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自分の街の診療所とスマホで簡単に繋がれるオンライン診療サービス

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FM西東京にて毎週あさ10:00~放送中の「妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ」。毎週さまざまな先生方をゲストにお招きし、不妊治療の最先端医療技術についてわかりやすくお伝えしていきます。

番組内容

2020年5月6日放送分

トシ: 本日のテーマは「今、注目を集めるオンライン診療とは?」についてです。

西村: 私はFM西東京から、Skypeを使ってリモートでの収録でお届けしております。さて、今週のゲスト、トシさん。

トシ: はい、今週のゲストは株式会社メドレーの執行役員をされております、CLINICS事業部長の田中大介さんとつながっております。田中さん。

田中: はい、こんにちは。田中と申します。

西村: こんにちは。よろしくお願いします。トシさん、今日はね、まさに今話題のオンライン診療についてのお話なんですよね?

トシ: ええ、そのとおりです。すごく今日は楽しみにしています。

西村: まずは田中大介さんにこのオンライン診療について今日は具体的にお話しいただきたいと思うんですが、会社のご紹介と自己紹介をぜひリスナーの皆さまにお願いいたします。

田中: はい、皆さんこんにちは。株式会社メドレー執行役員の田中と申します。よろしくお願いします。
私ども株式会社メドレーは「医療ヘルスケアの未来をつくる」というミッションを基に、様々なITサービスを医療業界向けに展開している会社でございます。元々は医療ヘルスケア業界向けの求人サイトですね、こういったところを運営していてずっと大きくなってきたんですけれども、4年前からこのビデオチャットを通じたオンライン診療であったり、あと、医療機関が普段の診療で使っていただけるクラウド型の電子カルテですね。こういったところを提供している、こんな会社になっております。
私自身はこのCLINICSというオンライン診療の事業の立ち上げのタイミング、4年前からこのメドレーにジョインしておりまして。実は前職ではGoogleですね、皆さんも多分使ったことがあるGmailとかGoogleカレンダー、あれを企業、法人で使えるようなそういったサービスがあるんですが、ああいったサービスでエバンジェリストとして全国で100回、200回ぐらい年間講演をしていると、そんな仕事をしていたんですが。
その頃、メドレーという会社の社長ですね。代表が2人いるんですが、代表2人が中学校からの同級生でして。

トシ: あっ、そうなんですか。

田中: そうなんです。たまたま再会するタイミングでこのオンライン診療のサービスをスタートするというときで、ぜひ手伝ってほしいというところで。どさくさに紛れながらメドレーという会社にジョインして、4年間このオンライン診療というテーマで一生懸命頑張っているという、こんな感じで仕事をさせてもらっている人間でございます。

西村: はい、ありがとうございます。

トシ: 田中さん、まずオンライン診療とは? というのを私ちょっとお聞きしたくて。教えていただけますか?

田中: はい、ありがとうございます。オンライン診療というのは、離れた場所にいるドクターと患者さんをこのビデオチャットでつないで診察をしていく、こういったスタイルの診察になります。
 通常、皆さん病院だったりクリニックに行くときって、実際に病院、クリニックに行って、待合室で待って、そして呼ばれて診察室に入って、椅子に座って、先生から問診、あとは検査だったりを受けて、そしてそれが終わったらまた待合室に戻って、必要に応じてお薬とか処方箋をもらって。こんな形で通常の診察って進んでいくと思うんですが。

トシ: そうですね。

田中: こういうふうに実際に病院に行かなくても、Web予約をして、ネット上から問診表を送って、診察室に入るのではなくてスマートフォンだったりタブレットのアプリケーションで先生とビデオチャットでつながって、そしてお会計のやり取りはクレジットカード決済に走っていく、とこういったシステムになってまして、オンライン診療というのはそういった、実際に行かなくてもビデオチャットで診察が受けられる一連の動作のことを呼ぶんです。

トシ: オンライン診療ってそこまでできるようになってるんですね、今。すごいですね。

田中: そうですね、元々オンライン診療ってもの自体は規制で「やっちゃ駄目ですよ」って言われてたんですね。

トシ: そうなんですか?

