知りたい!“先進“不妊医療 | アイジェノミクス・ジャパン

妊娠率を上げ流産率を下げる、先進不妊治療検査情報・病院検索専門サイト

Vol 49:EMMA検査とALICE検査についてのQ&A~何を診る検査? 子宮内の細菌環境について~

西村さん、宮部さん、トシさん

病院の先生方をゲストにお招きし、不妊治療の最先端医療技術についてわかりやすくお伝えしていきます。今週のテーマは「EMMA検査とALICE検査についてのQ&A」~何を診る検査? 子宮内の細菌環境について~

番組情報

放送分:2019年4月7日放送分
ゲスト:遺伝子検査会社アイジェノミクス・ジャパン 宮部祐輔さん
テーマ:「EMMA検査とALICE検査についてのQ&A」~何を診る検査? 子宮内の細菌環境について~
FM西東京のページ:こちら

番組を聴く

番組紹介

ここからのお時間は「妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ」をお届けします。
最近「妊活」という言葉をよく耳にしませんか?
妊娠の「妊」、活動の「活」、ひとことで言えば文字通り「妊娠するための活動」という意味があります。
まさに妊活中のあなたに届けていく20分間です。

この番組では、ゲストをお迎えし、テーマに沿って不妊治療の最先端技術をご紹介していきます。
お話を進めていただくのは、スペイン発の不妊治療を専門とした遺伝子検査会社アイジェノミクス・ジャパンの技術責任者で、工学博士のトシさんです。トシさん、よろしくお願い致します。

番組内容

トシ: よろしくお願いします。今日もスタジオにラボチームの宮部祐輔を連れてきて、EMMA、ALICE、子宮内細菌叢(そう)の検査についてQ&Aですね。お話しさせていただきます。

西村: はい。宮部さん、今週もよろしくお願いします。

宮部: よろしくお願いします。

西村: 今週もトシさん、それから宮部さん、よろしくお願いいたします。

(二人): よろしくお願いします。

西村: アイジェノミクスの若きホープ。

トシ: そうです。

西村: 改めて皆さんに自己紹介お願いします。

宮部: ラボチームで検査をしております、宮部祐輔といいます。仕事内容としては検体の受領をしたりですとか、DNA抽出などの実験を行ったり、あとは結果レポートのチェックをして2回目検査された患者さんとか1回目の内容と合ってるかとか、そういう細かなところもチェックしてたり、そういうような仕事をしております。

西村: 昨年の7月に入社されたばかりということなので、トシさん、ということは、人形町にありますアイジェノミクス・ジャパンのオフィスから桜が見える、と昨年教えてくださったじゃないですか。

トシ: ああ、そうですね。

西村: まだその桜を宮部さんは?

トシ: 見てないですね。結構きれいなんですよ、本当に。

西村: ねえ。なので、春を一緒に迎えられる。

トシ: そうそう(笑)

西村: はい(笑) 宮部さんと一緒に。はい、今週もお届けしていきたいと思います、よろしくお願いします。
 さて、先週はERA検査についてお届けしましたが、今週はEMMA、それからALICEというこちらの2つの検査についてご紹介を進めていきたいと思います。
 EMMA、ALICE検査。何を見る検査なんでしょうか、トシさん?

トシ: このEMMA検査は、子宮内の細菌叢を調べる検査になります。この調べるといっても従来だと、ただ細菌培養とかしたりするんですが、私たちのこの検査は次世代シーケンサーという装置を使って子宮内膜の組織、採取して私たちで受け取るんですが、その中にいたどういった菌が存在していたのかっていうのを網羅的に、検出されたものはすべて出す、といったスタンスで行っている検査となります。
 この検査で私たちは何を見ているかといいますと、ラクトバチルスが多い方が良いですよ、というようなことを私たちこう言いたくてですね。

西村: ラクトバチルス、とは?

