妊活ブログ

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Vol 56:慢性子宮内膜炎について

Tiempo de lectura: 1 minuto
西村さん、トシさん

病院の先生方をゲストにお招きし、不妊治療の最先端医療技術についてわかりやすくお伝えしていきます。今週のテーマは「慢性子宮内膜炎について」

番組情報

放送分:2019年5月26日放送分
テーマ:「慢性子宮内膜炎について」
FM西東京のページ:こちら

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番組紹介

ここからのお時間は「妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ」をお届けします。
最近「妊活」という言葉をよく耳にしませんか?
妊娠の「妊」、活動の「活」、ひとことで言えば文字通り「妊娠するための活動」という意味があります。
まさに妊活中のあなたに届けていく20分間です。

この番組では、ゲストをお迎えし、テーマに沿って不妊治療の最先端技術をご紹介していきます。
お話を進めていただくのは、スペイン発の不妊治療を専門とした遺伝子検査会社アイジェノミクス・ジャパンの技術責任者で、工学博士のトシさんです。トシさん、よろしくお願い致します。

番組内容

トシ: よろしくお願いします。今週のテーマは「慢性子宮内膜炎とは」ということでお話しさせていただきます。

西村: それではトシさん、今週もよろしくお願いいたします。

トシ: よろしくお願いします。

西村: まずは先週の振り返りなんですが、2017年の12月からアイジェノミクスのブログが。

トシ: そうです。

西村: はい、アメブロの方でスタートしたというところで、5つ、人気の記事で順番をご紹介したんですね。まずは「新型出生前診断で知ってもらいたいこと」という記事が5位に入っておりましたので、先週はそちらをご紹介しました。4位からダッと1位まで、タイトルだけご紹介いただけますか?

トシ: 4位の方は「慢性子宮内膜炎とは」になります。ランキング3、これは「流産の話」です。ランキング2「男の子と女の子、生まれるのはどっち?」ってことでご紹介しました。第1位は「化学流産は着床の窓がズレている?かも」となっております。

西村: ということで、今週は4位にランクインしております「慢性子宮内膜炎とは」という記事についてご紹介を進めていきます。
さて、この妊活ラジオ。もちろんラジオでございますので、耳から皆さん情報を入れていただいて、それからアイジェノミクスのツイッターとかブログからご覧いただいている皆さんも多いと思うんですが、ここでご紹介したいのがまずママタスという、ママライフや育児を応援するママ向け動画マガジン。ウェブマガジン。このママタスの方にも記事が実は掲載されているんですよね?

トシ: そうです。

西村: 『妊娠率がUP!「着床の窓」が見つかる不妊治療最先端・ERA検査』と題した記事とかですね。それから、最近はBimba.club(ビンバクラブ)という。

トシ: そうですね、Bimba.clubという情報を提供していくサイトですね、その方でご紹介いただいてますね。

西村: この妊活ラジオを。

トシ: そうです。取り上げてもらって、リンクの方を貼ってもらってます。

西村: はい。なのでね、より、こう、妊活ラジオからお聴きになる方はもちろん、そういったママタスとかから検索をされてこの番組にたどり着いたよっていうリスナーさんもいらっしゃるんじゃないかな、と思うんですが。
ここで一つ、5月13日の記事なんですが、東洋経済オンラインに「出生前診断がもう抑制できる段階じゃない理由」と題した妊活に関する記事が掲載されたんですね。

トシ: そうですね、掲載されてますね。やはり今そういった情報が広まり過ぎて。もうタイトル通りだと思います。抑えられる状況では無いですよね。
だから、これがあるからこそ認可施設ってものをちゃんと定めて、広めて、やってみたい調べてみたいという患者さん、ご夫婦ができるような状況に作っているところですね、これね。

西村: なので、本当にもう、情報がすごく大切。しかも、最新の情報ですよね。

トシ: ええ、おっしゃる通りだと思います。

西村: 今日はそんなアイジェノミクスのブログの中で最新の情報をお届けしてると思うんですが、4位にランクインされた「慢性子宮内膜炎とは」。こちらの記事は2018年。

