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Vol 54:「 妊活男子について 」~ 妊活男子とは? 旦那さまへの意識改革 ~

Tiempo de lectura: 2 minutos
トシさん、岩本豪紀先生

病院の先生方をゲストにお招きし、不妊治療の最先端医療技術についてわかりやすくお伝えしていきます。今週のテーマは「 妊活男子について 」~ 妊活男子とは? 旦那さまへの意識改革 ~

番組情報

放送分:2019年5月12日放送分
ゲスト:武蔵境いわもと婦人科クリニック 岩本豪紀先生
テーマ:「 妊活男子について 」~ 妊活男子とは? 旦那さまへの意識改革 ~
FM西東京のページ:こちら

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番組紹介

ここからのお時間は「妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ」をお届けします。
最近「妊活」という言葉をよく耳にしませんか?
妊娠の「妊」、活動の「活」、ひとことで言えば文字通り「妊娠するための活動」という意味があります。
まさに妊活中のあなたに届けていく20分間です。

この番組では、ゲストをお迎えし、テーマに沿って不妊治療の最先端技術をご紹介していきます。
お話を進めていただくのは、スペイン発の不妊治療を専門とした遺伝子検査会社アイジェノミクス・ジャパンの技術責任者で、工学博士のトシさんです。トシさん、よろしくお願い致します。

番組内容

トシ: よろしくお願いします。今日も武蔵境いわもと婦人科クリニック院長、岩本先生にスタジオにお越しいただいております。
今日のテーマは『男性因子』精子のDNAの断片化についてになります。よろしくお願いいたします。

岩本: よろしくお願いします。

西村: さあ、今週も武蔵境いわもと婦人科クリニックより岩本豪紀先生にお越しいただいております。3週目でございます。先生、よろしくお願いいたします。

岩本: よろしくお願いします。

西村: さて、先週に引き続きまして。

トシ: はい、精子の男性因子ですね。精子側の問題ってこのお話をさせていただきました。今週も引き続き話していきたいんですが、先週の話をちょっと振り返ると、男性の精子っていうものを、イメージとしては清流な本当に良いものから。悪いものを言うと。

岩本: そうですね、ドブ川みたいな感じのね。

トシ: に、なると。これは本当にその体の調子だったり、生活習慣だったりいろいろ原因がある。そういった中でやっぱり問題としては精子の質までいってくると、やっぱりDNAが問題になるので。

岩本: そうですね。

トシ: これでまあ、私たちの検査をちょっとご紹介させてもらうと、弊社アイジェノミクスはSATという検査を出しておりまして。日本では提供はしてないんですが、これは、精子の中には24種類のchromosome、染色体があるんですが、実際には1本ずつ存在しています。普通の細胞は2本ずつの2対存在しているんですが、精子では1本ずつ存在しています。
これが、ある染色体が2本あってしまうとか、ある染色体が1本無いとかそういったことが起こってた場合、そうした精子がもし仮に卵子に入ったとしたら、その卵はなかなか着床、妊娠に至らないということが起こるんですが、そういったのを見る検査というのを出しているんです。
ただこれが、出しているんですが、見られる染色体3種類決まってまして。1番から22番は番号が染色体には付いているんですが、見られるのは13番と18番と21番、これだけなんです。これが1本多いか少ないか、というのしか私たち見られないんですね。こういったのが今、私たちが出せる検査なんですが、これはでも本当に技術としては古いんです。私が言うのもあれですけれども、古い。新しくないです。

岩本: でも、面白い検査ですね。13番、18番、21番が多くは卵子から来るっていうふうな発想ですけどもね。

トシ: その通りです。

岩本: 精子から来るっていう可能性、っていう話なんですね。確かに面白い検査ですね。

トシ: そういうのを出してます。実際には、出てくる結果としては、あなたの精子は何パーセントがこういった異常がありますよ、でも何パーセントは正常ですよ、といったパーセンテージでお出しするので、じゃあそれを改善する方法とかそういったのはもちろん無いんです。
 今日のテーマであるDNAの断片化、これは私ちょっとすごい興味があって。先生に聞きたいと思ってます。

岩本: 精子にはそういうことで数の問題、多い少ないっていう問題だけではなくて、同じ一匹の精子であっても赤ちゃんになりやすい質の精子、なりにくい質の精子ってのが存在するというのが最近分かってきました。
 その質の違いって何の違いかっていうと、その精子の頭の中に赤ちゃんを作るための遺伝子、DNAが入っているんですけれども、そのDNAがブチブチちぎれているのと、ツーっと一本にちゃんとつながっている精子。ちゃんと一本につながっている精子っていうのが赤ちゃんになりやすい精子なんだろう、と。で、ブツブツちぎれている精子ってのが赤ちゃんになりにくい精子なんだろう、と。そんなふうな感じで違いがあるとされています。
 ご主人さんが出した精液中に、もうDNAがぴしっとつながったキレッキレの精子がたくさんいるような。

