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オンライン診療のメリットと留意点を正しく理解して上手に活用しよう

FM西東京にて毎週あさ10:00~放送中の「妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ」。毎週さまざまな先生方をゲストにお招きし、不妊治療の最先端医療技術についてわかりやすくお伝えしていきます。

番組内容

2020年5月10日放送分

トシ: 今日もリモートにて株式会社メドレー執行役員、CLINICS事業部長の田中大介さんとSkypeでつながっています。今日のテーマは「注目のオンライン診療を正しく知って上手く活用しよう」についてです。

田中: はい、よろしくお願いします。
改めてオンライン診療というのは、離れた場所にいるドクターと患者さんをビデオチャットを通じて、実際に病院、クリニックに行かなくても診察ができて、そして決済もできて、さらにお薬だったりとかも送ってもらえる、こういった仕組みになっています。
2015年から規制緩和が起こって徐々に広まりつつあって、今このコロナウイルスの感染拡大というところに関してすごく注目が集まっている。こういった診察スタイルになってますね。

トシ: 産婦人科さん、不妊治療のクリニックさんでの話もありましたよね。

不妊治療クリニックでのオンライン診療活用

田中: そうですね。やっぱり産婦人科さん、婦人科さんの領域でいうと検査結果を説明していく、こんなシーンって結構あると思うんですが、こういったところでビデオチャット越しに検査結果を説明していく。つまり、行かなくても結果が分かる、説明をしてもらえるというところですごく使われていますし、あとは婦人科さんで定期的にピルの処方をされている、ピルを飲んでらっしゃる方もいらっしゃると思うんですが、そういった方向けにオンライン診療を通じてピルを処方していく、こういった使われ方もありますし。
あと、不妊治療のクリニックさんでいうと、通院をするかどうかを決める前の事前カウンセリングですね。顔を見ながらビデオチャットで説明をしていく、みたいなシーンですとか、あとは実際に胚培養していくときに、それがうまくいったのかどうか1週間ぐらい時間かかって結果が分かると思うんですが、その結果説明をビデオチャットで行っていく。こんなシーンで使われることが婦人科さん、産婦人科さんの場合は多いかな、と考えてますね。

トシ: とてもこれ良いなと思ったんですよね。

西村: さて、そういった形でこのオンライン診療という言葉自体をいろんなところで耳にする機会が本当に増えてきたな、と思うんですが。まず田中さん、医療現場の皆さまから見たメリットというのはどんなところがあるんでしょう?

医療従事者にとってのオンライン診療のメリットと留意点

田中: そうですね、まず今こういったコロナウイルス感染拡大というところが進んでいく中において、実は診察を行う医療現場の方々もやっぱり怖いんですよね。というのも、来る患者さんがもしかしたらコロナウイルスに感染して、陽性の方かもしれない。どうしても対面での診察って、診察室に入って直接触ったり見たりしますので、そのタイミングでうつされてしまうかもしれない。一回そこでうつされてしまいますと院内感染、二次感染につながっていきますので、医療機関で働く皆さまって非常にリスクを負っているんですよね。
でも、こういったオンライン診療を使っていくことによって、直接会いませんのでそもそもそういった病気をもらうであったりとか感染するというようなリスクは基本的にゼロになってくるというところもあります。
あとは、待合室の中で患者さん同士で二次感染をしてしまう。これもこれで医療機関としては患者さんに迷惑が掛かってしまいますし、ってことになってくると思うんですが、このリスクもかなり減らすことはできる、という部分ですかね。これは、今のこの環境においては非常に医療機関さまにとってはメリットがあると思ってます。

西村: だから今本当に、病院に行かれる患者の皆さまを、どうスケジュールを組んでどういうふうに診療しようという、タイムスケジュールの組み方も変わってきそうですね、先生方の。

田中: そうですね。どの患者さんが陽性かってなかなか分からないので。基本的には、必要が無い場合には来院は控えていただきたいというか。これは多分、医療機関も患者さんも両方そうだと思うんですけれども、そういったところを実現していくような仕組みかな、と思っていますね。

オンライン診療と五感診療

田中: やっぱりこれ、ビデオチャットになりますと直接会ってないので、患者さんのことを触ることはできませんし、いわゆる五感を使った診察とよく言うんですけれども、においであったり、汗をかいてるんじゃないかであったり、あとは診察室の扉を開けて歩いてくるまでに少し震えてるんじゃないか、とかですね。本当に会わなければなかなか気付くことのできない五感を使った診察であったり、採血であったり、検査みたいなところ。これはやっぱりなかなか難しいんですね。
ビデオチャットなので、目で見て問診をして、そこで得られる情報をもとに診察をしていくという形になってくる必要があるので、絶対に検査が必要なものであったり、触らなきゃ分からないもの、こういったところには絶対に使えないですね、オンライン診療は。

西村: うまく使い分けることが大切なんでしょうかね?

