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PCR検査だけでは安心できない?抗体検査・バイオロジカルパスポート

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FM西東京にて毎週あさ10:00~放送中の「妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ」。毎週さまざまな先生方をゲストにお招きし、不妊治療の最先端医療技術についてわかりやすくお伝えしていきます。

番組内容

2020年6月14日放送分

 

西村: 妊活ラジオ先端医療の気になるアレコレ。今週もアイジェノミクスジャパンにスカイプを繋いでお届けします。アンディさん、トシさん、リュウタロウさんよろしくお願いします。

アンディ・トシ・リュウタロウ: よろしくお願いします。

西村: アンディさん、前々回かしら…奥様にもご出演いただいて。

アンディ: ああ、そうですね(笑)

西村: そんな放送もありましたのでぜひ皆さん、振り返りでお聞きにもなっていただきたいですが、さて先週に引き続いてトシさん!この話題ですね。

トシ: そうですねcovid-19の話ですね。今日はアンディさんにも来てもらっているので色々お話を紹介できればと思っています。

西村: はいお願いします。

: アンディさん。弊社ではcovid-19のウェビナーを4/1にスタートしましたね。

アンディ: ええそうですね。今はスペインとアメリカ、あとペルーから始めたところです。ブラジルも始めるつもりで今準備が進んでいます。

トシ: で、そのカルロスシモンが4/1にcovid-19について現状をお伝えして、今はこの6月に入ってですね。状況もだいぶ変わってきたかとは思います。

アンディ: そうですね。紹介したいと思いますね。ウェビナーといったネット上の講演会みたいなものも4月からたくさんやってきたんですが、それもやりながらやはりcovid19の検査にも貢献したいということで…。今スペインはたくさんの検体を検査して、合計はもう2000検体は検査したところなんですね。で、それもデータの方も整理して、ある程度学術的な発表もしたいっていうところもあります。

 また検査の内容もちょっと紹介したいと思います。

抗体検査を行う重要性とは?

 
リュウタロウ: 4月のカルロスシモンのウェビナーでは、僕これ意外だったんですけれども…日本も検査少ないですけれどもアメリカと比べてヨーロッパは意外とまだまだ検査できていないんだっていうことも話していました。アイジェノミクスはその辺もだいぶ貢献できてるってことですかね。

アンディ: そうですね。今はやはり各国で検査のキャパシティーが足りてないという現状もあって…。ヨーロッパなのでスペインにたくさんの検体を送ってもらえて今検査しているところなんですけれども、これからキャパを増やしてこれからもっと貢献したいと考えているところです。

リュウタロウ: あと先週の放送でトシさんと僕で色々話してる中で、PCR検査だけではやはりなかなかcovid-19の検査としては不十分じゃないかってことでアイジェノミクスが抗体検査を含めて提案をし始めてるというところ少し触りだけ話したのですが、そのあたりもう少し詳しく教えてもらってもいいですか?

アンディ: そうですね。PCR検査はやはり今業界のゴールドスタンダードといって、基本的に一番信頼されている検査はPCR検査と言われているんですけれども。検査の原理としては、ウイルスのRNA部分の配列を読んで、ウイルスの特異的な配列を持っているかどうか、ウイルスに感染しているかどうかという検査の原理になるんですね。

 この検査は幅広く使われてはいるんですけれども少し時間がかかると。またウイルスに感染しているかどうか以外の情報がありません。最近は抗体検査という話題が出てきているんですけれども、抗体検査というのはウイルスもしくは病原菌が体に感染した場合、体の免疫システムが戦おうとしている、そういった抗体がでてきているということなんですね。

 で、このCovid-19に関しては2種類の抗体が出てくるんです。2種類といったら本当は3種類なんですけど…感染初期に抗体が出てくるのは「igA」「igM」というのです。ですから感染したらまずigA・igM抗体の濃度がだいぶ上がってきて、それは感染した証拠にもなりますね。しばらくしたらその「igG」という抗体が免疫をもつ証拠にはなるので、igGはだいぶ長く体の中で存在するから、免疫もらってるよという証拠にもなりますね。

 igAもしくはigMのどちらかを使って感染したかどうかという検査と、それからigM持ってるかどうかというところで免疫になっているかの証拠にもなるので、この検査の一番大きなメリットはigGの方ですね。igGがあればもう一回感染することはおそらく無いということは考えられるんですね。

PCR検査の信頼性とは?

 
西村: 後半は日本においてどういった検査が行われているかというお話でぜひお願いします。トシさんでよろしいでしょうか?

トシ: はい、ちょっとお話したいと思っていたのはですね、日本においてcovid-19検査色々出てきていますと。先ほど抗体検査の話があったんですけども、これもですねPCR検査と同様に、感度と精度というのは出てくるわけなんですね。ただPCRの検査だけじゃなくて、プラス抗体検査をすることでより信頼性を上げるというところが大事な点であるんですけども…。

 実際どう思います?この感度と精度、例えばこの信頼度と言いますか…。99%以上、これは確かですよと聞いたらどんな印象を受けますか?西村さん。

西村: いや~~~…

トシ: 安心ですか?