トシ: キレッキレ。

岩本: そういうふうな精子を毎回射精しているようなご主人さんと、もうDNAがぶっつんぶっつんちぎれているような精子だらけになっちゃってるようなユルユルな精子を出しているご主人さんがいるんだろう、という考え方がされているんですね。
 その精子の質というのは生活習慣、例えばたばこを吸う方、アルコールを多く消費する方、あるいは入浴習慣、睾丸(こうがん)の温度を上げてしまう、そういう状態によってDNAというのはどんどんぶちぶちちぎれてて精子がユルユルになってしまうと考えられています。
そんなのを僕ら医者は、患者さんが目の前にいらっしゃってくださって、その睾丸、陰嚢(いんのう)を触る、そうするとなんとなく、あっ、いけてる。あっ、この人はってイメージがわくんですけれども。これ、慣れるとわくんですよ。ところが、それが患者さんにやっぱ伝わらないんですね。

トシ: ですよね。

岩本: 患者さんはそれが駄目だって言われても、なんで俺たばこ辞めなきゃいけないの、俺の知ってるやつたばこ吸ってるけど子どもいるぜ、みたいな感じになっちゃう感じですね。

トシ: そうそう。

岩本: それを、ビジュアル化する。要するに、患者さんにも自分の精子の状態どうなってるんだろうってのを見てもらうことができるような検査ってのが実は存在するんですね。 
それがその精子DNA断片化検査のうち、検査方法いくつかあるんですけれども、そのうちのSCD法っていう方法があるんですね。その方法自体はイケてる精子、きれいな精子、質が良い精子というのはその検査をするとタンポポの綿毛みたいな、サクラみたいな感じで咲くんです。

(二人): へえー。

岩本: イケてない精子、DNAがちぎれている精子というのは、つぼみが開かないんですね。

トシ: へえー。それが見えるんですか?

岩本: はい、それが患者さんにもリアルに見てもらえる。

トシ: それはすごく分かりやすいですね。

西村: へえー。うん。

岩本: サクラが満開にわーってなってるように映るとね、もうそのご主人さんが出してる精子はキレッキレ。

トシ: へえー。

岩本: 一方で、つぼみの精子ばっかりになっちゃってると精子がユルユルってな感じで、本当にビジュアルで分かるんですね。そうすると、それを患者さんにリアルに見てもらうと、あっ、俺まずい。

トシ: 実感しますね、これね、もう。見てしまうと。

岩本: それを見てもらって、精子の品質管理。これが妊活男子たる者の義務でございますから。

(二人): 妊活男子。

岩本: そうですよ。俺の精子の質はこんなに悪いのか、じゃあどこを改めなきゃ。意識改革をしてもらうって方ですね。そういうのが大事なのかなって思っててですね。すごい有効な検査だと思うんですね。

トシ: ありがとうございます。

西村: 先週も先生から、妊活男子という言葉が出て。これも岩本先生が作った言葉だと私は思うんです。

岩本: (笑)

西村: 聞いたこと無いですよね? トシさん、ね。

トシ: 無いです。僕は初めて聞きました。

西村: いや、でもこういうキーワードがやっぱりビーンってすぐこうイメージしやすい。妊活っていうとやっぱりなんかこう女性のものっていうか。イメージ的にね。でも。

トシ: そうそう、そう思っちゃうんですよ。違うのにね。

西村: やっぱりその妊活男子にも、キレッキレの妊活男子にぜひ皆さんなっていただきたい訳ですよね、岩本先生。ね。

岩本: はい、そうなんですよ。僕、産婦人科の医者なんですけれども、奥さま方がご主人さんのお子さんを産んでくれようとするときってのはすごい、崇高なんですね。
 例えばおなかの中の赤ちゃんが、奥さま、苦しがってます。今から帝王切開のお産をしましょう。そのお母さんは、自分は痛くもかゆくもなんともないんですよ。でも、おなかの中の赤ちゃんが苦しがってるから。切腹ですよ。それを嫌だ、って言う人はほぼいないですね。自分は痛くもかゆくもないのに、ご主人さんの子どもを産んでくれようとするために切腹をするんです。奥さまってのはそれぐらいの覚悟で妊娠、出産っていうのに臨んでいるんです。
その一方で、その隣で、その意識の奥さまに対して、隣でご主人さんがぶかぶかたばこ吸いながら、ぶくぶく太りながら、ね。おう、お前がんばれ。まあ、どうですか? 裏切り行為だと思いませんかね。逆に言うと、その奥さまの意識に対して、男子として応えてあげる。今日俺が出した精子、人生で出せる最高品質だ。これをですね、ぜひとも皆さんに実行していただきたいと思うんですね。

