オンライン診療とは?メリットとデメリットについても解説
FM西東京にて毎週あさ10:00~放送中の「妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ」。毎週さまざまな先生方をゲストにお招きし、不妊治療の最先端医療技術についてわかりやすくお伝えしていきます。
番組内容
2020年5月17日放送分
西村: 妊活ラジオ先端医療の気になるアレコレ。日本橋にございますアイジェノミクスジャパンにスカイプが繋がっています。トシさん、リュウタロウさん。
トシ: こんにちは 。
リュウタロウ: こんにちは 。
西村: こんにちは、よろしくお願いします。さて今週のテーマは今話題のオンライン診療について。
トシ: そうですね。オンライン診療。各クリニックからもどんどん導入されていますね。
リュウタロウ: 色々実際のところ、我々が扱ってる不妊治療ってところだけでなくて、社会的にオンライン診療が承認されたりだとか、かなり今広がりをみせていて。
トシ: メドレーという会社の田中さんにお話を聞きましたが、このコロナの状況で一気に導入が決まっているけれども、一過性のものではなく定着させたいという話をされてます。
リュウタロウ: 社会が変わっていうところの一つなんでしょうね。
トシ: そうですね。そうあるべきだと私はすごく思います。
西村: その時にもお話になりましたが、妊活にこのオンライン診療ってすごくメリットあるよねっていうお話もありましたよね。
トシ: えぇ、ありましたね。実際にクリニックに行くために電車を使ったりバスを使ったりする中で、中々行くのが辛かったり、体調的にも精神的にも。でもオンライン診療だと家で出来るっていうのがすごいメリットだと思います。
リュウタロウ: しかも妊活の場合、スケジュールをたててやる診療なので、よりはまりやすい。
トシ: そうですね。マッチしてるなと思います。
リュウタロウ: そうですよね。
西村: そして今週は、話題のオンライン診療を導入されているクリニックの先生方のお声をご紹介するということで、まずはどんな先生にご出演いただくんでしょうか?
トシ: まずは、「英ウィメンズクリニック」、神戸三宮の駅の近くにあるんですけども、このクリニックの「江夏 徳寿先生」にお聞きしていきます。
オンライン診療について江夏 徳寿先生による解説
江夏:
オンライン診療を導入したきっかけ
オンライン診療を導入した時期とそのきっかけについて、教えてくださいということなんですけれども、当院がオンライン診療を導入した時期はちょうど一年前ぐらいになると思います。なので今回のコロナウイルスの騒動が起こる一年前から導入していたということになります。そのきっかけなんですけれども、当院は結構遠方からいらっしゃる患者さんがいらっしゃいまして、例えば東京とか沖縄とか。そういう遠方の方が時々いらっしゃいますので、そのような方の通院回数を出来るだけ減らそうというような趣旨で導入しております。
オンライン診療をどのようなシチュエーションで利用しているのか
オンライン診療は様々なケースで利用されていると思いますが、どのようなシチュエーションで利用していますかというご質問なんですけれども、オンライン診療を今現在メインで使っているシチュエーションといたしましては、やはり当院で検査した結果の説明をオンライン診療で行って、それを元にオンライン診療で相談しながら今後の方針を決めていくというようなシチュエーションが多くなっております。検査の結果の原本については、後日お渡ししたりとか郵送で送ったりというような形で対応しております。
オンライン診療のメリットとデメリット
実際に使用してみて医療者側から見たメリットとデメリットについて教えてくださいというご質問頂いておりますけれども、まず医療者側から見たメリットなんですけれども、最大のメリットはやはり受診しなくても済むというようなメリットが一番大きいかなと思います。これはもともと当院で導入したきっかけにもなりましたご遠方の方には特にメリットが大きいかと思います。またこのようなコロナウイルスのご時世で対面する必要がありませんので当然ながら感染のリスクは減らせるというようなメリットがあると思います。一方でデメリットなんですけども、これはデメリットというかどうしてもオンラインでは限界があるところがあります。というのは基本的にオンライン診療で出来るのは対面での会話というような形になりますので、その結果の説明などについては非常にやりやすいんですけれども、新たな検査をしたりとか、実際に触診したりとか聴診したりとか、そういう診察ということはやはり限られてきますので、やはり新規の患者さんに関しては、中々オンライン診療で出来ることは限られてくるかなとは思います。
