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Vol 53:「 男性因子 」~ 精子のDNA断片化について ~

トシさん、岩本豪紀先生、西村さん

病院の先生方をゲストにお招きし、不妊治療の最先端医療技術についてわかりやすくお伝えしていきます。今週のテーマは「 男性因子 」~ 精子のDNA断片化について ~

番組情報

放送分:2019年5月5日放送分
ゲスト:武蔵境いわもと婦人科クリニック 岩本豪紀先生
テーマ:「 男性因子 」~ 精子のDNA断片化について ~
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番組紹介

ここからのお時間は「妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ」をお届けします。
最近「妊活」という言葉をよく耳にしませんか?
妊娠の「妊」、活動の「活」、ひとことで言えば文字通り「妊娠するための活動」という意味があります。
まさに妊活中のあなたに届けていく20分間です。

この番組では、ゲストをお迎えし、テーマに沿って不妊治療の最先端技術をご紹介していきます。
お話を進めていただくのは、スペイン発の不妊治療を専門とした遺伝子検査会社アイジェノミクス・ジャパンの技術責任者で、工学博士のトシさんです。トシさん、よろしくお願い致します。

番組内容

西村: 今週も始まりました、先週より引き続いて武蔵境いわもと婦人科クリニックより、岩本豪紀先生のご登場です。岩本先生、よろしくお願いいたします。

岩本: よろしくお願いします。

西村: 先週の放送のエンディングの頃に、すごい話が、実は盛り上がったことがあって。

トシ: そうです。着床の窓と、男の子、女の子っていうところのね。もうちょっと話したい(笑)

岩本: 着床の窓。それこそERA検査、挙げてみるとプロゲステロン使って何時間後ぐらいにピークが来てますよっていうのが分かるんですけれども、例えばその、幅っていうのは実はERA検査は分からない。

トシ: 分からないです。そうなんですよ。

岩本: その幅が広く開いている人と、狭く開いている人と、って多分いると思うんです。例えばテレビとかでよく見る10男6女、大家族のお母さん、ね。あのお母さん、多分すごい広いんじゃないですかね? なのでDAY5胚盤胞、DAY6胚盤胞、DAY7胚盤胞。

トシ: すべてくっ付くんですよ。

岩本: 一方で、なかなかその結果が出ないって人、もしかしたら狭いのかもしれないですね。もう、ピンポイントでそこに赤ちゃん、卵が胚盤胞になってくれないとくっ付かない。なのでなかなかうまくいかない、なんて理由もあるかもあるのかもしれないですね。想像するといろいろ楽しいんですよね。

トシ: それで、その卵の派生が早いものが、ねえ。

岩本: そうですね、そうすると男の子3兄弟のお母さん、女の子3姉妹のお母さんですね。単なる8分の1の確率なのかなって思うかもしれないんですけど、もしかしたら偶然じゃないのかもしれないな、と。

トシ: かもしれないって思うとちょっと、どんどん出てきますね。

岩本: そうです。なので、後はそのウインドウが開いている時間によって。実は、男性と女性の比率って1対1じゃないじゃないですか。ちょっと男性の方が多いんですよね。なので、そういうのも想像すると、実はそこが開いている人が多いのかもしれないですしね。

トシ: なんか、関係してる。

岩本: そう考えるといろいろ結びついていって、点が線になって、線が面になっていって。生命現象って面白いなって思うんですよね。

トシ: さっき、あの話も。プロゲステロンの代謝も。

岩本: そうですね。なので、プロゲステロンも全部の患者さんに同じように同じ量を使うっていうのを、まあどこのクリニックでもやってるんでしょうし、うちでももちろんやってるんですけれども、それをアルコールに置き換えてもらえばすごい分かりやすいんですけどね、お酒も、すごい強い人もいれば、全然飲めない下戸の人もいる訳ですからね。

トシ: そうそう。

岩本: アルコールの代謝が得意な人もいれば、苦手な人もいる。結局、プロゲステロンの代謝とかっていうのも同じだと思うんですね。プロゲステロンの代謝が苦手な人はずっとプロゲステロンが効きっ放しになって、そうすると、もしかしたらウインドウが広がってたのかもしれない。

トシ: 長いかもしれない、そうですね。

岩本: プロゲステロンの代謝が得意な人ってのは、どんどんプロゲステロンが壊されちゃうので、着床をなかなかしにくくなっちゃったり、とかっていうのがあるのかもしれない。想像すると面白いんですよね。

トシ: 尽きないですね、これね。ちょっと先週の話、長過ぎましたが。

西村: 先生。武蔵境いわもと婦人科クリニック、先週もどんなクリニックかって少しお話しいただいたんですけれども、いろんなSNSをされてらっしゃって。
私はツイッターをまず拝見して。ホームページを見るといろいろまた情報が出ていたりだったりなんですが。先生のツイッターが、ドクター「I」?