トシ: この意識はなかなか、多分、多くの男性は持ってないと思いますね。

岩本: そうなんですね。なので、実はうちのクリニックは初診してもらう前に患者さんたちに説明会というか勉強会に来てもらっているんですけど、その場で今のことを言うようにしてるんですね。
幸い、実はうちのクリニック、全国平均に比べてちょっと成績が良いんですけれども、なぜか。僕、魔法のような不妊治療の行為をやってるんじゃなくて、多分なんですけども、ご主人さんの意識が違うと思うんですね。なので、ご主人さんが、おっ、そうなのか、じゃあ俺やるぞって、キレッキレのご主人さんたちが多く、キレッキレになってくれているから、ちょっと成績が良いのかな、と自負してます。そうなんですよ。

トシ: やっぱり、妊活男子。

岩本: そうですね。

トシ: これがある、無いってのがやっぱり大きいですね。明らかですね。

岩本: 奥さまもなかなかご主人さんには言いにくいと思うんですけれどもね、なので、さっきちょっとお話しした精子の質を見る検査を受けてもらって、ご主人さんにそれをリアルに見てもらおう、と。あっ、俺の精子キレてるじゃん。一方で、あっ、俺の精子ってこんな悪いんだ、すまん、ごめん。ぐらいの感じになってくれて意識改革してくれると良いかな、と思うんですけどね。

西村: 『妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ~』。引き続き、武蔵境いわもと婦人科クリニックより岩本豪紀先生にお越しいただいております。岩本先生、先週そして今週もキーワードで、妊活男子。

トシ: これ、良いですね。

西村: このキーワードをぜひね、番組でもトシさん、広めていきたいですね。

トシ: ええ、いきたいです。やっぱね、妊活男子って聞くと、ちょっと私、緊張感が走りますよ(笑)

西村: あっ、そうですか?

トシ: 自分のことを、例えば男性はみんな思ってると思います。妊活って聞くとああ、これはうちの奥さんの話だとかって思うかもしれないけど、妊活男子って聞くと、おっ、とこう身構えるような。

西村: でもそれだけ、あっ、自分のことだっていうふうに、妊活イコール奥さんのことじゃなくて、いや、夫婦のことだ、僕のことだ。俺のことだって(笑)

岩本: そういうことですね。

西村: 今あの、グーグルとかサファリとかで「妊活」、「男性」とかで検索するとやっぱり「検査」、それから「食事」っていうのも結構キーワードで検索されている方が多いようなんですけれども。

岩本: そうですね。先ほどちょっと出てきたその精子の質、DNAの断片化というのはいろいろな理由によって起きるんですけれども、主に活性酸素によって起きることが分かっているんですね。

トシ: 活性酸素。

岩本: 精液中というのは、逆にその活性酸素を中和するために抗酸化物質というのがいっぱい溶け込んでます。
抗酸化物質って何か? 難しいんですけれども、簡単に言うとビタミンCとかビタミンEとかコエンザイムQ10とか、そういう類ですね。
抗酸化物質っていうのは生物のうちどこにあるかっていうと、植物が持っているんですね。太陽光から逃げられないんで、植物ってのは。そこに立っているんで。自分の身を守るためにその抗酸化物質で自分の体をバリアしているんですね。その植物を摂取することによって抗酸化物質っていうのがいっぱい溶け込まれると、精液中にもその抗酸化物質が増えて、精子のDNAが断片化するのが防がれる、というメカニズムになっています。
なので食生活のうちに野菜、果物というのをやっぱり意識して摂ってもらうってのはすごい大事なんですよね。食事に興味があるって感じだとすると、今日はどれだけフルーツを採ったか、今日はどれだけ野菜を採ったかと、そういうのを意識しながらやってもらうと良いのかな、というような感じですね。

トシ: 最近やっぱりね、肉を食べるのがこう増えてきてるので。なかなか野菜を、気を付けて食べようとしない限り摂取しないというか。

岩本: そうですね、だからそれを意識するのが一つの妊活男子なんですね(笑)