田中: おっしゃるとおりですね。なので、得意なことと得意じゃないことというところをしっかりと医療機関さまでも認識したうえで、必要なシーンで使っていくというのがこのオンライン診療を活用するうえでの医療機関側のポイントになると思っています。

トシ: ありがとうございます。私、今聞いてすごく、使うシーンってのをしっかり、それこそガイドラインで決まればこのニーズというかメリットをじゅうぶんに発揮できるかな、と思いましたね。

患者さまにとってのオンライン診療のメリットと留意点

田中: 患者さんから見るとこのオンライン診療って、そもそも病院に行って、薬をもらって帰ってくる、というところまでで感じる様々な負というか、こうだったら良いなっていうところが全部実現できてるってポイントになるんですね。
例えば実際に病院に行って薬を持って帰ってくるまでって何をするかというと、まずは病院に行く時間を作ります。これは仕事を調整したり、育児を調整したり、そういったまず時間の調整があって。実際に病院への移動時間があって。受付をしたら、待ち時間に問診票とかって手書きで書いたりしますよね、問診票を書いたりします。で、しばらく待合室で待って、診察室に先生から呼ばれて、診察を受けて。この診察って結構すぐ終わっちゃったりすることもありますよね、あっ、もう終わったんだ、みたいなこともあったりすると思うんですけど。診察が終わったら処方箋であったりお薬が出ていて、それをまた受付に行って待って。お会計をして。で、処方箋であったりお薬をもらって帰っていく、とこういった形になると思うんですが。
今の中でもやっぱり時間を調整する、移動する、待つ、あとはお金のやり取りをする。様々なやらなきゃいけないことがあったと思うんですけれども、オンライン診療の場合はこれが、まず移動もしなくていいですし、待たなくてもいい、という形になります。
なので、Webで予約を取って、時間決まってますので、この時間になったら先生からビデオチャットで呼ばれるんだなってことが分かってるんですね。なので、スキマ時間にもできます。会社の仕事中に10分間の休みを取って診察を受ける、みたいなこともできますし、ちょっと子育ての合間に、みたいなこともできますし、自宅で時間を作るということもできるので、時間を調整する必要が無かったり、移動する必要がありません。また、予約制なので待ち時間というところも存在しません。実際に診察に関してはビデオチャットで先生と直接会話をして、そのあと待合室で会計待ちみたいなことも無いですし、現金のやり取りみたいなことも無いです、これ、登録したクレジットカードに決済が走っていくのでキャッシュレスですね。
というところがあるので、本当に患者として使う分にはアプリから予約をして、当日先生と会話をしたら、気付いたら会計まで終わっている、とこんな体系になりますので、通院にまつわる様々な負担というのがほぼゼロになってくる、と。大きなメリットになりますね。

トシ: そうですね。検査を受けられた患者さまがブログに書いたりしたらよくフォローして見てるんですよね。そうすると、患者さまが書いてるんです。今日、クリニックから電話がありました。結果が出たので聞きに来てください、と書いてある訳ですよ。その患者さん、すごい不安がそこから始まるんですね。どんな結果なんだろう。そういったこともこういったオンライン診療であれば、その不安に感じる時間帯も短くできますし、先生としてもいち早く知らせることもできる。すごくメリットは高いと思うんですよね。

田中: そうですね、そこは本当にそう思いますね。先生としても、わざわざ来てもらって、待ってもらって、結果伝えるだけっていうのは結構心苦しいみたいなことを言う方もいらっしゃるんで。

トシ:そう、ここ、絶対あると思うんですよ。そう思います。
 あと、培養ですね、卵の。これは受精卵をいくつできましたよって患者がやっぱり聞くんですよね。そのうちいくつの卵が胚盤胞期胚までいくんだろうかというのが、やっぱり患者さん気になっちゃいます。
これも培養士の方からオンラインで教えてもらうとか、いま卵はこういった状況ですって写真を送ってもらうとか、これすごいメリット。本当に私、このオンライン診療というのがようやく広まりかけてはいるけれども、もっとスタンダードになるべきだと思います。

田中: そうなってくれると良いと思ってます。

トシ: ありがとうございます。
 田中さん、このCLINICS事業の目標として未来像というか、そういった思いはどういった形なんですか?

