赤ちゃんが欲しい!まずはブライダルチェックを受けてみよう|峯レディースクリニック 峯克也先生
FM西東京にて毎週あさ10:00~放送中の「妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ」。毎週さまざまな先生方をゲストにお招きし、不妊治療の最先端医療技術についてわかりやすくお伝えしていきます。
目次
番組内容
2020年3月8日放送分
トシ: 今日は峯レディースクリニックにお邪魔して院長、峯克也先生のお話を伺います。本日のテーマは「ブライダルチェックについて」です。
西村: まず、先生ご自身のご紹介。それから、クリニックのご紹介をお願いできますか?
峯: 峯レディースクリニックの峯と申します。今日はよろしくお願いします。2017年の春に自由が丘で開院してちょうど3年目になるクリニックになります。不育症や不妊症の方、あるいはブライダルチェック、赤ちゃんを望む方々の、ご夫婦の力になれるかと思って自由が丘で開業しました。どうしても通院には時間がかかりますので、駅から近いところ。あとは主要な駅といったことで探しまして、自由が丘で開院することにしました。
治療にはどうしてもつらい瞬間や思いどおりにいかない瞬間もどうしても出てきてしまうと考えましたので、自由が丘、帰りにちょっと気分転換でおいしいもの食べたりとか、買い物できるようなところということで自由が丘を選びました。今日はよろしくお願いします。
(二人): お願いいたします。
西村: 自由が丘、本当におしゃれな街で。いわゆるインスタ映えするようなかわいいカフェがあったりとかね。ちょっと気分転換するにもすごく良い街、おしゃれな街にあるクリニックでございます。
さて今日は、トシさん。先生と一緒にテーマなんですが「ブライダルチェック」。
トシ: 私たちラジオ始めて2年になりますけれども、初めて取り上げるテーマです。
よくクリニックさまのホームページを見ているとブライダルチェックってあるんです。書いてあるんですけどもあまり詳しくは知らなくて、聞いたことも無かったんですけれども、今回、峯先生からこのブライダルチェックについて一緒に話を聞きながら質問等していきたいと思います。
そろそろ子どもが欲しいな、と思ったら
西村: はい。先生、まずこのブライダルチェックってどういうものなんですか?
峯: 赤ちゃんを望む方、結婚前でも結婚後でも構わないんですけれども、ご夫婦あるいは男女ともに妊娠を希望する方が、何か先に備えるものは無いかとか、心配な病気などが無いか、それをいち早く発見する、あるいは家族の計画をどういうふうに立てていくか。ライフプランを立てるその補助になるような検査と考えていただければ良いかと思います。
トシ: 今、話にあったブライダルチェックって聞くとやっぱり私は結婚前かな、という印象があったんですけれども、結婚後でももちろん対象になる訳ですね。
峯: はい。
トシ: なので、本当にきっかけとして。子どもそろそろと思ったけどなんかできないなあ、と思ったときにブライダルチェックしてみようか、っていう感覚で行って良い訳ですよね?
峯: もちろんです。私は開業する前に大学病院で働いていたんですけど、もう少し早く来ていただければもっと楽にいろいろな良い結果が出たんじゃないかとか、医学的な介入が無くても良い結果が出たんじゃないかという患者さんを多々診てまいりました。なので、なるべく早く相談に来てほしいと思って開院したんですね。
気持ちのハードルを下げるにはどうしたら良いかなと思ったときに、なかなか「不妊の検査をしましょう」とか「不育症の検査をしましょう」と言っても気持ちが向きづらいんじゃないかと思いました。なので、ブライダルチェックであれば、まずはちょっとライトな響きもあると思うので、ご夫婦あるいは男女共にかかりやすいんじゃないかなということで、ブライダルチェックという言葉で検査を作りました。
トシ: これもう、一般的に各クリニックさんで確かにブライダルチェックって書かれてますけれども、ケアを受けられるところっていうのはやっぱりこういったレディースクリニックさんが主なんですよね?
峯: そうですね、不妊クリニックさんであればやっているところは多いような印象です。あとはレディースクリニックさんとか、そういったところでもホームページを見るとやってらっしゃるところは多々あるようですね。
トシ: どういった方が受けられるかっていうのも、女性だけではないということですか?
峯: 赤ちゃんをトライするためにはやっぱり男性の協力というか、男性も参加しないと良い結果を得られませんので。私は男性も女性もぜひお気持ちが向けば受けていただければ、と思っています。
どんな方に多く利用されている?
