では無いのですが、そういった選択肢があるということで一つの考え方として、情報として提供したいと思います。

西村: ハンスさんはこのアイジェノミクスでいろいろなお仕事をされてらっしゃると思うんですが、最後に皆さんにメッセージがございますか?

ハンス: そうですね、やはり世界各国のこういう不妊治療の規模がずっとどんどん大きくなってきて、アイジェノミクスとしてはERAも世界各国で今68国以上になってるんですけれども、人種もデータベースはカラフルになってるんですね。人種が多いほどERAの正確性が高くなるということです。なので、私たち研究者としてはもちろん人種が多いほどうちのERA検査をもっと正しく皆さんに提供したいなということです。

西村: アンディさん。前回も思ったんですけど、やはり同郷の、台湾出身の社員さんがいて心強い部分ってあるじゃないですか? もちろん、今お話しされた熱い思いがおありだと思うですけど、ハンスさんに。どうですか、普段のハンスさんは?

アンディ: 普段、まあ頑張って実験やってくれてるので。後はいろんな資料も作ってもらってはいるんですけど。今、子会社はアジアでは東京だけで、海外にはまだできてないんですね。アジアの国には無くて、代理店を経由してサービス提供してるんですけれども、たまにハンスにも行ってもらったり、海外のサポートしてもらったり。じゃないと私だけ飛び回ってる状況になるんです。

西村: (笑)

アンディ: 後ですね、一つのニュースとして。実は、日本は去年からの展開ですが結構広まってきて。次は、台湾の子会社も作るんですよ。

西村: おめでとうございます。

ハンス: ありがとうございます。

アンディ: 年内に登記と、それから実際いま場所探してるんですけれども、台北で作る予定はしています。

西村: 台湾にまたオフィスができれば、いろんなね、また不妊治療で悩んでいるカップルの方、ご家族の方、いろんなハッピーが届けられるかもしれないですね。

アンディ: そうですね。そして、その国間の情報の共有も非常にしやすくなるかなと思いますので。また向こうの情報もこちらの番組で皆さんに提供したいと思います。

西村: ぜひ。台湾では結構日本語をご存じの方もいらっしゃると伺ってるので、もしかしたら台湾からもこの放送聞けますので。

アンディ: そう、ですね(笑)

西村: 台湾からのリスナーからのメッセージ?

アンディ: あ、良いと思います。

西村: ね、これもいつかご紹介できたら嬉しいですね。

(二人): そうですね。

西村: さて、お時間となりました。アイジェノミクス・ジャパン代表、アンディさん。ラボサイエンティストのハンスさん。ありがとうございました。

(二人): ありがとうございました。

西村: ハンスさん、緊張されました?

ハンス: とっても緊張しました(笑)

西村: いつもオフィスでこの放送、お聴きになられてる?

ハンス: そうですね、毎週聴いております。

西村: どうでしたか、私とのトークは?

ハンス: あ、とても、グッドです(笑)

西村: あのね、ぜひまたハンスさん、スタジオにお越しいただいて、アンディさん、ぜひ。

アンディ: はい。また連れてきます。

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