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鍼灸院と不妊治療|熱意をもって妊活患者様お一人おひとりと向き合う

FM西東京にて毎週あさ10:00~放送中の「妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ」。毎週さまざまな先生方をゲストにお招きし、不妊治療の最先端医療技術についてわかりやすくお伝えしていきます。

番組内容

2020年3月29日放送分

トシ: 今日はアイジェノミクス・ジャパンのオフィスに、ぬくもり鍼灸院の代表、谷口智樹先生にお越しいただいています。今日のテーマは「鍼灸院ドクターから見た妊活患者さん」についてです。

谷口: お願いします。

西村: 先生の鍼灸院は、船橋にあるんですよね?

谷口: はい。総武線の下総中山駅の北口、徒歩1分ぐらいのところにぬくもり鍼灸院があります。

トシ: 私も先生のところにお伺いしたんですけれども、すごく近いです。駅の北口出て本当にすぐですね。正直1分もかからないかなという距離だと思います。

西村: 先生、開院されて何年目でいらっしゃるんですか?

谷口: だいたい13年ですね。

トシ: 長いですね。

西村: さて、今日も引き続きこの妊活と鍼灸。どういうつながりかって先週もそのお話だったんですが、患者さんとの関わり? どんなことがあるか、ぜひお伺いしたいですね。

発想を転換する、根拠が無くても自信を持つ

トシ: まず一番大事ですね。先週、先生がおっしゃったように、来る妊活患者さんはやっぱり2回、3回なかなかうまくいかなくて先生のところを訪れている、と。そうしたら結構メンタル的なところもあるかと思うんですけれども、その辺先生はどう見てらっしゃいますか?

谷口: メンタルってやっぱり大切と言われているんですけれどね、だいたいうちに来る方はもうメンタルなんかつぶされちゃってる方が多いんで、メンタルと僕は不妊とは、あまり正直考えてはいないですね。やっぱり皆さんが妊娠していく中で耐え忍んでたりとか、あとで後悔したくないという気持ち、治療期間は頑張りたいというそういう気持ちが一番大切ではないかと思います。

トシ: そこに対して、先生はできるサポートをしっかりやるという。メンタルがやられていると生活リズムもちょっと狂ってしまいますよね? 睡眠がちょっと短くなってしまったりとか、寝れなかったりとか。そこを先生はどうやってサポートしていく? もちろん鍼灸院であるけれども、そういった生活リズムを元に戻してあげるっていう手助け、きっかけを作っていく、と。

谷口: やっぱり、無駄な自信を付けるってことですね。
私はもう絶対妊娠できるんだ。そういったのがすごい重要ですし、あと不妊治療のメンタル、夫婦とのね。ご主人が治療辞めろってそういった話も正直ある。そういうときはもうだいたいご主人をうちまで連れてきて、ちょっと話し合う。そうやってできたお子さんも結構多いですね。なので、自分がやりたいと思う気持ちを邪魔をさせない、無駄な自信を付けるというのがすごい必要だと思いますね。

西村: 発想の転換というかね。

トシ: ねえ。そう、発想の転換って前もありましたね。患者の会の方に出てもらったときもありましたね。

西村: そうですよね。結構言うキーワード、先生にご相談するキーワードってありますか?

谷口: やっぱり皆さん、どうして私だけ? 周りを見て、私だけ妊娠しないの? って思う方が多いと思います。周りに理解されてないとか、悲観的に思うことも結構あると思うんですけれども、周りを見ても仕事ができない方を自分で言っちゃったりとかそういうこともある。皆さんいろんな部分で同じことだと思うんで、そこはきっちり立ち向かうというか、向き合うことが僕は重要だと思います。

トシ: 確かにそれはもう仕方が無いことだから、向き合うところからまず始まって、さっきおっしゃった無駄な自信を付けるじゃないけれども、頑張って前向きになれば妊娠するんだという思いから妊活に取り組む、と。

谷口: そうですね。

トシ: 先生から見て、患者さまが来られたタイミングというのは、もう2回、3回なかなかうまくいかなくて来られている訳なんですけれども、先生から見たら本当はもう少し早く来てほしかったなとかそういった、どのタイミングで来てほしいと思いますか?