トシ: そうです、去年ですね。

西村: そうですね、6月15日の記事でございます。まず子宮内膜炎とは。

トシ: はい、これはですね、炎症が子宮内の膜の方で起こっていることをもちろん指す訳ですが、その子宮内膜の方に炎症が起きてしまっているそもそもの、なぜ起きているのかというところ。いくつかやっぱり理由はあります。
それは、一番私たちが気にするのは細菌性、バクテリアですね。細菌性によって炎症が起きているケース。その他ウイルスだったり、ストレスもあるでしょう。後、免疫とか。そういったいろんな原因でこういった炎症が起きていることがもちろん分かっております。
 ここで私たちがご紹介させてもらっているのは、やっぱり子宮内膜ってものは、ちょっと難しい話しますけれども、2層、実際には3層ですが子宮菌層があって、その次、ベースとなる基底層があって、その上に機能層というのがございます。炎症は実際にこの基底層の方で起きているんですが、これが本当に悪くなっていると機能層、上の方に新しく作られてくる子宮内膜の方にそういった、例えば私たちはこの細菌をターゲットにして調べているんですが、その細菌が機能層の方まで、新しくできてくる子宮内膜の方に細胞と一緒に出てきて。なので、子宮内膜の細胞と細菌の細胞がこう一緒にいるような状況になってたりすると、なかなか着床、妊娠が難しくなるというのが取り上げさせていただきました。

西村: はい。記事の中で結構こう、赤の太文字で書かれている部分が、慢性子宮内膜炎は、細菌が子宮の中の基底層にまで入っているので、自然に治らない。

トシ: そうです。これはもう、一度感染してしまうとやはり抗生剤を服用してですね。じゃないと、なかなか自然に治ることは無いです。

西村: しかも、ほとんどの人に自覚症状が無く、自分では分からない場合があるんですね。

トシ: そうなんですよ。やっぱりこう、妊活をしてみてなかなかできないことに、こう妊活してみて初めて発見されるケースが多いかと思いますので、だから、分からないんですよね。普段の生活には何も。

西村: 支障が無いというか。

トシ: そうそう、支障が無い訳ですよね。よく、生理が来て、生理が終われば新しいまた子宮のきれいな状態になるかというイメージがあるかと思うんですが、基底層は変わりませんので。

西村: そうなんですね。

トシ: なので、感染していると自然には治らないんです。

西村: 例えば、ちょっと生理不順になるとか、おなかが痛くなるとか。分かりやすく言うと。そういう分かりやすさみたいなものがまったく無い状態っていうことで、この慢性子宮内膜炎、ある訳ですね。

トシ: あります。これ、私たちの検査、また何度もご紹介させてもらってますが、EMMA、ALICEという検査を出してまして。それがこの子宮内膜の細胞を採取して、そこに含まれている細菌を特定する、と。特定して、それに適した抗生剤をご提案させていただく、というのを提供しております。
 この記事を出したときっていうのは、まだ検査として社会に出したばかりだったんですね。それから今ようやく1年近く経って分かってきたこと。結構、先生たちから話を聞いて、この検査を受けて、実際に悪い菌がいた、と。で、抗生剤で投与して直して、その後ラクトバチルスの膣剤で増やした後ですね、結構妊娠されたっていう話を聞いております。ちょっと嬉しいですね。
私たち、いつも考えるんです。妊娠率を100パーセントにしたいって考えたときに、じゃあこの慢性子宮内膜炎は何パーセントそこに関与してるのか。5パーセントなのか、10なのか、30? 考えたときに、私たち、これやっぱり検査出すときには分からない訳ですよ。5パーセントぐらいかなとか、後はもしかしたら30パーセントぐらいかなとか。これは人によって違う訳ですね。
この検査、私たち、各先生にももちろん話させてもらってるんですが、分かってない点はあります。それは、本当に妊娠率ってものがこれで上がるのかどうかです。

西村: うん、そうですね。

トシ: これが分かってないんですよ。これは、これから分かってくる段階ですのでまだはっきりしたことは言えないんですが、ただ、うまくいったという話を聞くことがありますので、ある一定の効果はもちろんあるものと思っています。

西村: 『妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ~』。今週もアイジェノミクスのトシさんと一緒に、アイジェノミクスのブログの中から記事ランキングトップ5、ご紹介しております。4位に入っていたのは「慢性子宮内膜炎とは」でございました。
 それから後半は3位にランクインしております記事、「流産の話」についてお届けしていきたいと思います。トシさん、まずこの記事は2018年3月2日の記事でございます。どんな内容が書かれている記事なんですか?

トシ: ここは、妊娠の22週未満の胎児が母体から出てしまった、それが流産と定義づけているんですが、ここでですね、私たち、なぜ流産するのかなというところを書かせてもらってます。
この中でもちろん、大きな理由の一つは卵側、ですね。流産の原因の全体の約8割から9割は妊娠12週未満、早い時期に流産します。主たる原因ってものは、そもそも卵側の染色体の数が普通は2本ずつあるものが1本足りないとか、そういったのが原因として起こると言われています。ですので、こういった卵ができた段階で、そういった運命となるものがあるってことが実際に今分かってるんですよね。そういうところをちょっと取り上げてます。
残りの20パーセントぐらいは、妊娠13~20週に起こるとされています。ここで起こる理由はやっぱりいろいろあります。子宮筋腫といったものだったりとか、重度のけがですね。あと、薬物の使用、飲酒、喫煙。そういったものもあります。こういったものがご紹介させていただいてますね。