田中: そうなんです。2015年の8月までは基本的には僻地(へきち)とか離島みたいなところでしか駄目ですよってずっと言われてたんですが、これが2015年の8月にこういった都市部だったり、あとは僻地とか離島じゃないようなところでも使えるよ、という通知が出まして徐々に広がってきたんですけれども、これがまさにこのコロナウイルスですね、感染症の拡大というところでなかなか病院に行きたくても行けないっていうような人が増えている中で、すごく注目であったり集めてるってのがオンライン診療の現状ですかね。

トシ: 本当にこういった状況で一気にニーズが高まったかと思うんですけれども、今おっしゃった2015年までは遠隔診療という言葉がありましたね。それのときですね、まさに。それが今はその時期からオンライン診療というのがオープンになったということですか?

田中: そうですね。元々はテレビ会議、ビデオチャットを使って診察というのは本当に僻地とか離島でどうしようもない、というようなところでしか許されてなかったんですが、それがそうじゃなくて良いよという通知が、規制緩和が起こったのが2015年の8月です。
ただまあ、規制緩和は起こったんですけど、やっぱりいろんな制限があるという状況の中で徐々に広がってきていたというのが、この日本におけるオンライン診療ってところの位置付けですね。

トシ: なるほど。そしたらですね、次にこのCLINICSという名前。この名前に至った由来というのはあるんですか?

田中: 私たちのサービスのCLINICS、CLINICSオンライン診療というサービス、仕組みを提供しているんですけれども、メインとするお客さまというのが世の中にあるクリニック、診療所と呼ばれるところですね。
いわゆるベッドがたくさんある大病院、大学病院みたいなところではなくて、町の診療所、開業医の先生を主なターゲットに展開させていただいているオンライン診療の仕組みになります。
先ほどお話ししたような予約から医療チャットを行って決済をクレジットでやっていくというところまでを、インターネットにつながるパソコンとインターネットの環境さえあればどんな診療所でもすぐに始めていただける、というコンセプトで作らせていただいておりまして、広くたくさんクリニックとか診療所で当たり前に使っていただきたいシステムになれれば良いなという思いでこういった名前にしてますし、サービスを運営しているっていうイメージですね。

トシ: なるほど。だからCLINICSなんですね。私、友達に「今度ラジオで、メドレーっていう会社で」っていう話をしたら、もう知ってました。妻、CLINICSって言葉を知ってました。

田中: 嬉しいです。

トシ: やっぱり広まっているんだな、と思っていて。

田中: はい、ありがたいですね。なかなか、4年間ずっとやっているんですけれど、いろんな規制だったり、いろいろと気にしなければいけないことが多い領域なので、本当に徐々に徐々に、って形なんですけども、最近本当に多くの患者さんだったり医療機関さまに知っていただく機会が増えてきていて、僕らとしてもすごく嬉しいですね。

トシ: そうですね。実際、患者さんの観点からしては問診であったりってのも全部このスマートフォンやパソコン、タブレット上でやるんですよね。

田中: そうですね。

西村: そこも私、良いなってすごく感じたのが、パソコンが無いとできないのかしら、って思われる方も多いのかなって思ったんですね。ですけど、ご自宅のネット環境だったりで普段パソコンをね、ご主人は使われてても奥さまはお家で使われてないって方も中にはいらっしゃると思うので、スマートフォンからもこれできるっていうのは、すごく気軽に診療を受けられるきっかけになるんじゃないかな、と思ったんですが。