岩本: はい(笑)

トシ: ドクター「I」なんです。

西村: ドクター「I」@武蔵境いわもと婦人科クリニックっていうツイッターでございます。ぜひ皆さん、まずは先生のツイッターをすぐ。今すぐフォローしてください(笑)

全員: (笑)

西村: で。先生のアイコンがこれ、あの。ドラゴンボールの、亀仙人のところのお顔が岩本先生ですね。

岩本: そうです、そうなんです。

トシ: そっくり。

西村: そっくり。これはいつからこのアイコンを使われてらっしゃるんですか?

岩本: 患者さんに何か情報提供をとにかくやろうって考えてて、まあブログ使って、動画使って、ってやってたんですね。
ポスターってのもちょっと使ってみようと思って、そのポスターのところで、僕をイメージするものが出てこないかな、と思ってイラストレーターさんに描いてもらったんですけれどもね。

西村: もともとドラゴンボールがお好きでらっしゃるんですか?

岩本: そうですね、ドラゴンボールは登場人物、髪の毛無い人が多いじゃないですか。

トシ: (笑)

岩本: 親近感を覚えるんですよ(笑)チャームポイントが地肌なんでということで。
 ぜひそれで描いてください、ってお願いしました。

トシ: 面白い(笑)

西村: そのドラゴンボールの亀仙人が杖を持ってて、腰にこう手を当てているポーズなんですけど、それと同じようなポージングの、まず先生のイラストがアイコンになってて。でも、他のドラゴンボールキャラクターをオマージュしたイラストもあるんですよね?

岩本: そうですね、もう、ナッパのね。筋肉隆々のやつでね。ちゃんとハゲキャラで描いてもらってますんで、はい。

トシ: (笑)

西村: あのこれ、患者の皆さまからつっこみというか。

岩本: ああ、患者さんで、それこそ妊娠してもらうのにちょっと苦労した患者さんが感激してくださってですね、それの、なんていうんでしたっけ、フィギュアでしたっけ? 作って来てくれた患者さんがいるんです。

(二人): えーっ?

トシ: すごい。なんと。

西村: ちゃんとご自身で組み立てて?

岩本: そのフィギュアを作ってくれる人がいるらしいんですけどね。作ってきてくれましたよ。

西村: それをクリニックに飾ってあるんですか?

岩本: はい、飾ってあります。

トシ: いやあー。

岩本: Yさん、聴いてますか?

(全員): (笑)

西村: へえー。そうなんですね。

トシ: まさか、そういうふうにつながるとは思わなかった(笑)

西村: いや、なんかでも、こういうイラストひとつ、アイコンひとつとっても、先生のお人柄というか、が伝わってくるなっていうところだと思うんですけど。

岩本: そうなんですよね。まあ、楽しくやってほしいんですよね。本来、生殖って楽しいことじゃないですか。ぜひとも皆さんに楽しくやっていただければ。
妊娠、妊娠、ってなっちゃうと、うまくないなって感じですね。笑う門には福来たるでどうでしょうかね。

西村: そして、先生のクリニックの中ではポスターがいろいろこう貼られていて、情報提供がその中であったりとか、後なんか動画での、こう皆さんに見ていただくコンテンツもあるんですか?

岩本: そうですね。いろいろ、僕が一人の患者さんに全部のことを話し切るってのは到底不可能なので、患者さんたちが興味を持った、あるいは知りたい情報というのを取捨選択してもらって、判断していくのに役立ててもらえればな、という観点で作っているんですけどね。ちょっとやり過ぎなところもあるかもしれないですけど(笑)

トシ: でも、一つ一つはすごく濃いんですよ。見てしまう。

西村: そして、この放送もめちゃめちゃ濃いですから。だって、妊活ラジオでまさかドラゴンボールのキャラクターの話が出るとは誰も思ってないと思いますけれども。

トシ: 僕はまったく思ってなかった。

西村:  でも、こうやって音声で、まあ、ラジオでございますから、音声で情報配信というこのスタイルは、岩本先生、今までは?