トシ: そう、これ、ラクトバチルスとは。ちょっと宮部くん。ラクトバチルスについて説明してあげていただけますか。

宮部: はい。ラクトバチルスは、世の中では乳酸菌とかと呼ばれているんですが、正式に言うと乳酸菌にもいろいろな種類がありまして、その中の一つの種類がラクトバチルス属というもので。弊社で推奨しているのはこの乳酸菌の中のその一つの種類のラクトバチルス属を膣剤として入れていただくことを推奨しています。

西村: 今出てきた乳酸菌という言葉でございます。先週もご紹介しましたママ向けメディア「ママタス」というウェブメディアでも「乳酸菌で妊娠率(※記事では妊娠力)が上がる!?子宮内環境を整えよう」ということで、このアイジェノミクスのことがご紹介されておりますけれども、乳酸菌で妊娠率が上がる。これもね、この番組でも何度もご紹介はしてるんですが。

トシ: このラクトバチルスなんですが。私たちEMMA検査で網羅的に菌を調べます、と。何を私たちそこで見てるかと言うと、検査した菌を出すだけではなくて、ラクトバチルスが増えやすい環境かどうかを見ているので、もし他の菌がたくさんあってラクトバチルスよりも強い菌がいた場合は、私たちは抗生剤を提案させていただきます。そういったのを見ているのがこのEMMA検査になります。
 もう1個、ALICE検査。これは、感染性の慢性子宮内膜炎に関与しているといわれる悪玉菌、まあ病原菌ですね。これらがいたのかいなかったのかを見る検査となっております。 
私たち、10種類を挙げて病原菌として見ているのですが、実際その10種類を見て、ある一定以上存在していた場合は、その菌に対しての抗生剤を提案するといった検査も行っております。
 実際このEMMA、ALICEというのは、EMMA検査を受けていただければALICE検査が付いてくると思っていただければ良いかと思います。

西村: ALICE検査などを受けることによって、もうピンポイントでこれ、みたいなふうに分かるもの?

トシ: そうですね、今、世の中すごくなって、次世代シーケンサーというこの次世代のシーケンサーですね、これの登場によって検査方法が大きく変わりつつあるかと思います。これによってどの菌が何パーセントいたのかというところまで分かるようになりました。

西村: へー。

トシ: そうなんです、従来だと細菌培養だと、細菌培養できるものとできないものが存在してしまう。あと、何パーセントいたかどうかってのは分からない。菌がいたかどうかしか分からない訳です。でもただし私たちのこの検査ではどの菌が何パーセントいたのかというのが分かる検査となります。

西村: はい。そして、宮部さん。先週ね、ERA検査についてご紹介をしたんですが、今週ご紹介しているEMMA、それからALICE検査と、この先週ご紹介したERA検査。どのような違いがあるんでしょうか?

宮部: ERA検査は着床の窓の時期を特定するための検査ですが、EMMA、ALICEは子宮内細菌環境を見る検査となっています。
トリオ検査としてERA、EMMA、ALICE3つの検査を同じ検体で検査することができるんですが、ERA検査の方では子宮内膜のRNAを見ているんですが、このRNAというのはDNAという遺伝子からRNAに翻訳されて、そしてタンパク質になっていくんですが、このタンパク質になる途中のRNAという成分を見てERA検査は検査をしています。
EMMA、ALICE検査の方では、細菌のDNA、遺伝子そのものを見ているので、検出方法も異なり、同一検体から検査することができます。

トシ: なので私たちもよく、これも質問であるんですが、ERA検査結果は出たのに、EMMA、ALICEの検査結果が出なかったのはなぜですか? とか。逆もあります。EMMA、ALICEの結果は出たのにERA検査の結果が出なかったのはなぜですか? とありますが、見ている成分が違うのでそういったことが起こりうる、ということになります。

西村: 『妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ~』。今日はアイジェノミクス・ジャパン技術責任者で工学博士のトシさん、そしてラボチームより宮部さんにご出演いただいております。後半もよろしくお願いします。

(二人): よろしくお願いします。

西村: 宮部さん。お伺いしてて思ったのが、私たち生きてるといろいろなところに様々な菌があって、例えばおなかの中にも。

トシ: もちろん。

西村: 腸内細菌とか、お口の中とか(笑) いろんなところに菌がいて、それは悪い菌ではなくて、体の中に必要な菌というのもたくさんいますよね。
で、この子宮内にある細菌を、そもそもなぜ調べなければいけないのかな? っていうところを皆さんにご説明いただけますか?