西村: まずは、遺伝子・染色体異常による流産の、早期流産のことなんですが、そこに書いてあって私はああ、なるほどな、と思ったのが『受精・着床の瞬間に「流産になる運命」と決まっていたことがほとんどです。お母さんの妊娠初期の仕事や運動などが原因で流産することはほとんどありません。流産はとても残念なことではありますが、ご自身の行動が悪かったのかなと悩んだり、ご自身を責めたりする必要はありません』というふうに書かれていて。これ、やっぱり女性の皆さん、こういった流産という結果が出たときにやっぱり自分がっていうところで。

トシ: そう、責めるんですよね。よく私たちの方にメールでお話いただく際に、やっぱり書かれていらっしゃいます。今回流産してしまいました、と。いつも悩んでます、私の中の何がいけなかったのだろうか、原因は何だったんだろうかと、もう、すごく悩まれております。でも、決してそれが仕事とか運動のし過ぎとかそういうことは無いので、なのでぜひ責め過ぎずにお願いしたいと思います。

西村: こういったことも、何かこう、新しい情報ですよね。本当にこれが何十年か前だと。

トシ: そうですよ。安静に。

西村: してた方が良いとかね。逆に、出産の前まで畑仕事してたのよ私は、とか。その時代にはその時代でそういったお母さま方もいらっしゃったとは思うんですけども、今は流産になる運命と決まっていたことがほとんどなこの着床の瞬間。

トシ: そう。

西村: ここを、ちょっとこの記事によって知ることができたんですよね。そして、今おっしゃられてた残りの10~20パーセントの流産は、妊娠13~20週目に起こると。

トシ: そうですね、言いますね。この中で、私ちょっとお話ししたいのは、慢性子宮内膜炎の話をちょっとしたかと思うんですが、その悪い菌ですね。そういったのがいた場合、こういった流産につながるケースもやっぱりある。
 こないだ、ある先生にちょっとお話を伺ったんです。ていうのは、そもそも私たちのこのEMMA、ALICEっていう検査は子宮内の状態を、悪いバクテリアがいないかどうか調べる検査なんですね。なので私たち、不妊クリニックの先生にお話ししてました。
それがですね、産婦人科の先生がすごい興味を持ってくださいまして。話を聞くと、流産される患者さんの羊膜、赤ちゃんを包んでいる羊膜っていうのはとても弱い、と。普通はとても張りのある、こう、強い、手で引っ張ろうとしても割れないぐらいすごい強いものなんだと。それが、こういった流産される場合にはとても弱くなってる、と。それで、流産の後に菌を調べると、やはりそういった悪い菌がいるというのが分かっている、と。だから、必ずこういったEMMA、ALICEの検査ってものは大事なんじゃないかとおっしゃってて、今はその先生のところで深く調べてもらってます。
そういったものもあるので、流産って一言でこう言うと何が原因だったんだろうって悩まれるかと思いますけれども、一つは卵側の問題。もう一つは、そもそものバクテリアの問題。その他、ブログにはいろいろこうリストで書いているんですが、どれかが原因であるのがあるかと思います。
で、先に挙げた、ありますけれども、リスク因子の検査っていうのはお勧めします。もし仮に、リスク因子を検査しました、と。で、何も見つからなかった、該当しなかったとしても、やはり大半は染色体異常がほとんどです。本当はもう卵の状態のときにそういったのが原因だったりするんですね。
なので、その次の妊娠については新たな治療をしなくても妊娠する可能性は十分にある訳ですので、安易に根拠の無いはっきりしない治療を続ける必要は無くてですね。検査をしてリスク因子が見つからなかった場合は安心して、リラックスした状態で次の妊娠に臨んでほしい。そう思います。

西村: さてトシさん、来週なんですが。アイジェノミクスのブログの中の2位の記事。

トシ: 2位です。これは「男の子と女の子、生まれるのはどっち?」というタイトルでお話をしていきます。

西村: あの、歌手の華原朋美さん?

トシ: そうです、私も、それ。

西村: が、最近ニュースになっていて。今、44歳。8月に45歳を迎えられるそうなんですが、妊娠して今。

トシ: 妊娠されたんですね。見ました。

西村: っていう記事を皆さん、テレビなどでもいろんなところで目にされてたかもしれないんですが、そんな感じで年齢が40歳以上のタレントの皆さんもそうですし、われわれもそうですけれども、40歳以上の方々でもこう、妊娠のお話が周りにすごく多いなと。

トシ: うん。そう思います。

西村: 思いますが、そんな方にもぜひ聞いていただきたい「男の子と女の子、生まれるのはどっち?」来週もお楽しみに。

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