トシ: 一つの妊活男子の、始まりですね。

西村: そうですよね。特にオフィスワークをされてる方だとどうしてもこう、外食がね。多くなったり、後まあ、ちょっと、唐揚げ弁当おいしい、みたいな感じで(笑)

岩本: それこそ精子の質という意味では、リコピン。トマトジュース、あれも関与してるんじゃないか、なんて言われてますからね。

トシ: へえー。

西村: いつもだったら、じゃあ唐揚げ弁当だけだけど、ちょっと一品、トマトジュース飲んでみようかなとか、サラダをね。

トシ: ちょっと付けようかな、と。

岩本: そうそう。それで良いと思うんですよね。

トシ: できることはそこからですね。一番入りやすい。

岩本: そうですね。

西村: 他にぜひ、妊活男子に向けて、ございますか?

岩本: 妊活男子はですね、最も実は、一番大事なのはですね、禁欲期間なんです。体の中にためている時間というのが長くなれば長くなるほど、精子のDNAって断片化することが分かってるんですね。

トシ: ああー。

岩本: 皆さんイメージで言うと、精子ってためると濃くなるっていうイメージがあるじゃないですか。これがね、もう間違いの元でございます。

トシ: あら。

岩本: 確かに禁欲期間が短いと精子って薄くなっちゃうんですけれども、DNAがみんなぴしってつながってるんですよ。精子って何が大事かって、少数精鋭です。桶狭間の織田軍です。

(二人): おおー。

西村: 分かりやすい。

岩本: 少数精鋭で、わーっと攻めていくとですね、これが一番成績が良くなるってことが分かっているんですね。

トシ: あっ、そうなんですね。あらー。

岩本: なので、精子のDNAを断片化させないように出して、出して。イケてる男子は毎日射精。これがキーワードでどうですか?(笑)

トシ: へえー、そうなんです? いや、まったく。それが妊活男子。あら、禁欲かと思ってましたね。

岩本: 禁欲はね、駄目なんです。ためればためるほどユルユルになりますからね。

トシ: へえー。いや、先生のこのね、キレッキレっていうワードも気になっていて。

(二人): (笑)

トシ: 先生のクリニックにある情報提供の中にもキレッキレって、いたるところに出てくるんです(笑) キレッキレ周期とか。

西村: そうなんですか?

岩本: そうなんですよね。妊娠するって奥さまも、ご主人さんもそうなんですけど、キレッキレな周期って必要なんです。このキレッキレな周期をどうやって作る? すべての状態がキレッキレになってるとうまくいくはずなんです。妊娠しないって、どっかが緩んでいるんです。緩んでいる部分をピンポイントで見つけ出して、そこをリペアしてあげるのが僕らの仕事だと思っているんですね。

トシ: はあー。先生の話を聞いたら、妊娠できるための近道が見えた気がします。

西村: 3週に渡ってまあ、キレッキレのお話を。

岩本: (笑)

トシ: いただきましたね。

西村: そして、妊活男子へのメッセージもたくさん、この3週で含まれていたと思うんですけれども、先生、ぜひ皆さんにメッセージを頂戴できますか?

岩本: そうですね。そういう訳でもう、奥さまは真剣です。その真剣な奥さまに最高品質の精子を届けてあげる男子。これが妊活男子でございましてですね。ご主人さま方もぜひとも意識高く、鼻息荒く、キレッキレに日常生活を送ってくれると良いかなと思います。この意識が、ゴールに結びつくんじゃないですかね。

西村: そしてもし、そんな妊活男子の仲間入りをしてみようというリスナーの皆さんも、まずは先生のクリニックにね、ぜひ。

岩本: ああっ、そうですか(笑)

西村: いや、もちろん。

トシ: まず、ここから。

岩本: これ以上仕事が増えると(笑)

(二人): (笑)

岩本: もう、僕もキレッキレじゃなくなっちゃうといけない。

トシ: 先生、忙しすぎて。

西村: でも、ぜひこういった機会に。まずは先生のお話を聞く。それから。

岩本: そうですね、説明会はぜひ、あの、無料ですので。うちのクリニック来なくても良いので、ぜひ参加してください。ご興味ありましたら。

西村: はい、ぜひ。その説明会の情報なんかも、先生のツイッターとか?

岩本: そうですね、クリニックのホームページで見てもらうことが可能です。

西村: さて、お時間となりました。今日は武蔵境いわもと婦人科クリニック、岩本豪紀先生をお招きし、アイジェノミクス・ジャパンの技術責任者のトシさんと一緒にお届けしていきました。

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