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Vol 83:男性不妊~自宅で使える精液検査キット~

院の先生方をゲストにお招きし、不妊治療の最先端医療技術についてわかりやすくお伝えしていきます。今週のテーマは「男性不妊~自宅で使える精液検査キット~」

番組情報

放送分:2019年12月1日放送分
ゲスト:株式会社ジャフコ 取締役 森田浩史先生
テーマ:「男性不妊~自宅で使える精液検査キット~」
番組を聴く:

番組内容

FM西東京にて毎週あさ10:00~放送中の「妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ」。お話を進めていただくのは、スペイン発の不妊治療を専門とした遺伝子検査会社アイジェノミクス・ジャパンのサイエンティフィックアドバイザーであり、工学博士のトシさんです。トシさん、よろしくお願い致します。

トシ: よろしくお願いします。今日はスタジオに株式会社ジャフコ取締役、森田浩史先生にお越しいただいています。今日のテーマは「家庭でできる男性のための精液チェック」についてです。

西村: 今週のゲストはなんと2回目のご出演。

トシ: そうですね。今年の1月でしたかね、出ていただいたのは? 株式会社ジャフコのですね。

森田: はい、森田と申します。よろしくお願いします。

西村: 森田先生には今年の頭にご出演いただいたときも、男性不妊についてスポットを当てて。

森田: そうですね。前回お話しさせていただいたのは男性不妊の概要と言いますか、どういう検査があるかとか、どういう原因の方が多いかとか。そしてあとこの検査、具体的な検査の内容についてお話ししたんですが、今回はちょっとまた別の角度からお話ししたいと思います。

西村: 不妊っていう、不妊の治療であったりとかっていうと、まず女性にどうしてもスポットが当たりますけれども、やっぱりパートナーの方とお二人、男女のどういうふうな状態なのかっていうチェックがね、男性も必要ってことですもんね。

男性不妊の治療が進みにくい理由

森田: 特に今回、お話はこれからさせていただくんですけども、お医者さん方と話していると不妊の現場では奥さまは一生懸命治療に来たり、検査を受けたりするけれども、旦那さんの方が「俺は大丈夫」とか「産婦人科に行くのやだな、恥ずかしいな」なんていうことで病院に行かないケースがあるので。

西村: なるほど。例えばじゃあ、なぜ男性が不妊治療になかなかこう、足が運ばない理由。まず一つ目はどんなところでしょう?

森田: まず一つ目は、やはり自分の精子のチェックをされて、駄目って言われるのが怖い。男のプライドっていうのも変なんですが、男性を否定されるような気分になるのが怖いということで尻込みしちゃうのがまず一つ。

西村: うん。では、二つ目の理由。

森田: 二つ目は、検査する場所が今のところ産婦人科さんが多いので、そういう女性がいっぱいいるところに男の人が行って座っている。「あの人、精子の検査来たんじゃないの?」みたいな目で見られるとか「産婦人科に俺行って、座って待つの嫌だな」という、そういうちょっと気恥ずかしさ。そういうものが二つ目にあると思います。

西村: そして、三つ目の理由は?

森田: 三つ目は今度、その産婦人科で検査をして、この男性の精子のチェックの結果が出たのが怖いというのと同時に、もう一つは「俺は大丈夫」という変な自信を持っている人が結構多いんです。
まあ、若い頃から元気で、しかもそういう性欲もあるし、俺は大丈夫だからっていうことで病院に行かないっていう人が多いですね。

質の良い精子を射精できているとは限らない

トシ: やっぱりこう、性欲とイコールではない点ですよね。

森田: そうなんですよ。仮に射精がちゃんとできていても精子がその精液の中にいない、そういうケースが多いので、やはりその検査をしてみて、動いている精子、元気よく動いてる精子がいるか、いないかというところがポイントなんですね。

西村: 男性の方々はもう少しこう、そういった不妊の治療についてだったりチェックについてだったり、こういう情報をぜひ皆さんにもお届けして。今日は森田さんのお話を伺いながら、そのあたりもさらに掘り進めていただこうかなと思っています。
 さて、まずその男性不妊とは? まず大きなくくりとして、まずここをぜひお話しいただけますか?

森田: はい。まず男性不妊というのは、男性の場合、原因がその精子がいないというのが一番。そして今度、そのいないという中にも、少しはいるけれども動いてないとか、あと、この精子自体が作られていないのか、それによっていろいろ原因が分かれるんですが。
作られていて精液の中に精子がいない場合は、いわゆるその精管。この精子を精巣から外に出すためのパイプが詰まっていたり、途中に精索静脈瘤(りゅう)なんていう病気で精子が通りにくくなってしまって精子が出せないというような状況が一つと、あと、作られていない場合というのはもう造精機能障害ということで、今度はまた全然別のものになってきます。
ですから、検査のあとの治療としても、単に精子は作っているけれども出てこないだけであれば体外受精、顕微授精といった方法で、精巣から直接採取した精子で受精させることが可能になりますね。