宮部: 私たちの体の表面とか腸内にもいろいろな細菌がいると思いますが、正常な女性の膣内にはラクトバチルス属と呼ばれる細菌が豊富に存在しています。その女性の膣内に生息して膣内環境を正常に保っている乳酸菌をデーデルライン桿(かん)菌といいます。このデーデルライン桿菌とは特定の菌種を指すものではなくていろいろな種類がいるんですが、それの構成される菌の総称となっています。
このデーデルライン桿菌は膣上皮のブドウ糖を栄養源として、ブドウ糖を分解して乳酸を作ります。この乳酸という物質のおかげで膣内のphが常に酸性に保たれていて、他の病原細菌の侵入とか増殖を阻害して、その悪い菌が増殖しないようにしているんですね。
このようにラクトバチルスというものは生体内のバリアとして役割を果たしているものがあり、そもそも従来子宮の受精卵が着床する子宮内膜は無菌状態であると考えられていたんですが、しかしその近年の研究で、膣と同様に子宮内膜にはラクトバチルス属の菌が子宮内の常在菌として存在して、子宮内の環境を良くして、その生体バリアの機能を果たしていることがわかったんですね。

西村: 今お伝えいただいた、デーデルライン桿菌。合ってます?

トシ: 合ってますね。

西村: 合ってますか? そうやって女性の膣内を健康に保ってくれるための良い菌がある、と。

トシ: そうです。

西村: で、以前この放送でお話しいただいた先生から伺ったお話で、ボディーソープとかもヨーロッパではちゃんとその膣周辺を洗うときの女性用のせっけんっていうのをヨーロッパの皆さんはもう当たり前に使ってらっしゃると。で、日本でも売ってるんだよ、っていう話があって。私はもう、ボディーソープを買うときに、あ、どれが良い匂いかな、みたいな(笑) なんかそういうふうに。

トシ: それだけで悩んで。

西村: そうそう、思って。やっぱり清潔に保った方が良いと思うから、生理のときとかもそうだと思うんですけども、やっぱり蒸れたりとかするので、まあ、ごしごしまでとは言いませんけれども、もうなんか、せっけんでばしばし洗って(笑)

トシ: いやいや(笑)

西村: だけれども、そういうせっけん一つにとってみても、良い菌もあるから女性用のソープを使った方が良いんだよっていうふうに先生からお話しいただいて。えーってちょっと目からうろこと言いますか。

トシ: そうですよね。私たちも日本でそういうのがスーパーで売ってるの知らないし。

西村: でもね、そういったものも健康な菌を保つためにも、そういう女性用のソープを使った方が良いというのも、これも有効なことなんでしょうね。今なんか、お伺いしてて思い出しました。良い菌を保つというところだと思います。

トシ: 私たちの方ですね、本社の方ではもちろん研究開発部があってですね。2016年にある一つの論文を報告しました。これは今、私たちが話しているEMMA検査の元となった研究論文なんですが、これ何を出したかというと、弊社のモレノという彼女がですね、子宮内にラクトバチルスがたくさんいる人たちがいて、また、ラクトバチルスが少ない人たちもいるよっていうのを不妊症の患者さんたちの中で見つけた訳ですよ。じゃあ、ちょっとそのグループを作って、まとめて、その人たちがその後どれだけ早く妊娠、正出産までいくか調べていた訳です。そうしたら、ラクトバチルスが多いグループの方が、少なかったグループよりも明らかに妊娠率、生児出産率も含めて高かった訳です。これが分かったのがそのときの、2016年の論文になります。
ここで大事な点、二つあります。一つは、ラクトバチルスが少なかったグループでももちろん妊娠されて正出産されています。なので必須では無いということです。これ、大事な点です。もう一つ。ラクトバチルスが少ないグループの方たちにですね、じゃあその後、増やしてあげた後、妊娠率が上がったのかどうなのか。ここは今まだ研究段階です。これは今日私、伝えなきゃならないと思います。