岩本: いや、やってないですよね。直近、ユーチューブ使おうかなとか実は考えてたんですけれども(笑)

トシ: ユーチューバー(笑) すごい。

西村: ね、だからもちろんその動画でね、目で見る、それかポスターでクリニックで実際に情報を入れるのもそうですけど、音声で今日も聴いていただいて。

岩本: そうですね。そんなふうな感じで患者さんたちが、ドクターからやれって言われたからやった、っていうんじゃなくてね、自分たちでこれをやりたい、って感じで選んでもらうと、結果が良く出てくれればもちろん良いんですけれども、うまくなかったときも私が選んだんだから納得できるんじゃないですかね、って思ってるんです。

西村: さて、引き続き武蔵境いわもと婦人科クリニックの岩本豪紀先生とお話を進めてまいりましょう。

トシ: 今日のテーマ『男性因子』になります。先生、男性因子。実際、もう前から、最近になって言われてきてるのはやっぱり、女性因子だけではない、と。男性因子も。

岩本: どうしてもこの不妊治療の世界ってのは、僕もそうなんですけども、産婦人科の先生っていうのが治療として入ってくるというバックグラウンドが強くありますので、女性を見るのは得意なんです、先生方が。
 一方で、じゃあ男性に触れたことがあるかというと、実はあまり無い、経験が無いという先生も多くいると思うんですね。実際、僕もその不妊治療のトレーニングに行くまでは男の人の点滴すらとったことが無いという生活でしたけれども。
なので、その男性不妊のトレーニングに行くと、やっぱり不妊治療というか赤ちゃんを作るというのは女性だけ、卵子だけではできないな、精子がすごい大事なんだな、というのがもう痛感できるんです。

トシ: やっぱりそうですよね。男性因子というのでこれ本当に、無精子症から始まって、精子が少ない、精子はあるけど奇形、いろいろこうありますもんね。

岩本: そうですね。不妊治療の歴史、まあご存じの通り、顕微授精が1992年に世界で初めて報告されているんですけれども、数との挑戦という歴史があるんですね。もう、精子の数が少ないご主人さんのカップルに妊娠してもらおう、ということでどんどん突き詰めていって、最終的に顕微授精という形で実を結ぶわけですが。

トシ: 直接、卵に精子を入れるっていう話がそこに生まれてきたんですね。

岩本: そうすると、顕微授精は理論的には確かに一匹の精子がいれば妊娠に至る。もうこれですべての男性不妊が解決した、ってなったかっていうと、実はそうはならなかったっていうのが今の世の流れですね。
 精子にはどうやら数だけではなくて質がある。要するに赤ちゃんになりやすい精子と、なりにくい精子っていうのがいるんだろうってのが今、直近の考えられ方だと思うんです。
 ご主人さんが出した精液中からなるべく良い精子をセレクションしよう、っていう動きってのもいろいろあります。

トシ: あります。私、こないだ学会に行ったときに、私たちが出したブースのまさに隣が、精子を採った後に元気の良い精子を摂ってくるデバイスといって、そういったのを出してましたね。

岩本: なので、たくさんいる精子の中からなるべく良い精子を選び出そうということでいろんな工学技術が進歩してきたっていうのもあるんですけれども、実は残念ながら今のところエビデンスとしてはあまり良い成績が出てないようなんですね。
 どちらかというともう、今の考え方としては大本、ご主人さんが出してくる環境を良くしよう、要するにもう、あの。

トシ: ああ。そっちなんですね。

岩本: という流れなんですね、イメージで言うとね。
ご主人さんが出してくる精液というのを、川をイメージしてもらうと良いんですけれども、もう本当に濁ったドブ川みたいなそういうイメージの精液の方からも、清流でさらさらで上流のきれいな水の中に住んでいるような精子、そういう精子が住んでいる環境っていうイメージなんでしょうかね。そういうのに注目していくとより良い精子っていうのが出てくるようになってくるのかな、というような感じです。なかなか面白い世界ですよ。