患者様からのオンライン診療に対するご意見や反響
患者様からのご意見や反響などありましたら、教えてくださいということなんですけども、オンライン診療を利用された患者様からのご意見としては、やはり皆さん用途で予め決めてオンライン診療受診されてますので、基本的には満足されている方が多いかと思います。あくまで結果の説明をオンライン診療で行って、それに対する診療方針の説明であったりとか相談というようなことがメインになってきていますので、そういった意味では患者さんのニーズはほぼ満たせているのではないかなと思っております。
リスナーの皆さまへ一言
リスナーの皆さまへ一言お願いしますということなんですけれども、このコロナウイルスの騒動の中皆さま大変な思いをされているかと思います。その中我々も感染防止に気を配りながら出来るだけのことをしていきたいと思っております。不妊治療に関しては、不要不急という意見もありますけれども、当事者にとってはやはり、時間の限られた治療であるという側面もあるのは間違いありません。その中なるべくストレスなく受診して頂いて、治療を受けて頂けるように努力していきますので、これからもよろしくお願いいたします。それでは失礼いたします。英ウィメンズクリニックの江夏 徳寿でした。
西村: 妊活ラジオ先端医療の気になるアレコレ。今話題のオンライン診療について実際に導入されているクリニックの先生がたのお声をご紹介しております。後半もトシさん、リュウタロウさんよろしくお願いします。
リュウタロウ: よろしくお願いします。
トシ: よろしくお願いします。
西村: 前半でお話頂いた江夏先生。是非トシさんどんなお付き合いが、アイジェノさんとはございますか。
トシ: はい、英ウィメンズクリニックさんとはですね、弊社とても沢山私たちの検査を。
リュウタロウ: かなり早い段階から御導入頂いて。この妊活ラジオに対しては神戸のクリニックさんなんで中々お願いすることもなかったんですけど。
トシ: でもいつか出てほしいっていうお願いは私たち話していて、今回オンライン診療というところでお話を伺ったところよく使われてる先生。江夏先生が頻繁にオンライン診療を使っているということで。
リュウタロウ: ご紹介頂いた。
西村: そしてこの後後半はどんな先生のお声頂けるんでしょうか?
トシ: 後半はですね、以前にもラジオにですね出ていただきました、東京の「峯レディースクリニック」の院長「峯 克也先生」にご教授頂きます。
リュウタロウ: 峯先生もかなりお使いのようですよね。
オンライン診療について峯 克也先生による解説
峯:
オンライン診療を導入したきっかけ
オンライン診療を導入した時期ときっかけについて。2018年よりオンライン診療を利用しております。メドレーの担当者さんよりダイレクトメールかお電話を頂戴したのがきっかけだったと記憶しております。オンライン診療というものを全く知りませんでしたので、最初はとても驚きました。ご自宅に居ながらにして、検査結果を患者様にご説明できる、これはとても便利。患者さんに利便性が高いなと、そのように考えまして、すぐに導入を決断しました。
オンライン診療をどのようなシチュエーションで利用しているのか
オンライン診療のシチュエーションに関しまして。検査結果の説明と体外受精の事前の説明に主に利用しております。検査結果はブライダルチェックの結果や不妊治療中の男性の採血や性器検査の結果の説明に主に利用しております。検査結果は説明した後に、アプリにアップロードしております。後日患者様がご自身で検査結果を確認できるようにもしております。薬剤の郵送や処方箋の郵送も可能ですので、思ったよりも診療内容に制限がなく利用している印象があります。体外受精の事前の説明は以前は説明会形式で開催しておりました。現在は新型コロナウイルス感染防止のために説明会は開催できなくなってしまいました。体外受精の事前説明は時間もかかりますので、どうしても密になりがちです。オンライン診療に向いているんではないかなと思います。
オンライン診療のメリットとデメリット