トシ: これまで実際に受けられた方、来た方。どういったものがありましたかね。
峯: 結婚前の方とか、結婚したばかりの方がいらっしゃるのではないかなと思いながら検査を作って、実際そういった方が多いです。ただ実際、ブライダルチェックっていう枠で患者さんの初診のご予約を受けますと、不妊治療や不育治療という初診の枠もあるんですけれども、ブライダルチェックでいらしてよくよくお話を聞いたら3年、4年なかなか結果が出ないとか、あとは流産を繰り返していた、そちらの相談をしたいんですよっていう方もいらっしゃいますね。
トシ: そしたらやっぱり、先生の思い描いたとおりハードルを下げるというような、そのきっかけなんですね。
西村: 今、年齢層もどんどん幅広くなっているというか、だいたいどのぐらいの年齢層の患者さんが多いとかありますか?
峯: ブライダルチェックは比較的お若い方が多い印象です。20代や30代の方が多いんですけれども、でも40代の方ももちろんいらっしゃいますね。
西村: 20代の頃、自分を想像すると、そういうこと考えたかしら? って。
ブライダルチェックをお考えの方、すごいアンテナが高いのかなっていう印象があるんですが、その辺りいかがでしょう?
峯: 自分のお体のことをしっかり考えている方、という印象があります。私自身も20代の頃、自分の人生をどういうふうにプランを立てていくかってことは考えておりませんでした。
ただ、やっぱり患者さん多々診てますと自分のお体のこと、自分の人生のことを考える何かきっかけがあるといろいろなこと早く気付くかなと思ったので、今の患者さんは本当にアンテナが高く意識が高いと思います。
トシ: そうなんですよね。私、患者さまのアンテナの高さはちょっと驚きます。会社の方にも直接患者さまの方から問い合わせあるんですけれども、質問の質が高いのが結構あって。私たちブログ、このラジオ含めて発信していっている中で、やっぱりブログに対して、ラジオに対しての質問が来るんですよ。アンテナの高さは驚きます。
西村: 先生にもやっぱり結構専門的なお話で質問とかもあるんじゃないでしょうか?
峯: そうですね。今はインターネットがありますので、びっくりするような最先端のこととかをご質問なさる方もやはりいらっしゃいます。
見て疑問に思うようなことはもちろん、ブライダルチェック以外に治療を続けてる方もなんですけれども、ぜひ聞いていただければと思います。インターネットは良い情報も多々あるんですけれども、ちょっとどうなのかな、と思うようなことだったり、その方に非常に合った治療であれば、その方にとっては100%の良い治療って思いで書かれると思うんですけどね、それがみんなに合うかどうかはやっぱり違う面もあると思います。
トシ: そういうことですね。本当にそうだと思う。聞いてて思います、私たちのこの「妊活ラジオ」っていうのを立ち上げた、やろうと思ったきっかけも、やっぱりいろんな情報があふれてる、患者さまご自身で選択しなきゃいけない大変さがある。そういった中でなんとかこう、ゲストとして先生においでいただいて、先生の口から聞く。私も、いろんな先生から聞いた中ではその話を聞く。正しい情報を発信できて、それに合った治療というのを患者さまの方で見ていただければ一番良いなと思って。
意識の高い男性も増えている
トシ: ブライダルチェックと聞くと女性のための、という印象があるんですけれども、男性は受けなくても良いという訳では無いですよね?
峯: はい。ぜひ受けていただきたいと思ってます。男性だけでかかる方も中にはいらっしゃいます。
奥さまから言われて来たとか、パートナーから言われて来たって方もいますが、ご自身が自主的に、結婚を控えているので、例えば女性にうつしてはいけないような病気に万が一かかってはいけないとか、かかっていたら治療したいとか。あとは精液検査の方をして、何かサポートを受けられるのなら早くサポートを受けたい、というような思いでいらっしゃる方も意外といらっしゃいます。
トシ: 意識高い、男性も。増えてきたんですか。良いことですね。
西村: ねえ。で、逆にこう、女性は来たいけどパートナーの方がなかなかもう、っていうお声なんかも?
トシ: 俺はいいよ、ってね。
峯: 実際はあります。少しでもかかりやすいように、当院ではカップルの方でいらした方は少額ですけど減額をしております。
なので、おっしゃるとおり僕も男性にはぜひとも参加していただきたい。あとは、一人だけ頑張るんじゃなくて二人で検査や治療を乗り越えていただきたいと思っているので。少しでも、そういった意味でもハードルが下げられればって考えております。
西村: そう、前半でも先生おっしゃられたのが気持ちをハードルを下げるって、すごく素敵な言葉だなと思ったんですけれども、やっぱり男性の方々の気持ちのハードルを下げる。
大切な部分だし。あとで心のケアというか、そこも先生はどういったことを心がけていらっしゃいますか?