西村: う~~~んねえ…

トシ: 100人検査を受けたら1人はね…っていう話になっていきますよね。1000人受けたら10人、1万人受けたら100人…。よく今テレビでPCR検査で感染者何名でましたってありますよね。でも検査した数がでてきませんよねアレ。

西村: そうですね~…うーん。

トシ: ちょっとだからそこがまだやんわり僕らには物足りないというか。いったい何名受けて何人がそうだったのかとかですね聞きたいところなんですけども。でもまあそうは言っても30名出ましたとか40名でましたって言った時に、これが99%以上のアレだったのか…何%か分かりませんよ。

西村: ええ。

トシ: 逆算すると何名受けたのかな?とかですね。もしくはこの30名のうち1名は偽陰性なのか偽陽性なのかとか色々思いながら見るわけなんですけども。

バイオロジカルパスポートの有効性

 
トシ: こうした中で今日お話しするテーマにあった「バイオロジカルパスポート」っていうPCR検査と抗体検査なんですが、これアンディさんからちょっと何故これが必要なのかっていう話になってるかっていうところですね。ちょっと話したいですよね。

アンディ: そうですね。まずですねちょっとした補足なんですけど、抗体検査…先ほど少し話したんですけど、抗体検査の中でも感度が高い検査とそうじゃない検査が実はあってですね。例えば今、市販…市販って言ったらおかしいかもしれないですけど(笑)通販サイトでも買えたりはすることもあるかもしれないですけど、そういった抗体検査のキットがあるんですよね。安く入手できるキット。

 これはラテラルフローという技を使って、例えばインフルエンザ検査とか妊娠検査薬みたいな検査で、一滴の血を流してですね。で、横に流れていくと、抗体に反応するかどうかっていうような検査なんですけど。この検査の感度は実は低くてですね、偽陰性が30%から40%とか指摘もあって。ですから本当に感染してないのかっていうのがわからないところは結構指摘されるんですよ。

 だから今の業界では一番信頼されているのは「ELISA」っていう検査があったりして。そういった検査だと非常に感度が高く偽陰性偽陽性も抑えられるというよう検査なんですね。ですから弊社が今考えている「バイオロジカルパスポート」というのはPCR検査とこちらの抗体検査のELISA検査ですね、感度高い検査の2つを合わせることで、要はパスポートを作るんですね。昨日もちょっとニュース見てパスポートの話題がでてきたんですけど、この人は感染してるよ、この人免疫持ってるよ、と。「免疫持ってる」も、感染したけどもう治ったから「免疫持ってる」よというような分け方で開発した検査のシステムですね。

 で、まあもうちょっと簡単に説明するとですね、例えばPCRと抗体の検査をしたら、先ほどのigG持ってるかどうかっていうのが免疫もってるかどうかの証拠になるから、一応3つに分けられるんですね。例えばPCR検査で陽性が出たら基本的にこの人は感染してますし、いまだに感染してウイルスを持ってるよと。この人と接触したら感染する確率が非常に高いというようなことになります。

 で、もう1種類はPCRが陰性で、抗体検査も陰性っていう場合だとこの人は完全に陰性で感染したこともない免疫も持っていない。ですからこのグループだったらリスクがあるよと。その本人がですね、リスクがあって感染しやすいよと、要注意ですよ、というようなタイプに分類できるんですね。で、あともうひとつのタイプはPCRが陰性で、ただigG抗体は陽性だという場合だと、この人はもう感染しました、ただもうウイルス持ってないよで治りましたと。で、免疫もってるからこの人はもう一度感染する確率は非常に低いよというような3つに分けることができるんですね。

 ですから「感染中」、もしくは「まったく感染してない」、それから「感染したけどもう免疫持ってる」っていう3つのグループ分けて、それを例えば企業とかで使えるんですね。企業の中でタイプAの社員とタイプBの社員タイプCの社員がどういう風にワークスペースを分けるとかっていう風にも考えられますし、定期的に検査することによって社員の中でどう変わったか。感染してない人が感染したからじゃあ会社に来るのは控えてもらうとか、病院に行きなさいとか、そういうようなことができるんですね。

トシ: アンディさんありがとうございます。アンディさんの話の最初にあった今市場に出ている抗体検査は感度の精度が低くてですね。何の為にやっているのかちょっと分からないところもあって。でも早くこのPCR検査とELISAという感度精度の高い抗体検査がちゃんと国を主導か保健所が主導かわかりませんけども、そういったのが立ち上がればバイオロジカルパスポートっていう概念が実際に広まって、私達…通勤もそうですけど、ちょっとこう怖がりながら乗ってますよね。

西村 :電車ねえ~。

トシ :そういった状況をどういう風に改善いていくのか?って今道筋がまだできていないのがあるので、何とか私達もこう貢献できたらいいなと思いますし。…どうですかね。

バイオロジカルパスポートの注意点

 
リュウタロウ: 逆に何かこう気を付けないといけないことはありますかね?このバイオロジカルパスポートの考え方で。

トシ: これはやはり定期的に検査をうける必要があるというところじゃないですか。パスポートの更新ですよね。

リュウタロウ: そうですね。有効期間っていうかやっぱりPCRは特にウイルスがいなくなると、陽性陰性っていうのは結構1週間単位で変わってくるから、そこの有効期限というのも気を付けないといけないでしょうかね。

トシ: そうですね、抗体を持っていない方の場合ですね、1週間おきとかそういった形なのでしょうかね。

アンディ: これって例えばFM西村東京さんでひとつのスタジオで収録するので、もしこういったパスポートがあればですね、安心して一緒に収録ができるかと思うんですけどね。

西村: あ~なるほどね。

トシ: 確かにこの考え方はそういったことで今自分たちがいる環境は安全なんだと。みんな大丈夫だというような環境を提供することができる検査ですね。

アンディ: うんうん、そうですね。

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