トシ: よくクリニックさんに訪問したときに、患者さまいらっしゃいますよね。で、こう一見、見たときにご夫婦で来てらっしゃる割合、私の目で見ても少ないなと思います。

男性不妊に気づかず1年も治療が遅れてしまう場合も

森田: それ、結構皆さん、ドクターの方も、やはりこの精子検査は両輪なので、女性だけ特に一生懸命先に検査しても、元が男性側にあった場合はそこで半年、1年治療が遅れることになる、と。
特に不妊治療通い始める方、割と年齢がもう30代半ば過ぎの方多いので、その時期に来てからの半年、1年の遅れは非常に致命的なものになる、と。もったいないですね、その期間が。

トシ: そう思います。だからこそ、一番最初の時点から夫婦で来た方が必ず良いに決まってるんですよね。で、今回のその、今日初めにお話しされた、旦那さんが来ない点ですよね。

森田: そうですね、それで、ちょうど前もお話ししたんですけれども、実は私どもの会社、株式会社ジャフコはMedical Electronic Systemsというイスラエルの精子特性分析機を開発、製造しているメーカーの商品をお医者さん向けに販売しているんですけれども、この精子特性分析機のメーカーの方にユーザーからの声で、ユーザーというのはやはりお医者さんなんですが、自分たちの不妊クリニックでも患者さんが来ない、男性が来ないケースが多いから、なんとかこの精子検査の専門メーカーであるMESがお家で簡単に精子検査をスマホとかで旦那さんがこっそり、誰にも知られないで測れるようなキットの開発をしてくれないか、という声があって。今回ちょっと説明、紹介させていただくキットを開発したということなんですね。

トシ: この製品、ちょうど発表したのはあれですか、日本生殖医学会が。

森田: そうなんですよ、実はトシさんと先月、日本生殖医学会でお会いして。そこで初めてお披露目させてもらったという感じですね。

トシ: ちょうど学会のテーマがもう男性不妊という大きなテーマで、いろいろ講演とかがあってですね。その中で、この。

森田: そうですね。かなりこの男性不妊に注目が集まっている学会だったんで。男性不妊の検査とか治療に関してはやはり皆さん先端的なことをやってるけれども、根本の検査に行きたがらない人っていうのはどうやったら何とかこの検査に来てくれるのかなというところで、新しい商品の発表をさせてもらいました。

スマホで自分の精子を確認できる検査キット

西村: なるほど。で、今日ご紹介いただくそのキットの名前は何というものなんですか?

森田: はい。これがですね、『YO』と書いて『よう』という。

西村: ヨー?

森田: 精子計測キットという商品になります。

西村: なるほど。

トシ: これ、名前の由来が気になると思います、『YO』だけですからね。

森田: そうなんですよね。これ、もともと欧米の人向けのものなので、インアンドヤンみたいな。陰陽ですかね。その語感が割と欧米の人は好きで、しかも陰陽というのは男性と女性という意味にも通じるものがあるので、そういったところで精子の検査キット、男性向けの精子のキットなので『YO』という名前を。

トシ: なるほど。陰の面と陽の面を取って、陽の部分をこう取ってきて名前に付けた、と。

森田: はい。この『YO』という計測キットはまず通販で買える、それから病院なんかでも買えるように今してますので、まず持って帰ったらスマホ、iPhoneなんかでアタッチメントを付けて。全部キットの中に入ってますので。アタッチメントを付けて、アプリをダウンロードして、そのアプリで測ると3分ぐらいで結果が出る、と。

トシ: すごいシンプルですよね。

森田: すごく簡単です。専門家が使うものではなくて一般の人が使うので、失敗しないようにいろいろな工夫がされてます。

西村: 未来、って感じ(笑) 簡単に言っちゃうと、未来なキットですね。

トシ: そうですよね。携帯で、スマートフォンですね。

森田: しかも、自分のスマホの画面で動いている自分の精子を見ることもできるので、もし奥さまも一緒に見るのであれば動いている精子を見て、あっ大丈夫そうだねとか、ちょっと少ないね、なんていうのを見ることも可能です。

トシ: やっぱこういうのを実際に、家だとリラックスしてる状態なので射精もしやすいし、だいぶ違うと思います。

森田: いやあ、もう病院の検査室、もしくはトイレで採ってきて、なんて言われて容器渡して、病院のトイレで採るのは非常に心理的プレッシャーもあるんで。初めての検査のときなどは15分頑張ったけど採れなかったとか、結局心理的に採れないというケースもよくありますね。

トシ: そう聞きます。私は、知り合いの人が妊活をしていて。採精室というところに入ったんだけども、あれはちょっと精神的にきつい、と言ってましたね。

森田: 採精室がある病院はまだ良い方ですね。採精室はビデオとか本とか、あとソファーとか。場合によっては奥さまも一緒に、みたいになるけれども、外で話し声のする、人の通る足音のするトイレとかで採らされるのはさらにきついと思います。
 そんな感じなので、ご自宅で簡単に採ってチェックできれば、駄目だっていうのも目で見て分かり、そうすると今まで尻込みしてたけども自分も病院行かなきゃいけないなっていう気持ちにさせることができるんでね。それがやはりこのキットを開発した一番の目的なんです。