オンライン診療にも対応
峯: 男性にも結果は直接話すようにしております。ブライダルチェックの結果も、紙などで郵送するのではなくて来ていただいてお話をするか、あとはオンライン診療で画面越しにはなるんですけれども直接お話をして結果を説明しようと思っています。
トシ: この、オンライン。
西村: そう、私も今思った。
トシ: これ、もう先生はやってらっしゃるんですね。
西村: そう、オンライン診療って最近よく聞きますよね。どんなふうなシステムでオンライン診療ってやるんですか?
峯: Skypeのような、画面越しにお話をするような形になります。スマホでもパソコンでもカメラさえ付いていれば、日本国内であればお仕事の合間でもご自宅でもお話をして。検査の結果などはアップロードができますので、いらしていただいてお話をするのと変わらないような形でご説明ができます。
トシ: これはすごく助かります。
西村: ね。ですし、ご自宅とこの自由が丘が近くなくて、なかなか何回も来れないという患者の皆さまにとっても、オンライン診療でそういった先生の生の声をライブ、直接お話を伺えるってこれ、すごく良いですよね。そういったお声も患者さんから多いですか?
峯: そうですね。便利だねとか、今どきだっていうふうに。
西村: オンライン診療に関して、時間帯とかっていうのも選べるんですか?
峯: そうですね、どうしても画面越しでお話しする必要があるので、録画などでは無くライブでお話をするので、私は診療の合間のお昼休みと、あとは診療が終わった後の夜間ですね。19時過ぎぐらいからやっております。
西村: でも夜間はありがたい。やっぱりお仕事終わってからなかなか病院まで行けないという、働きながら妊活に向かってらっしゃる患者の皆さまみたいにね。
トシ: 夜、夫婦一緒に聞きたいとかですね。それはすごく寄り添った形だと思います。
峯: ありがとうございます。
ブライダルチェックに含まれる検査の種類
トシ: で、検査。ブライダルチェックに戻ります、検査の種類ですね。どういった検査を提供されるんですか?
峯: 女性は、ブライダルチェックで私が設定しているのは子宮がんの検診ですとか、おりものに心配な雑菌などが無いか、性感染症でクラミジアや淋(りん)菌などに感染していないか、今のうちに予防注射を打った方が良い風疹(ふうしん)の抵抗力があるかどうか。あとは子宮内膜症が無いかですとか、AMHという検査なんですけれども卵巣の機能を見るような検査、そのようなものを主に設定していて、いつか赤ちゃんということをちょっと早めにトライした方が良いのか、それとも少しお二人の時間を楽しみながら待てるのか、というものを主に分かるようなものを設定してます。
トシ: その検査をひととおり受ければ安心感みたいなものを得られると思います。いざ欲しいと思ったときに、というのを前もって準備をするというか。心の準備ですよね。すごく良いですね。
西村: そして先生。このブライダルチェックって、費用はどれぐらいを考えたらよろしいですか?
峯: お話や超音波の検査だけですと5,000円前後、数千円になります。ただ、細かな血液検査やおりものの検査、あるいは精液検査など入れると数万円、5万円ぐらいになることもありますかね。
トシ: 不妊治療と聞くとやっぱり高額っていうイメージがありますが、ブライダルチェックであれば数万円で収まるんですね。
峯: そうですね。
西村: でも、先生が大学病院にいらっしゃったときにって話が前半にありましたけど、もっと早く来てくれればっておっしゃってましたが、このブライダルチェックで早いタイミングでパートナーの方、ご夫婦でまずはチェックしてみる。この早めに、というのは大切なことなんでしょうか?
峯: とても大切だと思います。女性の卵巣の機能はどうしても年々落ちてしまいますし、あとは男性もゆっくりで良いかと言いますと、男性の精子が作られるのは2、3カ月かかると言われています。なので、何かがあるのであれば、男性の側こそ治療しても数カ月結果が出るまで時間がかかってしまうんですね。
実際、ブライダルチェックで男性側にちょっと精子の状態が少ないとか、問題があるとか見つかることもあるので、ぜひ男女とも早めにかかっていただければと思っています。
トシ: んー。確かに、その男性の精子の話、2~3カ月かかる。かつ、1回だけのチェックでは、いや、たまたまそのときだけ調子悪かっただけかもしれないからまた1~2カ月後に、もし問題があればもう一回受けるって形ですかね?
峯: そうですね。ブライダルチェックで何か問題があればそこからお話をして、しっかり、もっと深い検査をするっていうふうに向かう方もたくさんいらっしゃいます。
トシ: そういうことですよね。ブライダルチェックは本当に入り口なので、心の準備でやって、そこで今後の計画のための一つですよね。
峯: はい。
西村: さて、お時間となりました。今日はアイジェノミクスのトシさんと、峯レディースクリニック院長、峯克也先生と一緒にお届けしました。
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