西村: はい。そしてこのEMMA、ALICE検査。こちらを受けたときにもし異常が見つかった場合。こちらはどうしたらよろしいでしょうか?

トシ: 異常が見つかった場合、ラクトバチルスが少ないときのパターンと、病原菌がたくさん発見された場合。この二つのパターンがあるかと思います。
 まず、ラクトバチルスが少なかったときのパターン。この場合は、子宮内の細菌叢のバランスを見て、私たちの方、抗生剤を提案するケース、提案しないケースがあるので。提案している場合は、一度抗生剤で治療いただいて、その後ラクトバチルスの膣剤を入れてほしいと思っています。
 もう一つのパターン、病原菌があった場合。これはもう明らかに、抗生剤をちょっと使っていただいて、その後、本当に菌がちゃんとやっつけることができたかどうか、再検査まで行っていただきたいと思っております。
やはり私たちのこの検査、その菌が耐性菌を持っているかどうかまでは分かりません。再検査してみて初めて分かります。菌が全然殺せてないとか、菌が明らかに減っているとか、そういったのが分かります。そこでもし耐性菌ということが分かれば、私たちは次の抗生剤の提案をさせていただきます。
 ラクトバチルスの膣剤なんですが、これはもうサプリメントですので、使っていただくのは1日1回、生理の終わりかけから使っていただきまして、胚移植の前までとなっております。これはもう本当に、ラクトバチルスの膣剤を販売されているところの説明書があるかと思います、それに従ってもらえば、と思います。

西村: そしてこのEMMA検査、ALICE検査を受けられる方から多い質問はトシさん、ありますか?

トシ: 一番やっぱり多いのは、ラクトバチルスの膣剤ですね。どれだけ使ったらいいですか? っていうのが結構あります。もちろん、基本は説明書に従ってほしいと思うんですが、私たちの方は、まあ1週間から10日であれば良いというふうには聞いています。
 そこからよくあるのはEMMAの検査の結果で、ラクトバチルスがとても少なかった、と。0パーセントとか数パーセントしか無かったと。その場合に1日1錠が普通なんですが、1日2錠入れた方が良いですか? とかあったりとか、ずっと使っても良いですか? とか聞きます。私たちの方は、1日1錠で良いと思ってます。その代わりもうちょっと長く使ってもらった方が良いと思います、という話をさせてもらいます。なので、1周期だけではなくて、次の周期も使っていただくというのをお話しさせてもらっています。

西村: さて、お時間となりました。今日はアイジェノミクス・ジャパン技術責任者のトシさん、それからラボチームより宮部祐輔さんにご出演いただきました。宮部さん。

宮部: はい。

西村: せっかく2週に渡ってご出演いただいたので、最後にリスナーの皆さんにメッセージ頂戴できますか?

宮部: はい。今回のラジオで話した内容が、妊活をされている患者さんの少しでも役に立てばと思っておりますので、何か気になるご質問がございましたら、アイジェノミクス・ジャパンの方にお問い合わせいただきますようお願いいたします。

西村: お電話はいつも宮部さんは「はい、アイジェノミクス・ジャパン宮部です!」というふうに言ってらっしゃる?

宮部: 取ってます。

(二人): (笑)

西村: 取ってます(笑) ぜひご質問などお待ちしております。

関連記事

コメントする

コメント無し

コメント無し