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Vol 3:体外受精

Tiempo de lectura: 1 minuto
Vol 2:年齢とともに考えられる不妊症の原因と治療・不妊症の原因

病院の先生方をゲストにお招きし、不妊治療の最先端医療技術についてわかりやすくお伝えしていきます。世界で初めて体外受精で赤ちゃんが誕生したのが1978年。今回は体外受精について。藤野先生と患者さんとの、心温まるエピソードもご紹介いただきます。

番組情報

放送分:2018年1月21日放送分
ゲスト:ウィメンズクリニック本町 院長 藤野祐司先生
テーマ:体外受精について
FM西東京のページ:こちら

番組を聴く

番組紹介

この時間は「妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ」をお届けしていきます。
最近「妊活」という言葉をよく耳にしませんか?
妊娠の「妊」、活動の「活」、ひとことで言えば文字通り「妊娠するための活動」という意味があります。
まさに妊活中のあなたに届けていく10分間です。

この番組では、ゲストをお迎えし、テーマに沿って不妊治療の最先端技術を紹介していきます。
お話を進めていただくのは、スペイン発の不妊治療を専門とした遺伝子検査会社アイジェノミクス・ジャパンの法人代表であり、理学博士のアンディさんです。

番組内容

アンディ: アイジェノミクス・ジャパンのアンディです。よろしくお願いします。
今日は先週に引き続き、ウィメンズクリニック本町の院長、藤野祐司先生をお招きして、ART、生殖補助医療をテーマにしてお話しいただきます。

西村: 先生、それでは今週もよろしくお願いいたします。

藤野: どうも。また大阪からやってまいりました。ウィメンズクリニック本町の藤野です。よろしくお願いします。

西村: お願いいたします。さて先生、通っていた皆さんとのエピソード、ございますか?

藤野: そうですね、私ども不妊症のクリニックをやってますと、やはり一番嬉しいのは毎年毎年、年賀状でお子様の成長を知らせていただける、そういう年賀状をいただくことが大変嬉しく思ってます。

西村: さて今日は先生に、アンディさん、どんなことをお伺いしていきましょうか?

アンディ: 今日は先生に生殖補助医療、英語ではARTという、不妊治療について紹介していただきたいと思います。

西村: 先生。最近、体外受精っていう言葉、また体外受精で出産をされた、っていうお声もかなり多くなってるんじゃないでしょうか?

藤野: そうですね。体外受精の数はここぐんぐん増えてます。体外受精って皆さん、新しい技術だと思われるでしょう? でも、実際に世界で最初に体外受精で生まれた赤ちゃんというのは1978年。もう40年経つんですね。イギリスで初めて出生されました。
その頃、体外受精は、IVF-ETって名前で呼ばれてました。ちょうどスピルバーグの『E.T.』という映画、あれが上映されてた頃なんですよ。非常にユニークなネーミングだね、ということで話題になったことを僕は覚えてます。
その体外受精ですけれども、日本で最初に体外受精でお子さんが生まれたのは1983年。そこから30年経ちます。前回、不妊症治療の高齢化っていうお話をしましたけれども、今実際に治療を受けてる方の平均年齢ってのはもう39歳。40歳に届こうかという高齢化が進んでます。そうしますと妊娠率っていうのは、やっぱり低いんですよね。採卵、卵子をとってそれを分母に妊娠率、出産率を出しますと、生残率、生まれてくる赤ちゃんの割合は100回の採卵あたり7人。要は7%ぐらいで、低いと言われてます。
昔は、卵子を採って受精させて子宮の中へ戻す、というこの一連の過程が流れてたんですけれども、日本の体外受精の特徴はいったん凍らせてしまうという凍結胚移植というのが中心になってます。実はそれが今の治療の7割ぐらいを占めてます。

アンディ: 先生。凍結胚移植について私も聞いたことがあるんですけども、海外での凍結胚移植っていうのは日本に比べて低い割合で行ってるそうです。日本の凍結胚移植のメリットに関して話していただけますでしょうか?

藤野: 凍結胚移植は、卵子の数をコントロールできるというメリットがあるんです。実は我々、体外受精をし出した頃というのは、受精卵を戻すのは一回に2個、3個戻したようなことが多々ありました。そうするとどういう結果になったかと言いますと、双子ちゃんの出産、三つ子ちゃんの出産というのがものすごい数で増えてきたんです。そうしますとやはりいろんな合併症が起こってきます。未熟児で生まれる確率がものすごく高くなってきます。
これではいけない、ということで2007、2008年でしたか、戻す受精卵を1個にしなさいという、そういうガイドラインができました。そこから凍結胚移植ってのは急速に盛んになりまして、今では移植胚っていうのは1個にしてます。そうしますと日本の多胎妊娠率、アメリカなんかでしたら多胎妊娠率がまだ20~30%あるんですけれども、今日本のこの体外受精、ARTでの多胎妊娠率というのは3%ぐらいに抑えられてます。
ちなみに自然妊娠の多胎妊娠率というのはだいたい1%ぐらいかなと言われているので、ほぼ自然の妊娠と同じぐらいの多胎妊娠率にコントロールすることが可能になってます。

アンディ: 私は学会で、凍結胚移植の妊娠率が新鮮胚移植より高いという発表を聞いたことがありますが、先生も実際にクリニックで移植した例の中で、そのような傾向がございますでしょうか?

藤野: 凍結胚移植の妊娠率は確かに高くなるんですよ。これはなぜかと言うと、特にこの頃の凍結胚移植というのは、胚盤胞期の凍結、要は卵子のクオリティが一番良い時に凍結するという方法を取ってます。それを子宮のコンディションが一番のときに戻すという、どっちもベストな状態で、ベストな卵子をベストな子宮に戻すということで妊娠数は高くなってきてます。今後もこういう方法が続けられていくでしょうと僕は思います。

アンディ: ありがとうございます。

藤野: 今回でここ二回目なんですけども、東京駅から一時間ぐらい?

西村: そうですね。

藤野: アンディさんに紹介いただいたんですけどね。西村さん、西東京市って、どこなんですか?

西村: もともとは西東京市、田無市と保谷が合併して西東京市という名前になったんですけども、先生が仰ってるように東京駅からだと1時間ぐらい、新宿だと30分圏内にございます。でね、今日、お話伺って、まあ、先生、まさに大阪からお見えいただいたと思うんですけど、このFM西東京の放送、大阪でも実は聴いていただけるんですよ?

藤野: あっ、そうなんですか? それはびっくりしたな。

西村: 全国からFM西東京のホームページから直接お聴きいただきますので、ぜひ先生の周りの皆さんにもお伝えください。

藤野: わかりました。

西村: ウィメンズクリニック本町、院長の藤野先生にご登場いただきました。

アンディ: 来週も藤野先生から「これからのART、これからの生殖補助医療」について話していただけますので、藤野先生、また来週よろしくお願いします。

藤野: はい。わかりました。

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