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Vol 2:年齢とともに考えられる不妊症の原因と治療

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Vol 2:年齢とともに考えられる不妊症の原因と治療・不妊症の原因

病院の先生方をゲストにお招きし、不妊治療の最先端医療技術についてわかりやすくお伝えしていきます。2回目の今回は、『卵巣の力の低下』『卵細胞の質の低下』『染色体の異常増加』など5つのポイントを中心にお伺いしていきます。

番組情報

放送分:2018年1月14日放送分
ゲスト:ウィメンズクリニック本町 院長 藤野祐司先生
テーマ:年齢とともに考えられる不妊症の原因と治療について
FM西東京のページ:こちら

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番組紹介

この時間は「妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ」をお届けしていきます。
最近「妊活」という言葉をよく耳にしませんか?
妊娠の「妊」、活動の「活」、ひとことで言えば文字通り「妊娠するための活動」という意味があります。
まさに妊活中のあなたに届けていく10分間です。

この番組では、ゲストをお迎えし、テーマに沿って不妊治療の最先端技術を紹介していきます。
お話を進めていただくのは、スペイン発の不妊治療を専門とした遺伝子検査会社アイジェノミクス・ジャパンの法人代表であり、理学博士のアンディさんです。

番組内容

アンディ: アイジェノミクス・ジャパンのアンディです。よろしくお願いします。
今日はウィメンズクリニック本町、院長の藤野祐司先生をお招きして、不妊治療の現状、及び原因と治療をテーマにしてお話しいただきます。

西村: それでは先生、よろしくお願いいたします。

藤野: 私、大阪からやってまいりました、ウィメンズクリニック本町の藤田と申します。今日はこの収録のために朝から新幹線を乗り継いで、西東京までやってまいりました。よろしくお願いします。

西村: さて、先生がクリニック代表をされていらっしゃいますウィメンズクリニック本町。こちらのクリニックについて皆さんにご紹介いただけますか?

藤野: はい。本町って言いますのは、私たちのクリニックは御堂筋。ご存じですよね、あのイチョウ並木。御堂筋の本町にあります。大阪のいちばん古くからある船場という町、その中にあるクリニックです。そこで約2年ほど、こつこつ頑張っております。

西村: そうなんですね。東京には結構いらっしゃる機会もあるんですか?

藤野: まあ、年に1回ぐらいかな。

西村: じゃあ、その1回の機会がまずこの1月にラジオの出演ということで、先生、よろしくお願いします。

藤野: お願いします。

西村: さて、アンディさん。話を進めていきましょうか。まず先生にどんなことをお伺いしますか?

アンディ: そうですね。まず不妊治療の、不妊症の現状についてお話を進めたいと思います。先生、まず出生率について少しお話をいただけませんか。

西村: わかりました。ところで皆さん、出生率が一番低いのは東京都やってことはご存じでしたか? 日本で一番低いのは東京都です。2016年、2017年やったかな、とうとう日本の赤ちゃんの出生数が100万人を切った、というのも事実なんです。そうすると、人口はどんどん減ってまいります。これはなぜかと言いますと、女性が結婚する年齢がどんどん遅れていってるという、こういうショッキングな事実がございます。この50年で、初婚年齢がだいたい4歳ぐらい高くなってます。そうしますと、治療にお見えになる方々の年齢も上がってきます。で、治療も難しくなってくる、というふうに言えると思います。
そうしましたら、なぜ年齢がいけば治療が難しくなるか? なぜ年齢がいけば不妊症になるか? いくつかの原因があるんですけれども、私は大きく分けてこれからお話しする五つの原因を考えています。
一番目。年齢による卵巣の力の低下。二番目、年齢による卵細胞の質の低下。

西村: 卵細胞の質の低下。うーん。

藤野: 年齢がいけば染色体の質も落ちてまいりますし、やはり卵子の質は落ちてくるってのは一般的に言われております。
三番目。先ほどお話しした、染色体の異常の増加。といいますのは、卵巣の中に長く留まることによって染色体の異常が起こってきます。そうすると、これから先、流産につながる可能性も高いと思います。
四番目。結婚が遅れると、妊娠までの期間が長くなると月経の回数、生理の回数が増えますから、それに伴う婦人病、特に子宮内膜症、子宮筋腫の合併ってのも増えてきます。
五番目。性交渉の回数の増加によるクラミジアの感染。この増加っていうのもあるかもしれません。この五つを僕は考えてます。

アンディ: 先生、先ほどの卵細胞の数が減少ということについて、今、不妊外来で来られる患者さんに年齢制限というのはありますか?

藤野: 妊娠率と考えるのであれば、やはり43歳まで、っていうのが一般的だと思うんですけれども。お子さんをご希望の方ってのはどんどん年齢増してますので、中には40代の後半の方も結構お見えになります。これが現状やと思います。で、そういう方々にどういう治療を提供していくか、日々悩んでいるのがわれわれの日常です。

アンディ: ありがとうございます。じゃあ、不妊症の原因と治療について、先生からお話をいただきたいと思います。

藤野: まず、不妊症の原因には三つあります。一つは女性因子。二つ目は男性因子。三つ目が、原因不明と言われているものです。ただ、この三つ目の原因不明と言いますのは、今ある医学の力では原因がわからないという。

西村: ふーん。そうなんですね。

藤野: 例えば着床の障害であるとか、遺伝子の異常であるとか、今の医療では調べられないものが原因不明の中に入っています。ですから、われわれとしたらその女性の要因、男性の要因というのは割と治療しやすいものです。
ここでひとつ、面白い話があるんですよ。

西村: 何ですか?

藤野: 男性の精子の数っていうのは最近少しずつ減ってるということなんですけれども、精子ってのは割と熱に弱いんですね。そうしますと、ときどき満員電車の中で、あるいは新幹線の中でよく見かけるんですけれども、ラップトップコンピュータを膝の上に置いてお仕事されてる方。

西村: あっ、多いですよね。新幹線なんてまさに、そういうビジネスマンの男性の方、多いと思いますけれどもね。

藤野: ラップトップコンピュータって、結構、熱持つんですよね。バッテリーのところ触ってみられるとあつっていう。

西村: 冬だとあったかいんですよ。

藤野: ところが、それが実は精子の運動力を低下させます。皆さん、気をつけてください。

アンディ: 先生。そしたら、熱いお風呂に入らない方がよろしいでしょうかね?

藤野: 一応、42℃がいいんじゃないでしょうか。

西村: あっ、そういうのもあるんですね。お風呂の温度もこういう冬だとアッツアツのお好きで入られる方多いかもしれませんけども、ゆっくり、あまり高い温度じゃないお風呂入る、ってのもひとつあるんですね。

藤野: ただ、風邪をひかないようにご注意をお願いします。

西村: そこですね。
ウィメンズクリニック本町、院長の藤野先生と一緒にお話進めていきました。

藤野: 来週はARTっていいます。assisted reproductive technology(アシステッド・リプロダクティブ・テクノロジー)。体外受精の意味です。体外受精のお話をさせていただこうと思います。

西野: はい。それでは藤野先生、そしてアンディさん。来週もよろしくお願いいたします。

アンディ: よろしくお願いします。

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