オンライン診療のメリットとデメリットについて。オンライン診療の最大のメリットは、まさにご自宅に居ながらにして検査結果などを聞くことが出来ることだと思っています。検査を受けられても結果の受診にいらっしゃらない患者様が意外と多いことが以前からきになっておりました。ブライダルチェックは検査を受けることも大事なのですが、結果をしっかり説明していただいて、患者様ご自身がライフプランをその後に検討することが何よりも大切と考えています。オンライン診療でも結果を説明することが出来るようになりましたので、遠方の患者様もブライダルチェックが受けやすくなった、そのように感じております。また不妊治療はご夫婦で乗り越えて頂くものです。男性に経過を説明する際に不妊治療の流れも併せて説明するようにしております。男性もより積極的に治療に参加して頂けるようになったと感じております。対面診療の補助として、オンライン診療を利用しているためか、診療の内容自体にはデメリットはあまり感じません。しかしながらオンライン診療にともなう、保険診療の制度はとても複雑で医療者でも理解が難しいです。また区の健診結果などはオンライン診療にとても向いていると思うんですけども、私の地域では対面診療で結果を伝えるというきまりがありまして、オンライン診療が利用出来ません。自治体の方にもオンライン診療の利便性を理解頂いて、是非色々なことにオンライン診療が使えるようになれればと思います。
患者様からのオンライン診療に対するご意見や反響
患者様からのご意見や反響などについて。テレワークなどが一般的になる前に導入しましたので、私と同様にオンライン診療をご存じない患者様が多かったです。驚かれる方が多かったですが、実際使っていただきますと、便利だとか助かるというような声が大変多く聞かれます。
リスナーの皆さまへ一言
リスナーの皆さまへ。新型コロナウイルスの感染拡大によって妊活を続けるべきか、いったんお休みするべきか悩まれているご夫婦も多いかと思います。お二人がしっかりとお考えになって出した結論であれば、それがお二人にとっての今のベストの方針だと思います。私は皆さまの気持ちに寄り添って、今までと変わらず診療を続けていきたいと思います。皆さまとともにこの大変な時期を一緒に乗り越えていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
オンライン診療についての感想
西村: 今お聞き頂いたのは、「峯レディースクリニック」の院長「峯 克也先生」からのお声でございました。さてアイジェノミクスジャパンのリュウタロウさんトシさん。お聞きになられた感想いかがでしたでしょうか?
リュウタロウ: そうですね、お二人ともすごい長いコメント頂けてまずはありがとうございます。お二人ともそれぞれの場面でお使い頂いて、同じところもちょっと違うところもありますけれども、導入自体も大分前から。
トシ: そうですね。導入自体も別にコロナからの導入ではなくて、以前から導入してらっしゃると。
リュウタロウ: 使う場面もちょっとメリハリをつけていらっしゃるというところも、すごくしっくりくるというか、検査結果を伝えるというところはお二人とも同じで。そういう使い方は、すごく向いていて。来ていただく時と来ないでもいい時っていうのがメリハリがついて、患者さんもメリハリがつくのも、すごく浸透していくのに良いきっかけなのかなっていう感じがしました。
トシ: そうですね。ただこの中でデメリットとして挙げられていたのが、先生たちは患者様を顔の表情、仕草、診察室に入ってきた時出ていく時の動きも見てらっしゃるという話があってですね、そこまで見ているからこその、そういうところが見えないというところがオンライン診療のデメリットなのではないかとおっしゃっていましたね。
リュウタロウ: ただ出来ることが広がるという印象も。
トシ: ありますね。やはり峯先生がおっしゃったのが検査結果というものを、勿論聞きにくるのが当然ではあるんだけれども、それがちょっと別にいっかと思われる患者さんもやっぱりいらっしゃるようで。でもオンライン診療だとその場ですぐ済んで良いとおしゃっていました。
リュウタロウ: 都合が合わないからキャンセルして次回っていうケースが減るんじゃないかなという印象を受けましたね。トシさんどうですか?前回やってみて。
トシ: そうですね。まだ社会の中でのオンライン診療の仕組み、システムがまだ簡単に導入しているようで、出来ていない。しっくり来ていない部分があるので、それが標準化されたらと感じます。
リュウタロウ: 期待は大きいですね。
トシ: 大きいです。
西村: 今週は英ウィメンズクリニックの江夏 徳寿先生と峯レディースクリニック院長峯 克也先生のコメントをご紹介しました。またアイジェノミクスジャパンのリュウタロウさん、トシさんと一緒にお届けしてまいりました。
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