谷口: 思い立ったら、と言うんですかね? 妊娠、不妊かなと思ったらちょっと来てもらいたい。もう正直、見たらもっと早く妊娠できたんじゃないかなとか、そういう方はやっぱり多いと思いますね。

トシ: これ、やっぱりクリニックの先生もおっしゃられるんですけれども、思ったらすぐ来てほしい、と。鍼灸の先生も同じことを言われますね。

西村: そうなんですね。それこそ検索じゃないですけれども、何かこう情報を仕入れたとか、友達に話を聞いてとか、いろんなことをこう情報を入れる時間とかが結構長くなってしまったりとか。まだまだ大丈夫かしら、とかの間に結構何カ月も経ってしまったりとか。先延ばしにしないで。

トシ: しないで、まず鍼灸院に行ってみて。

西村: とか、クリニックにも行ってみてとか。早いタイミングであら? っていうのがあったら気軽に先生方にご相談した方が良いということでしょうか。

クリニックに通い始める前に無料相談される方も多い

谷口: そうですね。基本的にLINEとかでも、電話とかSkypeでも基本的に全部無料で相談をやっていますので、頭が固くなる前にちょっと相談を受けたいですね。

トシ: あれ、そしたらもう、不妊クリニックに通う前の段階で先生のところに通われる患者さまもいる?

谷口: 結構多いですね。

トシ: なるほど。そうしたら先生の方でもしかして、不妊クリニックをご紹介するケースも出てきたりするんですか?

谷口: 基本的に紹介というか、どうしてもクリニックって全部が合う訳ではないので、ここが良いんじゃないかなっていう提案はさせていただきますね。

トシ: ああ、なるほど。では先生、実際に先生のクリニックに来てらっしゃる患者さまで、もう2回、3回なかなかうまく妊娠しないって患者さんが多い中で、でもその中でも年間結構な人数の患者さんが来てらっしゃると思うんですね。すると、これは難しかった、これはすごい驚いたといったケースがいくつかあるかと思うんですけれども、それをいくつか。私、一つずつお聞きしたいなと思ったんです。まず一つ、一番驚いたケースというか、難しかったケース。

採卵回数30回以上の方が妊娠!

谷口: 採卵の回数が30回を超えた時点でいらっしゃった方とか。

トシ: 30回ですか? いやこれ、普通に考えても30回だともう、何年もかかった上での、ねえ。そのとき先生は患者さんとどういう話をするんですか?

谷口: 正直、鍼灸の効果って感じ取れない部分があるんですね。でも30回やって駄目だったものが妊娠したとなれば、ちょっと効果を自分も感じるんじゃないかと思って。

トシ: 30回だった患者さまがまず先生のところで処置していただいて、どれぐらいの期間を経て妊娠に至った、卵が採れるようになった?

谷口: もともとは胚盤胞にならなかった方なんですけど、だいたい1年ちょっとですかね。さっき言ったようにクリニックをちょっと変えてもらって、黄体機能ってのがやっぱり弱いところは。で、黄体機能を仕掛けるクリニックなら良いんじゃないかということですね。そこからその方は初めから凍結卵は採れたんですね。でもやっぱり高齢、43歳です。やっぱりまた採れなくなるから。

トシ: 来たときが43歳?

谷口: 42歳かな。凍結してって、で、2回目の移植で妊娠した。

トシ: これはすごい。次はありますか?

谷口: あと多いのはやっぱり低AMHですかね。

トシ: AMHはどこもやられてますね。

AMHが低い=卵子の質が悪いではない

谷口: どうしてもAMHが低い、0.02とか。だと私は質も悪いとも勘違いしちゃって急いでくる方がやっぱり多いんですけれども。確かに採れる個数は少ないんですけどね。

トシ: 質とは関係ない?

谷口: 関係無いですね。なので正直、普通に妊娠していく。もしくは、うちは0.02以下とか42歳が一番妊娠率が高いんですけども、やっぱり自分に頑張らなくちゃいけないって気持ちが強い方がね。

トシ: これはもう多くの患者さんが思っていると思います。何かこう気を付けることがあるんじゃないかといってちょっと悪循環になってしまったケースもあるかと思うんですけれども、なるほど。

谷口: そうですね。そうするとやっぱりFHHが60とか。その周期じゃなけりゃ180とか200近く出した方でも普通に、実は妊娠していくんですね。

トシ: 今のお言葉は結構、患者さんにとっては力強いというか。やっぱりAMH低かったりなんかだったときにちょっと難しいんじゃないかと不安になるんですね。でも、そういったケースでも先生のところでうまく妊娠されているケースはある、と。

谷口: まあ、変わらないですからね。例えばクリニックの先生が低AMHと卵子の質が等しいとは言わない、1行も書いてないですね。

トシ: 書いてないです。

谷口: そういうのを皆さんが想像して不安に作っていくという、あんまりちょっと、難しいね、あの。

トシ: 言うとおりですね、そこは確かに書かれてません。でも、そう思ってしまいますよね。卵がなかなかできない、イコール質が悪いというふうな印象が思ってしまうけどそうではないと、そこはちょっと発信しなきゃいけないところですね。