トシ: 確かに精子っていうのは、3日サイクルか4日サイクルかでこう、なんかありますね。

岩本: はい。なので、その精子の質を良くするっていうのは実は結構比較的、不妊治療の世界では容易にできる可能性があるって考えられています。
 卵子の質を改善するというのは非常に難しいんですけれども、精子の質っていうのは実は射精回数を増やすだけで良くなる。

トシ: あ、やっぱそうなんですか? へえー。

岩本: 後はそれこそ、たばこ吸ってらっしゃるご主人さんは禁煙してもらうだけで良くなってきますし。後は入浴習慣、サウナに入ると駄目とかね、あれはまさにそうなんですけども、そのように精子の質を変えるというのは比較的容易にできる可能性があるのかな、といった感じですね。なので、それに早く気付いてあげるっていうのがすごく大事だと思うんですね。

トシ: 夫婦で、本来ならばクリニックに一番最初から来た方が近道なはずですね。

岩本: そうですね。ご主人さんの出してくる精液の環境というか品質というのはこれ、ご主人さんにリアルにあって。精巣、まあ、睾丸(こうがん)ですね、触らせてもらうとそれだけでイメージわくんですよ、慣れてくると。

(二人): へえー。

岩本: 慣れてくると、あっ、このご主人さんいけてる。あっ、このご主人さんちょっと厳しそうだ、これもうちょっとやった方が良い。もう、手に伝わるんですね、本当に。触るだけで分かるようになってきます、慣れると。

トシ: やっぱ、職人。

岩本: (笑) いやいや、慣れなんですよね、本当に。触って1秒で分かるんですよね。あっ、これいける、って。そうなんです、そのたった1秒、2秒。あるいは1回触るだけ、その努力だけでレスキューされてくる、救われてくる患者さん、ご夫婦ってのはたくさん多分いるんだろうなっていうのが僕の感想なんですよね。

トシ: じゃあやっぱり、本当にもう一番最初から、俺は関係無いよってこういう方であっても、まず行って、岩本先生に見てもらう、と。

岩本: (笑)

西村: だってまず、たばことか結構分かりやすいのかなと思うんですけど、サウナとかってむしろ汗が出て新陳代謝が良くなるし、疲れもこう出てすっきりするなあ、みたいなふうに、健康のためって思いながら入られてらっしゃる方もいらっしゃると思いますから。

岩本: 熱、あったまるっていうことはその活性が上がるのは確かなんですけど、これは壊す方の活性も上がるんですよね。精子に関しては作る活性も上がるんでしょうけれども壊す活性の方がより上がっちゃうんで、なのでバランスが崩れちゃうんですね。

トシ: なるほど。

西村: だからまずはご主人も、パートナーの方も一緒に。

トシ: そこが一番ですね。

岩本: そうですね。ご主人さんが意識してもらって、ご主人さんは自分の出してくる精子の品質管理をする。これが妊活男子の義務でございます(笑)

トシ: おお、妊活男子ですね。これは(笑)

岩本: そうですよね。ぜひとも、僕が出した精子はピカイチだ、これを常に続ける。それぐらいにぜひやってもらえると嬉しいな、と思うんですけどね。

西村: さて、お時間となりました。今日は武蔵境いわもと婦人科クリニックの岩本豪紀先生をお招きし、アイジェノミクス・ジャパン技術責任者のトシさんと一緒にお届けしてまいりました。さて、来週の予告をトシさん、お願いします。

トシ: 来週は、その精子の核の中にあるDNAについてフォーカスしてお話ししていきたいと思います。

岩本: そうですね、精子の質っていうのが結局、その精子のDNAの状態イコールっていうふうに考えられているんですけど、直近はそれは視覚化できるようになっていますので、ぜひとも自分で見て対応すると良いと思います。

西村: はい、ありがとうございます。そして引き続き先生にはお話を伺ってまいりますので、今日話題に挙がりました先生のツイッター。まず皆さんぜひフォローを(笑) していただいて、はい、よろしくお願いします。

岩本: (笑) よろしくお願いします。

西村: それでは来週、同じ時間にお会いいたしましょう。

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