田中: ありがとうございます。僕たちCLINICS事業というところでは、今お話しさせてもらったこのオンライン診療の仕組みであったり、あとは実はその電子カルテからそのままオンライン診療につながれる、僕ら自身が作っているCLINICSカルテというサービスですね。こういったところも一緒に提供させてもらってます。
今、われわれ自身がよりこのCLINICS事業であったり、プロダクトを通じて実現していきたいなと思っているのは、より全国の医療機関さまと患者さんがつながっている状態ですね。こういった状況を作っていけるとすごく良いんじゃないのかな、と思っています。
このオンライン診療というところに関しても、ただ、今のコロナウイルス関連の一過性のブームみたいな形で終わっていくのではなくて、もちろんこれをきっかけにしながら、本当に使われるべきシーンでは当たり前に使われているというそういった文化にまでしていきたいなっていう。ここでもっと使えたら便利なのにな、って普通に誰しもが思うようなところで当たり前に使われている。
ただ、そこは患者目線だけではなくて、医療者目線を持って安全性であったり安心みたいなところも含めて文化になっているという状況を作っていきたいと思ってますし、あとは単純にそのオンライン診療というところだけではなくて、通常、先生だったり看護師の方が観察の記録ってやっぱり付けてるんですね。その観察の記録を付けているものからそのまま、この人はオンライン診療した方が良いからビデオチャットをつなごう、であったり、この人はオンライン診療じゃなくてこれは来てもらった方が良いから次、来院の予約を取ってもらおう、みたいな形で、普段から先生であったり医療者の方々が見ている患者さんのデータというところと、あとは患者さんが持っているわれわれCLINICSアカウントというそれぞれのアカウント、決済データまで持ったものを使って予約を取ったりビデオチャットを受けたりしますので、院内のデータと院外のそれぞれのユーザー、患者さんが持っているデータというのがすごくスムーズにつながって、必要に応じたやり方でコミュニケーションができたり、来院を促したりできるような、そんな世界が実現できるとやっぱり医療って変わっていくんじゃないのかな、と思ってまして。
なので、そういった観点でこういったシステムが当たり前になっていれば、より患者さんも病院が近い存在になっていくので、病気をほっといて重症化しちゃったとか、後戻りができなくなっちゃうみたいなそういった不幸も減っていくと思いますし、医療機関としてももっと早くつながれたら救えたのに、であったり、もっと早くできたら、もっと本当に簡単に治療って済んだのに、みたいなところを無くせるような、こういった世の中にできるとすごく嬉しいな、と思いながら事業を進めてますね。

トシ: いやあ、ありがとうございます。私、話を聞いて、これやっぱり必要だと思います。私、今2、3カ月に1回通っているところがあるんですけれども、これ本当に薬をもらいに行くだけです。そうすると1年に6回ぐらい行くんですね。それだと、その時期によって風邪をひいてらっしゃる方が多い時期であったり、インフルエンザの時期とかある訳ですよ。そうなるといつも先生が言うんです、こんな時期にごめんね、と。この薬をもらうためだけに来てるんだけれども、やっぱり会わなきゃ駄目だから、ってことをおっしゃるんですよね。
このオンライン診療がこのクリニックに導入していただけたら、僕はもう行く必要無くて。この薬をもらうために先生とオンラインだけで済ませて、近くの薬をもらいに行くだけで話は済むので。むしろそういった形にした方が効率化という意味と、あとその今のこの医療を受ける側としての変化はそろそろ必要ですね。

田中: そうですね。そう思います、本当に。

トシ: さっきおっしゃっていた電子カルテの方も関わっているんですか?

田中: そうですね。実は2018年から、CLINICSカルテというカルテ自身も作ってるんです、われわれ自身で。われわれのCLINICSカルテとこのオンライン診療のシステムを一緒に使っていただくと、本当にカルテから患者さんを呼び出してビデオチャットをつなぐという全てが本当にシームレスにつながる世界が実現できるんですよ。
 なので、もちろんカルテっていろんな要件だったり、診療科によっていろんなこだわりがある先生がいらっしゃるので、全ての先生が今すぐ使えるものかというとそこはいろんな難しさがあったりはするんですけれども、ただ、使っていただいている先生、しかもオンライン診療も活用いただけるとすごくご好評いただいてますし、医療機関のオペレーションとか運営という意味でもすごくやりやすくなってくるんじゃないのかな、と思ってますね。

トシ: なるほど。CLINICSっていう事業は、メドレーという会社ですね、実際にはクリニックとしての変化だけではなくて、全国の医療という分野の仕組みから大きく変えようという動きがあるんですね。

田中: そこまでできたら嬉しいですね。

西村: 田中さん、最後に皆さまにメッセージをお願いします。

田中: はい。僕たちメドレーは、このオンライン診療という文化は未来から見たら絶対に必要なものだと思って事業を行ってます。未来の当たり前を作るという観点でいろいろ大変なことはあるんですけれども、新しい文化を作るという意味で日々、このCLINICSというプロダクトを通して医療の現場の皆さま、患者の皆さまに新しい体験を届けられれば良いな、と思って頑張ってますので、ぜひオンライン診療をやっている医療機関さま、クリニックさま探していただいて、使っていただけると嬉しいなと思ってます。ありがとうございました。

西村: ありがとうございました。株式会社メドレー執行役員、CLINICS事業部長、田中大介さんでした。ありがとうございました。

(二人): ありがとうございました。

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