谷口: そうだと思いますね。

生理が来ない患者様

トシ: あと、生理が来なかった患者さんもいたりするかと思うんですけれども。

谷口: これ、うちが非常に多いんですけどね。前ちょっと、ここにあるやつじゃないんですけれども、6年間自発生理が無くて、その人結婚してなかったんですよ。ちゃんとやっていったら普通に生理が来るようになった。その方は前にクリニックに行ってたんですけどね、出なくて。まあ、うちで治ったから、じゃあ結婚するまでまた来なくていいよってきて、それで出るように。また止まっちゃうんですね。そういう方でも最後、結婚決まる前に今度はできちゃった婚になっちゃって。結婚の予定はあったんですけど。
そういう方とか、あとはうちのホームページとか見ていただけたら、もちろん証明じゃないんですけどね、LINE(妊娠報告)付きで、何年間止まってたとかそういうのはやっぱりざらで。

トシ: そうですか。

谷口: ちょうどトシさんがいらっしゃったときは、2、3年卵胞がなかなか採れない方がくっついたよ、っていうとき。あったりするんで、そういうのも普通にあるんで不安がらず、やっぱり泣いてたら何もできないですから。何かやろうと思って。

トシ: 生理が来ないっていうのもやはり、おっしゃった生活リズムが狂っているからなんですよね? 体内時計は大事ですね。

谷口: あと、毛細血管をやればホルモンが届かない訳ですから。毛細血管が少なければ。

トシ: その細胞まで届かないからですよね。

谷口: それが一番大切なんじゃないかなと思います。

トシ: あと、あれはありますか? PCOS(ピーコス)っていったりするんですけど、多嚢胞(たのうほう)性症候群とか。

谷口: 多嚢胞もうちはやっぱり多い部分で。卵の検索のページでも多いんですけども。卵子がどうしても正直、遺残卵胞とか染色体異常が起きやすいんですね。なので、うちも本当にこれはつらいんですけど、多嚢胞というのは本当に流産との戦いで。

トシ: そうなりますよね。

谷口: まあ、時代がちょっと変わってきて着床前というのが出てきて。本当につらくて、こっちも。流産しても、こっちも悲しんだら終わりですから。頑張ろう、頑張ろうというのが。着床前が出てきて本当に救いでね、出てきたらすぐ本当にね。

着床前検査とは

トシ: 今、着床前の話が出たので、ちょっとご紹介させてもらいたいと思うんですけれども。
着床前診断というのが、受精卵ができたらこれを胚盤胞期胚まで育てて、それを移植する前に細胞をいくつか採って染色体を調べようという検査です。これが私たちアイジェノミクスとしてもPGT-Aという検査で提供しております。
これができるのは認定施設、日本産婦人科学会から認められた施設でのみ実施ができる状況ではあるんですけれども、この検査、去年まではなかなかできませんでした。今年から特別臨床研究という形で日産婦が進めていますので、受けることができるようになった検査になります。これができなかったときはこのPCOSの患者さん、とてもつらいと一言で言えないぐらいのことですよね。

谷口: 今ちょうどここにあるのも、やっぱり15回とか、中には20回以上流産している。それと正直付き合う方もつらくてね。だいたいそういうことはご主人と話し合って、やっぱりあると思います。

トシ: いやあ、その流産の話もありますけど、やっぱりこの着床前診断を通せば、検査することで流産率というのを大きく減らせることが世界各国で報告があります。日本も臨床研究の中でそういった傾向が見えてくるだろうと私は信じています。

患者様お一人おひとりに熱意をもって向き合う

トシ: 先生の来てる患者さん、本当にいろんな重い症状、重い経験をされている患者さんがいらっしゃいますよね。これ先生、1年間にどれぐらい患者さん診てらっしゃるんですか?

谷口: 去年は正直ちょっと、僕が気持ちが落ちていた部分が違う方向に向かう最中があって。でも今年はこの不妊症の方ですね、去年、年末ちょっと肝臓の方がインスリンの抵抗性が出てきたので、ちょっとまた一気にやっていって。正直、うちが受け入れの制限をかけているので、そのとき取ったり取らなかったり。

トシ: そういう状況なんですね。

谷口: やっぱり一人診たらだいたい2時3時とか、一人一人をずっと調べなくちゃいけないんで。なのでそのときの、ちょっと年取ってきたんでね、体力を見てやっていく感じで今やっています。

トシ: 患者さん一人にかける先生の時間ってのはすごい熱意がありますよね。

谷口: うちもそうでしたけど、ご主人にも言うんですけど、不妊治療ってお金がかかる趣味だと思ってください、って言うんですね。毎月高級バッグを買ってくれたりとか。趣味なのに泣いたり、楽しむっていうのは難しいでしょうけどね、絶対に赤ちゃんが来ると思えば。

トシ: そういうことですね。

西村: 2週にわたってご出演いただきました、ぬくもり鍼灸院の院長、谷口智樹先生でした。ありがとうございました。

谷口: ありがとうございました。

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