男性の精子は体調の影響を受けやすい

トシ: こう、1回だけの検査だとやっぱりそのときの調子。男性もこう結構、良いとき、悪いとき。

森田: あります、あります。ですからこのキットは2回分測れるようにしてますんで、1回目例えば採るときに失敗しちゃった、と。スライドに入れるのを失敗したとか、それから非常に精神的に、やっぱりまだ家といっても緊張感があって数字がすごく悪かったとき。
やはり男性の精子、変わるんで。ちょっと3日ぐらい間空けてもう1回測ってみたら、1回目と違って失敗も無く、さらにリラックスして摂ったら実は数字良かったよ、と。1回目悪かったのに2回目良かったっていうケースはよくありますので、安心して測れるキットになります。

トシ: やっぱりそこは大事だなと思いました。
 前回また違う先生にお越しいただいたとき、男性不妊のネタで。そのときにやっぱりおっしゃってたのが、その日によって、体調によって大きく変わるから、やっぱり何回か見ないと、という話で。

森田: そうですね。やはり2回、3回測ってみることが重要ですね。

トシ: そうですね。それでもし数字が、あれ、やっぱり僕に原因があるかも、ってなったら、ちょっと一緒に行ってみようかなって。

森田: そうです。そうした場合には、例えばその手術によって精管の詰まっているところをバイパスする手術があったり、それから、もう精子作ってる、しかもいることが分かっていれば直接もう精巣から精子を採取して、培養して、それを受精させてから戻すという体外受精や顕微授精という方法があるので、精子がいないとか少ないということでもうできない、と諦める必要は無いですから。

トシ: まったく無いですね、それは。

森田: 安心して検査を受けて良いと思います。

トシ: 簡易にできるチェックなので。その後、病院に行って本当に検査をしてみて、どういったところに原因があるのかっていうのが分かれば治療法も分かる、と。

西村: 男性の皆さんがなぜクリニックに行きづらいと思ってしまうかっていう理由を3つ、先ほどお知らせいただいたと思うんですけれども、まずその壁を乗り越えるために、まずはご自宅で。

森田: そうですね。まあ、人のいないところでこっそり一人でやるも良し。それから奥さんと一緒に二人だけでまずは見る、と。病院に行ってるよっていうのが誰にも知られないで検査できれば、自分の精子の状態を知るということから不妊治療、一歩始まりますんでね。

トシ: そうですね。これ実際、この家でやるやつは結構、キットが届いてから実際精子を採ったあと、どれぐらいでこう結果が出てくるんですかね?

自宅で15分あればご自身の精子の状態を確認できる

森田: まず精液検査って、初めにドロドロした状態から液化するまで待たなきゃいけないんですが、通常は30分ぐらい待ってくださいというのが普通なんですが、このキット、精液検査専門のメーカーが開発してるんで、液化促進剤が付いているんですね。ですから、そのパウダーをかけると10分ぐらいで液化しちゃいますんで。

トシ: そしたらもう、15分足らずで?

森田: そうです。実際の検査自体はもう、置いて、スマホアプリ起動させてから3分ぐらいで結果は出ますんでね。非常に簡単です。液化の時間を含めても30分はかからないでできますね。

トシ: いや、結構これ病院だと、検査を提出してから結果が出るまで。

森田: 待たされますね。もしくは日にちもかかりますよね。

トシ: その間ちょっと気になってしまうところだと思って。

森田: あと、病院の検査室の外の待合で待ってるのもちょっと抵抗ありますしね。

トシ: そういう意味ではすごくこれ、取っつきやすい。

森田: 入り口としては良いかな、と。特に奥さまと一緒にスタートしていただくためには便利なツールだと思います。

西村: ちなみにこう、海外も含めてなんですけれども、男性不妊に特化した男性が入りやすいクリニックさんっていうのも結構増えてはきてるんですか?

森田: そうですね。男性不妊外来というのを設けている病院もあります。日本にも泌尿器科の先生が、例えば産婦人科であってもこの日は男性不妊外来の日というのを決めていたり、それで、あと、泌尿器科の先生でこの生殖医学をやっている先生は男性不妊の患者さんを受け入れてくれてますんでね。

西村: どんどんクリニックにも行きやすい環境というのも整いつつある。

森田: はい。まだまだ少ないけれども、少しずつは行きやすい環境はできていると思います。

西村: さて、森田先生。来週は?

森田: はい。来週は、今ちょっとお話ししていた、この家庭でできる精子計測キットの『YO』について具体的な使い方を説明していきたいと思います。

西村: 森田先生、来週もよろしくお願いいたします。

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