田中: はい、そうですね。今、実際に使っていただいているユーザーさま、患者さまのだいたい9割ぐらいが本当にもうスマートフォン、タブレットから入ってくるような。

トシ: やっぱりそうなんですね。

田中: そうですね。やっぱり便利というか、もう普段から手元にあるのでやりやすいですね。

トシ: そうですね。私思ったのが、スマートフォンを持っている層というのが今でこそようやく、例えば私の母であったり父であったり。らくらくホンといったものが出てきて、結構使えてるんですよね。
そういった最初の話を聞いたときって、オンライン診療って聞くとどうしても若い人、30、40、50代までかなあ、というイメージがあったんですけれども、そうではなくて、実際には60、70代であってもじゅうぶん対応できる、使用できるような仕様になっているというか。ポテンシャルすごく高いですよね。

田中: そうですね。われわれお話しさせてもらっているのは、ご自身でネット通販ができるような方。日頃からクレジットカードだったりスマホを使ってネット通販をされてる方って結構今当たり前になってきてるじゃないですか。なので、ご自身で抵抗なくネット通販されている方はこのオンライン診療は全く問題なく使えますよっていうご案内はしてますし。
あと、仮に85歳、90歳のおじいちゃん、おばあちゃんがっていうふうな方でもご家族、例えば娘さん息子さんが同居されていて、その方がサポートしてあげることができれば、そういったお年寄りにも適用することができるという形になりますので。本当におじいちゃん、おばあちゃんだけで老老介護されているって状況だと難しいとは思うんですが、そうじゃなければ本当に多くの方に使っていただけるサービスになっているんじゃないのかな、って思っていますね。

トシ: このオンライン診療のアイデアはどのように生まれたんですか、田中さん?

田中: はい。多分誰しもが一度は診療所とかクリニック、病院に行ったことがあると思っていて。その中でやっぱりその移動時間だったり待ち時間だったり、仕事を調整する必要があるであったり、待合室で待っていると誰かに病気をもらうんじゃないか、であったり。通院っていう行為って、多分いろいろな負というか、嫌な経験って誰しもされてると思うんですね。

トシ: おっしゃるとおりですね。

田中: 多分、このアイデア自体は誰しもが、これ、病院に行かなくて診察が受けられたら良いな、お薬がもらえたら良いな、と一度は思ったことがあるようなものなのかな、と思ってまして。私ども自身も本当にそう思ってました。
そんな中で、前半にもお話ししたんですけれども、一本の規制緩和というものがあって。であれば、当たり前に行われている、普段この病院とか診療所と離れた場所ではビデオチャットって普通に結構使われていると思うんですけど、そういった生活であれば当たり前に使われているこのビデオチャットみたいなところを病院の現場で使えると、より患者さんにとっても医療機関にとっても便利になるんじゃないのかなっていうところでこのサービスの実現に至っている、という形ですかね。

トシ: いや、すごくその気持ちわかります。私もよく定期的に薬をもらうものがあって。またそろそろ行かなきゃいけないな、と思ってるんですけれども、行くのも面倒だし、行って待たなきゃいけないのも面倒だし、処方箋だけ書いてほしいだけだし、いろいろ思っちゃいますよね。

田中: そうですね。

トシ: それがこのオンラインで済むの、すごく良いですね。

田中: そうですね。実際に行く時間だけじゃなくて、その病院に行くスケジュールを調整するってこと、結構大変だと思うんですよ。

トシ: そう、そうです。

田中: 多分働いている、例えばビジネスマン、サラリーマンの方だと結局行けるのが土曜日の午前中しか無くて。で、土曜日の午前中って病院いっつも混んでて、みたいな。貴重なお休み半分つぶれちゃう、とか。

トシ: まったくそのとおりです。これ、実際海外でのオンライン診療の状況というか使われ方、どういった形なんですか?

田中: 海外といってもこれってやっぱり規制がいろいろあるので、本当に一概に日本以外でどう、ってのはなかなか言えなかったりもするんですが。
例えばアメリカだと、これは本当に治療成績そのものを改善していくという目的で使われていく。つまり、なかなか行くだけだと間が空いてしまいますので、その間をこのオンラインでつながることによってその治療の成績を良くしていく、っていう使われ方をすることが結構多かったりします。
例えば、精神科さんですね。メンタルだと、このオンライン診療をどういうふうに使っていくんだ、みたいなところのガイドラインだったり、ルール、決まりみたいなところがバチッとこう、作られているようなところもあったりするので。ある意味アメリカだと日本よりも進んでいるというか、すでに進化を遂げているといったところはあると思いますね。

トシ: そうなんですね。アメリカの場合は何年前から始まっているんですか? 結構もう前からですか?

田中: 私も今、何年前ってところまではちょっと分からない。すいません、正確にはお話しできないんですけど、日本よりもだいぶ前から進んでるってことは確かだと思ってます。

トシ: 実際国内、日本での普及率? 現状ってどんな感じですか?

田中: そうですね。今、僕たちの提供しているCLINICSというサービスを全国で使っていただいている医療機関さまは1,200ぐらいあるんですね。これって別にわれわれのシステムだけじゃなくて、いくつか提供している会社さんだったりもあったりするので、そういったところも含めると今やっているところっておそらく2,000~3,000とか、それぐらいあるのかな、っていうふうには僕は想像しているんですが。日本に診療所って今10万件あるんですよ。10万件あるうちの2,000とか。

トシ: 10万件あるうちの?

田中: コンビニが5.5万件~6万件とかそれぐらいなので。診療所ってそれぐらいあるんですね、日本に。なので、まだ普及率でいうと多分5%以下。そんなイメージなのかな、と思うんですが、今まさにこの新型コロナウイルスの感染者拡大というところで、これが本当に多分一気に広がりつつあるような、そんな状況だと認識してますね。

トシ: これ、本当に私の家の近く、普段行っているところにもぜひ入れてほしいなと思います。

田中: ぜひ先生にお勧めしておいてください。

トシ: 分かりました。
田中さん。実際私たちアイジェノミクスは産婦人科さんを相手にしているんですけれども、婦人科現場での活用シーンというお話、どのような感じですか?

田中: 婦人科さんとか産婦人科領域でオンライン診療をどういうふうに使っているのかというような観点で言うと、すごく多いのは、その検査結果だけを聞きに行くっていうシーンってあると思うんですよ。
われわれのシステムって画像データだったり、データを患者さんにシステム上で共有することができますので、検査結果のデータを患者さんに共有しておいて、ビデオチャットでその結果の説明をしていく。こういったシーンが婦人科さん、産婦人科さんだと結構多かったりしますね。
産婦人科さんでおなかが大きいときにエコーを診るであったり、それはやっぱりどうしても行かないと難しいので。ここに関しては難しいんですが、そうじゃない、その検査結果の説明みたいなところはすごく多いですし。あとは婦人科さん領域で言うと、低用量ピルを定期的に服用されている女性っていらっしゃると思うんですが、ピルの処方みたいなところですね。これもやっぱり定期的に必要なので、そこの領域で使われたりですとか。
あとは、不妊治療ですね。不妊治療を行われているようなクリニックさんで、不妊治療っていわゆる胚培養っていうのを行われると思うんですが、その胚培養も実際に行ってから結果が出るまでに1週間とかそれぐらい間が空くと思うんですが、この結果説明、これがどうなっているのか、みたいなところをビデオチャットを通じて、先生というよりも胚培養士さんが説明していく、みたいなシーンですとか。
あとは、不妊治療ってそもそも、通い出すことにすごく精神的な抵抗があったりすると思うんですけれども、診察をスタートする前のカウンセリングというのを電話とかメールじゃなくてビデオチャットで直接行っていって、こんな治療やりますよ、こんなふうにできますよというところをビデオチャット越しに説明していく、こんなシーンでの活用が多いと認識してますね。

トシ: 実際、すごい納得しました。やっぱり、一番最初の不妊治療を受ける前のこの一歩をどこで入っていくかっていうのが一番大事だと思っていて。すごい良いですね。

西村: さて、来週も株式会社メドレー執行役員、CLINICS事業部長、田中大介さんをリモートでおつなぎし、アイジェノミクス・ジャパンのトシさんと一緒にお届けしてまいります。

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